鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFLweek15レビュー(ペイトリオッツ@スティーラーズ、パッカーズ@ベアーズ)

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week15まで進みました。ここまでスケジュールを消費して、「スーパーボウル候補(本命、対抗)」の3~6チーム、「プレーオフ進出争い」の10~12チーム程度、とある程度勢力図が見えてきたと思っていましたが、意外な結末になったゲームも少なくないようです。


NFLオフィシャルサイトの記事をチェックして、2試合を振り返ります。

 

www.nfl.com

(この記事から、一部を抜粋して紹介します。以下の英文は、引用したものです)

 

Pittsburgh Steelers 17, New England Patriots 10
スティーラーズ17 - ペイトリオッツ10

The Steelers snapped a five-game losing streak, including the postseason, against the Patriots with a hard-fought win and improved to 8-5-1 on the season. The Steelers did it with a stellar running game anchored by rookie Jaylen Samuels, who exploded with 142 yards on 19 carries, and a stout defensive effort, which limited one of the NFL's top offenses to 10 points. And, of course, Ben Roethlisberger outdueled Tom Brady when it mattered most, engineering a scoring drive with less than three minutes remaining in regulation. The Steelers' win kept them as the No. 4 seed atop the AFC North, but also affected the AFC playoff picture. The Patriots fell out of the No. 2 seed to No. 3 after being leapfrogged by the Houston Texans, who improved to 10-4 with a win earlier in the afternoon.

スティーラーズは、ペイトリオッツに対しポストシーズン含め5連敗していたが、厳しい戦いに勝ちその連敗を止め、今季の成績を8勝5敗1分けに伸ばした。

スティーラーズの勝因は安定したランゲームが出せたことで、新人RBジェイレン・サミュエルズは19回のキャリーで142ヤードをゲインした。それに、リーグトップクラスのオフェンスを10点に抑えた厚いディフェンスも勝利に貢献した。

それにもちろん、QBベン・ロスリスバーガーが、試合で最も重要となる場面でQBトム・ブレイディのプレーを上回ったことも大きかった。彼は、試合残り3分時点でのドライブを得点に導いた。

スティーラーズはこの勝利でAFC北の地区首位を守り、AFCの第4シードの位置。ペイトリオッツは、この日の早い時間帯で勝って10勝4敗になったテキサンズに抜かれ、AFCの第2シードから第3シードの位置に落ちている。


With the postseason looming on the horizon, would anyone be surprised if the Steelers seriously considered going away from kicker Chris Boswell? Sure, he nailed a 48-yard kick late in the fourth quarter to extend the lead to 17-10, but Boswell also missed a 32-yard field goal attempt, which sailed wide right in the third quarter. Pittsburgh signaled a vote of confidence in Boswell after sticking with him despite bringing in kicker Kai Forbath the past week. But Boswell, who made the Pro Bowl last year and signed a four-year extension during the offseason, has missed seven kicks this season, including two in a Week 15 loss. The Steelers would be playing with fire surrounding Boswell's inconsistency if the team advances to play in January, where close games typically await in the march to the Super Bowl.

(*looming on the horizon=おぼろげに見え始める/vote of confidence=信任投票/ playing with fire=火遊びをする、危ないことをする)

ポストシーズンが接近する中ではあるが、スティーラーズがキッカーのクリス・ボズウェルを見限ることを真剣に考えたとしても、誰が驚くだろうか? 彼は4Qで17対10にリードを広げる48ヤードのFGを決めたが、3Qでの32ヤードのFGを右に大きく外したことも事実だ。

ピッツバーグは先週、(FAキッカーの)カイ・フォーバスをトライアウトに招いたが(※契約に至らず)、結局ボズウェルの起用続行を決めている。しかし、昨季はプロボウルに選出され、オフシーズンに4年の契約延長をしたボズウェルだが、今季は7本のFGをミスし、その中にはweek14(※)の敗戦での2本の失敗も含まれる。

ボズウェルの安定しない状態を考えれば、スティーラーズは危険な賭けに出ていると言える。もしこのままプレーオフに進むことになれば、スーパーボウルへの道のりには接戦が待っているだろうからだ。

(※記事原文ではweek15となっていますが、正しくはweek14のレイダース戦でのことです)

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Chicago Bears 24, Green Bay Packers 17
ベアーズ24 - パッカーズ17

From the cellar to the penthouse. The Bears clinched the NFC North division title for the first time since 2010 by silencing Aaron Rodgers and the division-rival Packers at Soldier Field. In 14 of the past 15 years, at least one team has finished in first place in its division the season after finishing in last or tied for last place. Chicago finished last in the division each of the last four seasons. These aren't those Bears. Matt Nagy's team beat the Packers at Soldier Field for first since 2010 season. It didn't come easy. A questionable Chicago fake punt was stuffed to help the Packers erase an 11-point halftime lead. With reminders of their Week 1 collapse to Rodgers floating in the Windy City air, the Bears didn't wilt this time around. Mitchell Trubisky, who performed well all day extending plays and finding targets downfield, helped lead two fourth-quarter scoring drives as the Bears stiff-arm their way to the division crown. One of the most balanced teams in the NFL, Chicago will be a tough out in January.

