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【ペイトリオッツ】ドラフト3巡目指名EDGEチェイス・ウィノヴィッチ記者会見

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ペイトリオッツの2019年ドラフト選手の記者会見を、順番にチェックしていきます。ペイトリオッツは、3巡目に3選手を指名しましたが、今回は全体77位指名、チェイス・ウィノヴィッチ(Chase Winovich)です。

 

www.youtube.com

(↑ウィノヴィッチがベリチックからの電話を受けたときのリアクション、実際にピックが発表されたのをテレビ画面で見るときの動画です。家族や仲間と大喜びしている様子が盛り上がります。)


球団公式サイトにアップされていたトランスクリプトから、僕が面白いと思った部分を抜粋して紹介します。

 

【引用元】

www.patriots.com

(以下の英文コメントは抜粋して引用したものです。訳は当ブログで作成しました。ぜひ元記事で全文をチェックしてみてください)

 

Q: What’s your initial reaction to being drafted by the Patriots?

Chase Winovich: Man, I’m speechless. It’s a great honor and I’m just very lucky. I’m feeling very blessed, surrounded by my closest family and friends, so it’s a very lucky position I’m in, very blessed.

 Q:ペイトリオッツにドラフトされた時の最初のリアクションは?

チェイス・ウィノヴィッチ:一瞬言葉を失ったよ。素晴らしく栄誉なことだし、僕は幸運だ。神の祝福を感じて、家族と親友たちに囲まれて。とても幸運で、ありがたいことだ。

 

Q: Did you have any pre-draft contact with the Patriots ,and if so, what did that entail?

CW: I didn’t have too many interactions with the Patriots, but I did have some. It was in a relatively limited capacity. I’d rather just wait to dive into that further until I receive further instructions on how much information I can share.

 Q:ドラフト前に、ペイトリオッツとの接触はありましたか? もし接触があったなら、どんな内容でしたか?

チェイス・ウィノヴィッチ:ペイトリオッツとのそれほど多くの関わりはなかったけど、それでも多少はあった。比較的限られた範囲でね。これ以上のことを話すのは少し待って、どの程度まで話してもいいのか、チームの指示を受けてからにするよ。

 

Q: Did you know that the quarterback here played at Michigan?

CW: I am familiar. Tom [Brady] actually came back and spoke to our team and came back for a game and I got the chance to get a really cool picture with him shaking his hand. It’s just really great that he cares about Michigan enough to come back and share some wisdom that he’s been through throughout the years. I really look up to him just as anybody that’s played at Michigan does.

 Q:ここでQBをやってる選手が、かつて(君と同じ)ミシガンでプレーしてたのは知ってる?

チェイス・ウィノヴィッチ:知ってる。トム(・ブレイディ)は大学に来てチームのために話したり、ゲームに来たりした。僕は彼と握手してるところをクールな写真に納めたこともある。彼が(出身の)ミシガンのことを気にかけて、チームに顔を出し、何年もかけて得た経験を話してくれるのはすごいことだ。ミシガンでプレーするすべての選手と同様に、僕も彼を尊敬してる。

 

Q: What role do you see yourself in in the NFL? Are you a defensive end, are you a linebacker? What do you bring to the table and what do you see yourself as?

CW: For me, I’ve always prided myself on being a football player, so wherever the coaches want to put me, ultimately. If you look at my history, I’ve played a lot of different position and that’s where the coaches are going to decide where I fit best, so that’s their choice not mine. I’m happy to play anywhere. I just want to get on the field and contribute and work hard.

 Q:NFL入りして、自分自身にどんな役割を見出しますか? DEか、それともLBか。自身のどんな部分を出していきますか? 自分をどのように見ていますか?

チェイス・ウィノヴィッチ:僕自身は、以前からずっとフットボールプレーヤーであることを誇りにしてきた。コーチが僕をどのポジションに置こうとね。これまでの経歴を見てもらえれば、いろんなポジションでプレーしてきたことが分かる。その時々のコーチが、僕が一番フィットすると判断したポジションだ。だからそれはコーチが決めることであって、僕の選択じゃない。僕はどのポジションでも喜んでプレーする。ただフィールドに出てチームに貢献し、必死にやりたいんだ。

 

Q: Were you mostly playing on the same side as the tight end or playing on the weak side in the formation at Michigan?

CW: I was playing on the weak side. Rashan [Gary] was playing in our defense what’s called the anchor, so typically he was to the run-strength formation, but it changed based off whether it was pass or run. So, he was usually to the run-strength side and to the tight end. But for me, people traded [sides], especially early on trying to test me, and so I played it all.

 Q:ミシガンでは、(相手オフェンスの)TEがいる側でのプレーか、ウィークサイドでのプレーか、どちらが多かったですか?

(※オフェンスのフォメーションで、人数が多いサイド(主にTEがいる方)をストロングサイド、反対をウィークサイドと呼ぶ。ディフェンスの配置につくとき、どちら側でプレーしたかの質問です)


チェイス・ウィノヴィッチ:ウィークサイドでプレーしてた。ラシャン(・ゲイリー)は僕らのディフェンスのいわゆる「アンカー」で、相手のランが強い方のサイドでプレーした。パスかランによってもポジションは変わるけど、彼は相手のTEがいる方で普通はプレーした。僕はどちら側もやったし、最初の頃はテストの意味もあった。だから、どちらでもプレーしたよ。

(※ネットで検索した限りでは、「アンカー」は「3-4ディフェンスでのノーズタックル」を指すことが多いと思いますが、ここでの「アンカー」は、ポジションというより「ランを止めることを最優先とする」という役割上のことかと思います。ミシガン大のチームメイト、ラシャン・ゲイリー(OLB)はパッカーズが1巡目全体12位で指名しました。)

 

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Q: How’d you settle on defense because you played tight end and full back for a little bit at Michigan?

