鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFLスーパーボウル53 ペイトリオッツ対ラムズ振り返り③

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スーパーボウル53について、ドキュメンタリー調にまとめた「TURNING POINT」という動画を紹介しています。

 

 このページでは、ペイトリオッツがTDを決めて10-3とリードして以降、番組最後までの10分強の部分について、ナレーションの部分を中心に書き出して訳しています。

 

(このページは③です。①と②がまだの方はこちらからどうぞ↓)

<試合前半をまとめた①はこちら>

<後半開始~決勝TDまで②はこちら>


【動画リンク】

www.youtube.com

(「Youtubeで見る」でYoutubeに飛んで見てください。字幕をオンにすると、英語字幕が出ます。)


【ナレーション部分書き出しと訳】

(★をつけた英文が、動画からの引用です。後半では一部、ナレーションではなく選手の発言も取り上げました。※をつけた部分が、当ブログで補った説明です)


(30:04~)★The Rams gained just 157 yards through the game's first 53 minutes. But it took them just under three minutes to gain 48 yards and put themselves on the edge of the red zone.

ラムズは、試合開始から53分間でわずか157ヤードのゲインだった。しかしここで、3分足らずの消費で48ヤードを進み、レッドゾーン間際まで到達した。


(31:48~)★Stephon Gilmore's pick was made possible by a pefectly timed Patriots' blitz.

ステファン・ギルモアのインターセプトは、完璧なタイミングでのブリッツによって生まれたものだ。


(32:08~)★Lined up and cover zero, the Patriots rushed seven. While the Rams had just six blockers in to protect, leaving Duron Harmon unaccounted for.

カバーゼロの守備位置につき、ペイトリオッツはそこから7人でラッシュした。一方のラムズがパスプロテクトに割いたブロッカーは6人。これにより、(ラッシュにくる)デュロン・ハーマンをつかまえられなかった。


※cover zero ディープのゾーンにディフェンダーを配置しない守備隊形。

(参考記事↓)

ITP Glossary: Cover 0 - Inside The Pylon

 

※unaccounted for 理由の説明のない、計上されていない。


(33:22~)★With just over four minutes remaining, New England went to the ground to try and put the Rams away.

残りわずか4分の状況で、ニューイングランドはラン攻撃によって、ラムズにとどめを刺そうとした。


※put away 片付ける


(33:41~)★Sony Michel helpes get the Patriots out of the shadow of their own goalpost, thanks to blocks by left guard Joe Thuney and right tackle Marcus Cannon.

ソニー・ミシェルによって、ペイトリオッツは自陣のゴールポストの陰の範囲から脱することができた。これには、レフトガードのジョー・トゥーニー、ライトタックルのマーカスキャノンのブロックが大きかった。


(33:59~)★In the final minutes of Super Boel 53, it was the Patriots power run game that helped bleed the clock, leading to one final decision from the game's greatest coach and quaterback.

スーパーボウル53の最終盤は、ペイトリオッツがパワーランで残り時間を搾り取っていった。そして、NFLで最も偉大なコーチとクオーターバックによる、最後の決断を残すのみとなった。


※bleed the clock 時間を削る bleedは、自動詞で「血を流す」 、他動詞で「(人、動物から)血を取る」の意味です。

※「one final decision(最後の決断)」とは、4th & inchesの状況で、「ギャンブルにいくか、フィールドゴールを蹴るかの選択」のことでした。どちらを選んでも、成功すればほぼダメ押しと言える状況。ブレイディがベリチックに対して、「今までいつもフィールドゴールを選んできた。決まれば終わりさ」と話している映像が続きます。


(36:47~)★We've been here before, the confetti the hug and kisses, that familiar pose. It's also 2016 and 2014 and 2004 and 03 and... Oh brother, what is it about dynasty that it won't die.

この場面は、以前にも来たことがある。紙吹雪と、そこら中でのハグと、キスと、この見覚えのあるポーズ。この場面は、2016年も、2014年も、2004年、03年、そして・・・(映像では01年シーズンのSB制覇が流れています) ああ、ダイナスティ(王朝)とはなにかと言えば、滅びないことだったか。

※confetti 紙吹雪

※この後は、ペイトリオッツのシーズンハイライトのような内容になっていきます。

 

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(37:12~)★Because funny thing is they were dead or left for it earlier this season.

奇妙なのは、彼らはシーズン序盤で、死んだか死んだも同然と思われていたことだ。


※left for dead 死んだものとして見捨てられる


(37:25~)★After the Jags mold them week two, the Lions piled on a week later.

