鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

鯖缶的NFL2018/19プレーオフ振り返り(ワイルドカード~スーパーボウル)

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2018年シーズンのNFLプレーオフを、各試合のハイライト動画と、僕自身の野次馬ツイートで振り返ります。充実したチーム同士が一発勝負で生き残りを決める11試合。スタッツで振り返るのも面白いですが、素人ファンの思い込みの激しいツイートで振り返るのも、案外何かを思い出せるかもしれません。振り返りのきっかけになればうれしいです。

 

(この記事は、スーパーボウル53の前に書いた記事ですが、2019年6月に加筆しました。ハイライトは公式動画のリンクです。「動画を再生できません」と出ると思いますが、「YouTubeで見る」をタップしてYouTubeに飛べば見られます

 

 

ワイルドカード①コルツ21 - テキサンズ7

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この試合は、コルツの充実が光った内容だったと思います。オフェンスラインがQBアンドリュー・ラックに有利な状況を作り続け、ラックもそれに応えました。テキサンズは、結果的には流れを変えられないまま敗れた印象でした。劣勢の2Q、QBデショーン・ワトソンがファーストダウン更新をやや大げさにセレブレーションして、チームを盛り上げようとしていたのが記憶に残っています。

 

 ワイルドカード②シーホークス22 - カウボーイズ24

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自分の書いた小ネタを説明するほど寒いことはないのですが、上のツイートだけではもはや意味不明なので一応補足を。両チームディフェンスが強くて、前半は10対6でカウボーイズがリード。僅差になるのは明らかな展開だっただけに、シーホークスキッカー、ジェニコウスキーの負傷離脱はさすがに痛かった、という。

 

2Q残り24秒のキックオフで、シーホークスのタイラー・ロケットのビッグリターンがなければ、57ヤードのFGのチャンスはきっとなかっただろう、そのチャンスでジェニコウスキーがケガをしたのはなんとも皮肉。「たられば」を感じた試合でした。試合最後のオンサイドキックの場面では、パンターのディクソンがドロップキックで蹴りましたが、ほとんどファンブルになりそうにないキックで、「あっけない」結末となりました。

 

4QのカウボーイズのTDドライブは、中身の濃い攻防でした。シーホークスディフェンスもサードダウンまで追い込んだものの、反則で更新を許す歯ぎしりをするような展開。プレスコットのTDダイブは一度は届かなかったものの、次のスナップでエンドゾーンに突進し、勝負強さを見せました。

 

 ワイルドカード③チャージャーズ23 - レイブンズ17

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一番のハラハラ感は3Q最後~4Q最初。12対3でリードするチャージャーズがエンドゾーン前2ヤードまでボールを運びました。ここでTDを取れば相当有利、という状況で「どれだけファンの心臓に負担をかけるつもりか」という展開を見せたのがチャージャーズらしい感じでした。

 

2ndダウンで、FBデレック・ワット(※JJワットの弟、TJワットの兄)へパス成功。僅かに届かずTDならず。ワットは体を回転させながらエンドゾーンに入ったようにも見えましたが、判定は覆りませんでした。そして3rdダウン。ボールを受け取ったRBゴードンは、つまづいて倒れながらゴールラインに。彼の手からボールがこぼれ、それを拾ったレイブンズがリターンし、そのままチャージャーズ陣のエンドゾーンまでボールを運びました。ここで考えられる判定としては、「①:ゴードンがボールのコントロールを失うより前に、ゴールラインにボールが届いていればチャージャーズのTD」「②:ゴールラインにボールが届く前にボールのコントロールを失っていればファンブル。レイブンズのリターンTD」のどちらかに見えました。レビューの結果は①②のどちらでもなく、「③:ゴードンはゴールラインに届く前にダウンしており、ボールがこぼれたのはダウンの後」という、一番ハラハラする判定でした。勝敗に直結する判定だっただけに、両軍のファンがレビュー結果を待つ間は堪らない気持ちだったでしょう。4thダウンでFGではなくTDを狙い、今度は文句なく決めたチャージャーズは、2ポイントコンバージョンも成功。17点差となり勝負をほぼ決めました。