(*wilt=しぼむ、萎れる)

地下室から最上階のペントハウスへ。ベアーズはソルジャー・フィールドでQBアーロン・ロジャースと同地区ライバルのパッカーズを黙らせる勝利を収め、2010年以来となるNFC北の地区優勝を決めた。NFL全体では、地区最下位または最下位と同星だったチームが地区優勝する例が、過去15年中の14年で少なくとも1チームは出ていたが、シカゴは過去4年連続で最下位だった。しかし、今季のベアーズは違った。HCマット・ナギーの指揮によって、2010年以来初めてソルジャー・フィールドでパッカーズに勝利を収めたのだ。

その過程は簡単なものではなかった。疑問符のつく采配だったフェイクパントが失敗に終わったこともあり、前半終了時にあった11点のリードを明け渡し試合をタイに戻してしまった。だがweek1にロジャースに屈した逆転負けの記憶が“ウィンディ・シティ”(※シカゴのこと)に漂い始めても、今回はそのまま沈んでしまうチームではなかった。QBミッチェル・トゥルビスキーはゲームを通じていいプレーを見せた。時間を稼ぎながらターゲットを見つけ、4Qの2回のスコアリングドライブを率いた。ベアーズは、地区王者を勝ち取るルートにいたパッカーズをスティフアームで払い除けた。

リーグ屈指のバランスの取れたチームとして、シカゴは1月にタフなチームとなるだろう。

 

Aaron Rodgers' NFL record streak of 402 passing attempts without an interception was snapped late in the fourth quarter. Bears safety Eddie Jackson swiped a tipped pass in the end zone as the Packers were threatening to cut into a double-digit lead. It's fitting that Rodgers' streak ended on the day Green Bay's season was squashed. There will be no R-E-L-A-X, magical run this time around. With Aaron Jones leaving early with a knee injury, the Packers ground game did little, forcing Rodgers to throw into the teeth of one of the best defenses in the NFL. The signal-caller, who appeared to tweak his leg on a Hail Mary attempt at the end of the first half, was off-target most of the day, completing just 59.5 percent of 42 attempts for 274 yards and no touchdowns. Rodgers couldn't find the range deep at all, missing several open wideouts that could have changed the tenor of the contest. Officially eliminated from the postseason, Green Bay can now look toward the rest of the offseason changes that are coming.

(*tweak=ひねる、ねじる/tenor=流れ、進行)

アーロン・ロジャースの、インターセプトなしのパスアテンプトは402回連続で4Q遅くにストップした。ベアーズのセーフティ、エディー・ジャクソンはティップされたパスをエンドゾーンでキャッチして、パッカーズの10点から点差縮めるチャンスを潰した。ロジャースの記録ストップは、パッカーズのシーズン終結と似つかわしいものと言える。もう「 R-E-L-A-X」(※)もないし、奇跡の連勝もない。

RBアーロン・ジョーンズがひざのケガにより序盤でゲームを離脱したこともあって、パッカーズはラン攻撃をほとんど出せなかった。そのためロジャースは、リーグ最強クラスのディフェンスに対しパスのみに頼らざるを得ない状況になった。

前半最後のヘイルメリーで足をひねったように見えたロジャースは、試合のほとんどでパスのコントロールが定まらず、42回投げたパスの成功率は59.5%。274ヤード、TDなしに終わった。ロジャースはディープのレンジに投げられず、オープンなレシーバーを何度か見逃し、試合の流れを変えられなかった。

プレーオフ進出の可能性が完全になくなり、グリーンベイとしてはオフシーズンに来る変化に関心を向けることとなった。


(※訳注:ロジャースが2014年9月に言ったセリフです。1勝2敗スタートとなったあとに、ラジオ番組で言ったセリフ通りにチームは復調し、12勝4敗でレギュラーシーズンを終えました)

(※参考:Aaron Rodgers tells panicking Green Bay Packers fans to relax

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鯖缶より:ベアーズは大事な時期にチームが充実してきて、強さを印象付ける勝利でした。「トゥルビスキーが多少ミスしても全員でカバーする」というパターンだけでなく、「流れが悪くなりそうな場面でもトゥルビスキーが正しい判断でプレーを決めてチームを牽引する」という場面が見られたのは、ファンとしては心強かったことでしょう。


ペイトリオッツは12月に連敗したのは2002年以来とのこと。アウェーで強敵が相手とは言え、痛い敗戦となりました。勝ったスティーラーズは、次週アウェーでのセインツ戦に臨みます。正念場が続く状況と言えそうです。


英文元記事では、ハイライト動画とともに他のゲームも取り上げているので、ぜひチェックしてみてください。

 

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