ジャガーズがウィーク2に彼らを型に入れて閉じ込め、ライオンズがその上に積み重なった。


(37:35~)★Two consecutive double digit losses, pundits were calling the Pats patsies, Brady was too old, Belichick was checked out, he couldn't even be bothered to adjust the postgame microphone.

2週連続の2ケタ得点差の敗北によって、訳知り顔の人々はパッツをパッツィ(お人好し、カモ)と呼び、ブレイディはもう年を取りすぎだと言い、ベリチックはもう終わりだ(チェックアウト済み)、彼はゲーム後の会見でマイクの位置を直すことすらできなかったほどだ、などとはやし立てた。


※pundit 博学者、批評家

※patsy お人好し、カモ

※can't be bothered わざわざ~したくない


(37:58~)★Then back like a light switch the Patriots were on.

でも、まるで照明をつけるように、ペイトリオッツのスイッチはオンになった。


(38:05~)★Guys you barely knew were making plays you could hardly believe. Sure, it helped that Julian Edelman came back in week 5 after not playing for 606 days.


かろうじて知っている(程度の知名度の)選手たちが、信じられないようなプレーを決めた。もちろん、ウィーク5でジュリアン・エデルマンが606日ぶりに戻ってきたのも大きかった。


(38:20~)★And while number 11 did it like no one else,

ナンバー11は他の誰もできないプレーを決めたが、


(38:30~)★he had lots of help. Like James White who became the first Patriot with more than 400 yards rusing, and 700 yards receiving in the same season.

彼は(他の選手に)大きく助けられていた。例えば、ジェームズ・ホワイトは、1シーズンに400ヤードのラッシングヤードと700ヤードのレシービングヤードを稼いだ球団初の選手となった。


(38:49~)★Throw in a lockdown secondary, six straight wins came quick. Devin McCourty even hit 22.05 miles per hour on this interception return, fastest clocking in the league all year.

カギをかけるようなセカンダリーの守備に(パスを)投げ込めば、6連勝への流れがより速さを増した。デビン・マコーティーはこのインターセプトリターンで、今季リーグ最速の時速22.05マイルを出した。


※lockdown (囚人の監房内への)厳重な監禁

※レギュラーシーズン開幕後、week3まで1勝2敗。week4からweek9までの6連勝でした。

※「デビン・マコーティーのweek8のビルズ戦での84ヤードインターセプトリターンTDが、ボールを持って走った選手で最速」だったようです。

(参考記事↓)

Devin McCourty topped Tyreek Hill for this season’s fastest ball carrier – ProFootballTalk


(39:08~)★They won close games in the clutch, and they kept in prevailing all the way to a 10th straight AFC East title. Teams usually fail from the top down, but this years Patriots won from the bottom up, seems those old pros weren't ready for pasture just yet. 

クラッチタイムで接戦を制し、10年連続のAFC東の地区優勝で優位を維持した。チームはトップから落ちていくものだが、今季のペイトリオッツは下から這い上がっていった。ベテランたちは、まだ退くつもりはないように見えた。

 

※pasture  名詞で「牧草地」、動詞で「家畜を放牧する」の意味。ここでは、「衰えて引退する」という意味で使っているものと思います。


(39:37~)★The secret to their success...
Tom Brady: I just like winning.

彼らの成功の秘けつは・・・
トム・ブレイディ:勝つことがただ好きなんだ。


(39:44~)★You know what happened in the playoffs. They eviscerated the Chargers, then outlasted upstarts, which brings us back to the confetti, the hugs and those kisses. But let's go even further back to week 3 press conference. Because it reveals the secret to the Patriots success; there is no secret. 

プレーオフで何が起きたかはご存じのとおりだ。彼らはチャージャーズを叩きつけ、新星に粘り勝ち、紙吹雪と、ハグとキスの場所に戻ってきた。しかし、ここではウィーク3の(試合後の)記者会見まで戻ってみよう。なぜなら、そこで(ブレイディによって)語られたことが、ペイトリオッツの成功の秘密を明らかにするからだ。その秘密とは、「秘密なんてない」ということ。


※eviscerate 腸(はらわた)を抜く

※upstart 成り上がり者。ここでは、チーフスのパトリック・マホームズを言い換えているものと思います。 


(40:06~)★Tom Brady: I mean there's no magic play you can call. It just comes down to execution, throwing and catching... It’s not one thing, it's everything.

トム・ブレイディ:魔法のコールなんてない。結局は、プレーの遂行に懸かってる。投げて、捕って・・・ 1つのことじゃない。全部のことが重要だ。


(40:15~)★And everybody. In New England, it's personal.