 

この展開は、今書いていてもハラハラします。個人的には、「しっかりゲームを支配していたチームが、1ミスで勝利を手からこぼしてしまうハラハラ感」が実力の拮抗するチーム同士の試合での魅力だと思うので、この3Qから4Qの展開にはシビれました。クオーター間にCMを流した企業の担当者は、さぞ喜んだことでしょう。

 

ワイルドカード④イーグルス16 ベアーズ15

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なんというか、スポーツは残酷なものだな、と思うのは、この試合から3週間経って、もはや「シカゴのコーディ・パーキーが最後にFGを外した試合」としか覚えていない、という・・・ ありがとうベアーズ。(来季)がんばれベアーズ。僕からは以上です。

 

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ディビジョナル①コルツ13 - チーフス31

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2Qで、コルツがパントブロックにより一瞬でTDを奪って17対7。次のドライブで、微塵も強気を崩さなかったように見えたマホームズのスター性がすごかったと思います。自身がパイロンに飛び込むTDでドライブを仕上げて、普通ならコルツに傾きそうな流れを、まったく譲りませんでした。

 

マホームズは、例えばレギュラーシーズンのラムズ戦でもそうでしたが、たとえ自らのミスでボールを失ったり、失点したような場合でも、その次のドライブに、その影響を感じさせないようなプレーができるメンタルの強さが、最大の強みなのかもしれないな、と思います。

 

ディビジョナル②カウボーイズ22 - ラムズ30

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ラムズは優位な状況から多彩なカードがバンバン出るような展開になると強いイメージ。この試合でも、カウボーイズが粘ってはいるものの、中盤以降リードをキープして主導権を渡しませんでした。

 

印象的だったのは、23対15の8点リードで4Q残り7分、残り1ヤードで4thダウン。FG蹴って11点差で十分なところをギャンブルしたシーンでしょうか。同様に、2ミニッツ明け、3rd&7でゴフがキープしてのランをコールしたのも、エキサイティングです。「有利な状況でこそリスクを取る」というような積極的な采配ですし、「もし失敗したとしても、実はそれほどダメージはない」というような冷静な判断とも言えそうです。HCのショーン・マクベイは、ポーカーをやったらすごく強そう、と思いました。

 

ディビジョナル③チャージャーズ28 - ペイトリオッツ41

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(レギュラーシーズン終わったばかりの時のツイート)

(この試合の後のツイート)

 

ペイトリオッツは、「プレーオフを勝ち抜けるだけの十分な強さ」を見せられないままレギュラーシーズンを終えたようにも見えました。しかし、「フタを開けてみれば」とでも形容すべきような内容で、チャージャーズを圧倒。シーズンベストの内容をこの時期に持ってくるのは見事としか言いようがありません。

 

ブレイディは、パスの鋭さも、QB的思考の鋭さもベストに近いパフォーマンスを見せた気がします。まるで「負けられない状況になるとゾーンに入れる」という特殊能力があるようでした。

 

(ブレイディ、リバースの記者会見コメントの一部を訳して紹介しています↓)

トム・ブレイディ記者会見(2019/1/13) - 鯖缶NFL三昧

フィリップ・リバース記者会見(1/13) - 鯖缶NFL三昧

 

ディビジョナル④イーグルス14 - セインツ20

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イーグルスが14-0とリードしていた2Q。セインツのフェイクパント成功が、運命の行方を変えたプレーとなりました。振り返ってみて味わい深いのが、直前のプレーで出ていたセインツのペナルティをイーグルスはデクラインし、3rd&11ではなく4th&1を選択したこと、4thダウンでもデイフェンスの選手をフィールドに残し、フェイクパントを警戒していたことでしょうか。