そして、全員が大事だ。ニューイングランドにとっては、それは選手の人格のことだ。

 

(40:17)★Matthew Slater: Years from now, we're going to be somewhere, sitting back, feet kicked up. And someone's going to ask us, "Tell me about the '18 team. " Don't forget what it felt like when they told you. "You're not good enough. You shouldn't be here. You're old." Exactly. Right, T?

Tom Brady: We're still here, baby.

マシュー・スレイター:何年か経ったら、俺たちはどこかで、イスに深く座って、足を投げ出していたりするだろう。その時、誰かにきっと聞かれる。「18年の時のチームはどうだったか」って。その時には、俺たちが批判されてきた時の気持ちを、忘れずに答えてくれ。「お前たちは強くない。ここにいるべきじゃない。もう年を取りすぎた」って言われてどう感じたかを。そうさ。だよな、T(トム)。

トム・ブレイディ:ああ、まだここにいる。


※sit back (イスに)深く座る

※kick one's feet up (机の上に)足を投げ出す


※この時のスレイターのスピーチは、プレーオフのチャージャーズ戦の勝利後のロッカールームでのもののようです。「もはや本命の強さじゃないと思われて悔しかった今までの気持ちを忘れるな」ということと、「スーパーボウルを制覇すれば、数年後には人々はレギュラーシーズンのもたつきなんて忘れるようになる。そういう状態にしてやろうぜ」ということを話してチームを鼓舞する内容かと思います。

(解釈がちょっと難しかったので、下記記事を参考にしながら訳しました↓)

https://www.nbcsports.com/boston/patriots/nfls-turning-point-shows-epic-matthew-slater-locker-room-speech

 


(40:55~)★Belichick and Brady, the most potent duo since steel met fire.

-What will motivate you to come back how will you reset and do it all over again?

Tom Brady: Look at this. How can this not motivate you?

ベリチックとブレイディ。鉄と火の組み合わせ以来の、最高のデュオ。

(ブレイディに)これから何をモチベーションにしますか? どうやってリセットして、最初からやり直すつもりですか?

トム・ブレイディ:この(スタジアムの)光景を見てよ。これを見て、モチベーションが湧かないなんてあり得るかな?


※「since steel met fire」は、「鉄と火が出会った大昔から(「NFL史上最高の」みたいな言い方のより大げさな言い方)」という意味と、「鉄を火が鍛えるように」という意味で言ってるものと解釈しましたが、あまりよく使う言い方ではないと思うので、聞き取りか解釈が間違ってるかもしれません・・・


(41:06~)★Why quit now? New England not only has the secret to football but apparently the Fountain of Youth as well.

なぜ今終わらせる? ニューイングランドはフットボールの秘密を知っているだけでなく、どうやら若返りの泉の秘密まで知ってるらしいのに。


※Fountain of Youth 若返りの泉。その水を飲むことで誰もが若返ると言われている伝説上の泉。

 

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【おわりに(鯖缶より)】

以上で、記事3つに分けてまとめてきた、「TURNING POINT」の紹介をおわりにします。スーパーボウル53は大変面白い中身の詰まったゲームでしたが、それをどう説明したらよいものか難しいゲームでもありました。Youtubeでこの動画を見つけて、とても気に入ったので抜粋して紹介しようと取り上げました。

 

書き出しの英語と、その翻訳で内容を把握してから引用元の動画を見ると、英語の聞き取りにも役に立つと思います。ぜひ繰り返しご利用ください。


マシュー・スレイターのキャプテンシーは「さすがの存在感」と思いましたし、フィールドではカッコいいブレイディも、なんとなくちょっとイケてない、スキのある雰囲気で、ロッカールームの様子が好きでした。


そして、最後の方で「(It) seems those old pros weren't ready for pasture just yet.(ベテランたちは、まだ退くつもりはないように見えた)」というナレーションで、スタジアムで応援する子どもがブレイディとグロンカウスキーのユニフォームを着ているカットにはグッとくるものがありました。


NFL観戦の大きな魅力として、「規格外なスター選手の活躍、雰囲気に圧倒され、惹きつけられる」という要素があると思います。僕にとってグロンクは、そのシンボルとも言える選手だったからです。


以上です。質問、訂正、補足、リクエストなどがあればどうぞ遠慮なさらずコメントください! お答えできるかはわかりませんが、ブログのネタにもなりますので大変助かります!

 

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(AFCチャンピオンシップのオーバータイムから、トニー・ロモのコメントを書き出したのがこちらの記事です↓)

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