「フェイクパント上等」のイーグルスに対して、「だからこそいく」というセインツHCショーン・ペイトンの度胸と、スペシャルチームの遂行力で、試合の雰囲気をガラリと変えてしまいました。ボールを持って突進したのはもちろんテイサム・ヒルでした。


人間がやっているチーム戦ですから、「絶対勝てるはず」「失敗しても仲間が取り返してくれるはず」という精神状態でやったほうが同じプレーでも成功確率が上がるのは間違いないはずで、「モメンタムを奪い合う」ということがいかに大きいかを見せてれた試合でした。


イーグルスの最後は、WRアルション・ジェフリーのドロップ(での被INT)でした。序盤でファインプレーを連発してチームを牽引していた彼にミスをさせるなんて、フットボールの神様の意地の悪さにはため息をつくばかりです。最後まで見応えのある攻防でした。

 

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NFCチャンピオンシップ ラムズ26 - セインツ23

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先ほど、「有利な状況からの多彩なパンチがラムズの魅力」ということを書きましたが、この試合では「不利な状況での早めの対処」という、もう1つの強みが生きた気がします。(「どっちにしろ強いのかよ、カンベンしてくれよ」と思った皆様、僕もそう思います)


OTで57ヤードキックを見事に成功させたキッカー、ズーラインも見事でしたが、蹴らせることに決めたマクベイの判断に、迷いがなかったように見えたところが印象的でした。「確率が高い方に迷いなく賭ける」という采配は、(簡単に思えますが)なかなかできることじゃないと思います。


(反則見逃しによって勝利を逃す結果となった)セインツには、かける言葉が見当たりません。「強かった。パラレルワールドが10000個あったとしたら、そのうち5500ぐらいの宇宙ではセインツがスーパーボウル制覇してたと思うよ」などと言おうものなら、「だからこそ諦めきれないんじゃあ(涙)」となるでしょう。お察しします。

 

AFCチャンピオンシップ ペイトリオッツ37 - チーフス31

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最後は、文字通り「コインの裏表」で勝敗が決まったような、どちらが勝ってもおかしくない試合でした。4度の逆転があった4Qは、フットボールの神様が「気まぐれボタン」を連打したような展開で、「勝ち」と「負け」が何度も入れ替わりました。


マホームズは少なくとも今後10年はNFLの宝であり続けるでしょうし、「もしかしたら。ブレイディを超える伝説を作れる選手なのでは?」と期待を抱かせた敗戦だったかもしれません。

 

(当ブログで、ブレイディの記者会見の冒頭を訳して紹介しています↓)

トム・ブレイディ記者会見(AFCチャンピオンシップ直後、2019/1/20) - 鯖缶NFL三昧

 

スーパーボウル ペイトリオッツ13 - ラムズ3

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(スーパーボウル前のツイート)

(試合後のツイート)

 

それまで、勝負のあやとか、運命の皮肉とか、「勝負どころのポイントをオレはちゃんと理解してるぜ」とアピールするようなツイートばかりだったのに、最後の最後でただ「壮大なスケールに圧倒されてる・・・!」というだけのポエム風散文を残してるのは相当恥ずかしいのですが、それがアメフトの一番の魅力だとは思うので、あえて上のツイート以外には付け加えないことにします。「ハラハラ」を通り越して、「空気が徐々に薄くなって気が遠くなっていく」という感じで観戦しました。

 

おわりに・・・

数々の濃厚なドラマを見せたNFL2018シーズン。セインツもチーフスもチャンピオンに値する素晴らしいチームでしたが、その両者をアウェーで破ってのラムズ対ペイトリオッツのスーパーボウル。

 

振り返ってみても、最後まで目の離せない素晴らしいポストシーズンだったと思います。最後は雰囲気に酔って興奮してるだけのミーハーぶりをさらしていますが、少しでも共感してくださる方がいたらうれしいです。

 

 

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