CW: Yeah, I actually played some running back, too, in camp. So, I guess I’ve played it all just going back to middle school, and that’s something that I definitely tried to stress to the coaching staff and the scouts for the Patriots. I ended up coming in as an inside linebacker and I played a little bit of “will” and “mike” and I also played some “sam.” And then Coach [Jim] Harbaugh came in, we had some injuries and some lack of depth there and Coach Harbaugh liked my speed, so he switched me over. And he’s a very intelligent guy and a great football coach, so I said, “Hey, wherever I can get on the field.” I dealt with some injuries and didn’t really get the chance to play, but ultimately after that season, I ended up switching back to defensive end. From the jump, it became pretty obvious that that was my calling, and as soon as Coach [Don] Brown came in and he put me as his Cheetah One which is like his - Coach Brown is our defensive coordinator and that’s the premiere pass rush position in our defense, and that’s something I held for three years at Michigan.

 Q:ミシガンに入って、(オフェンスの)TEやFBで少しプレーして、その後どのようにディフェンスに慣れていきましたか?


チェイス・ウィノヴィッチ:ああ、その上、キャンプではRBでもプレーしたよ。中学の頃までさかのぼれば、それらのオフェンスのポジションでもプレーした。そのことは、ペイトリオッツのコーチ陣やスカウトにもアピールしたいところだった。その後、インサイドLBになって、「ウィル」でも「マイク」でも「サム」でもプレーした。その後、(ジム・)ハーボウコーチがミシガンに来て、その時の僕らはケガ人が多くてデプスが薄かった。ハーボウコーチは僕のスピードを気に入って、僕をコンバートしたんだ。彼はすごく頭がよくて、素晴らしいフットボールコーチだったから僕は伝えた。「試合に出られるならどこでも(プレーする)」って。僕にもケガがあって、出場機会がなかった。それで、そのシーズンが終わって、僕はDEに転向した。実際そうなってみると、そこが僕の天職なのは明らかだった。それから(ドン・)ブラウンコーチが来て、僕を彼の「チーター」にした。つまり、ブラウンコーチはディフェンシブコーディネーターで、僕らのディフェンスの第1のパスラッシャーだ。それで3年プレーしたんだ。


※「ウィル」は相手のウィークサイドにつくLB。weak sideから頭文字Wを取ったもの。「サム」はストロングサイド(TEがいる側)、「マイク」はミドルのMから取っているようです。「マイク」はまずランストップが求められ、「ウィル」と「サム」はランとパスの双方に対応する必要がある(パスカバー時には、ウィルはWR、サムはTEをカバーすることが多い)など、求められる資質は少しずつ違うようです。参考記事↓

The Middle Linebacker Is the Center of Any Defense

 

Q: So they’re not going to count on you to replace Rob Gronkowski here in New England?

CW: If they ask me, hey, I’ll give it my best shot. It’s just something we’ll have to see.

 Q:つまりペイトリオッツは、ロブ・グロンカウスキーの抜けた穴を埋めることは君には期待していないと?

チェイス・ウィノヴィッチ:もしコーチたちがそれを望むなら、僕もできるだけのことはしてみるよ。まあ、どうなるかは待つことにしよう。

 

Q: Do you have a special teams background and is that something that might interest you at this level?

CW: I played a lot of special teams. I don’t know how far back you’d consider my background. In high school, I played every single special teams, offense and defense. For me, I just never wanted to leave the field, and it’s no different to this day.

 Q:あなたにはスペシャルチームでプレーした経験があります。このレベルに来るまでには、その経験が役に立ったのでは?

チェイス・ウィノヴィッチ:スペシャルチームでのプレー経験が僕にはたくさんある。皆さんがどの程度昔まで考慮に入れるかは分からないけど、高校ではスペシャルチーム、オフェンス、ディフェンスのすべてのプレーで出場していた。僕はただ、フィールドから出て行きたくなかったんだ。その気持ちは今でも変わらない。

 

Q: What did you think about some of the pre-draft scouting reports? I think NFL.com said something like you have zombie blood running through your veins. Just curious what you think of some of those descriptions.

CW: Zombie blood running through my veins? I’m really not sure. That’s kind of always been my mantra - just to outwork everybody. That’s always been my goal, and obviously at the next level with someone like the New England Patriots, hard work is a fundamental key component and they’ve done a great job I think of making that a cultural thing. I’m just lucky to be a part of it. I take that as a big compliment. Not everybody can do that and go as hard as I can on every play. That’s definitely a bonus for me.

 ※mantra=マントラ(祈祷時に唱える呪文)、個人のモットー、スローガン

 

Q:プレドラフトの、スカウティングレポートについて感想はありますか? 「NFL.com」には、あなたの静脈にはゾンビの血が流れている、というようなことが書かれていたように思います。そんな評価を見てどう思ったか、興味深いのですが。

チェイス・ウィノヴィッチ:僕の静脈にゾンビの血? それはどうだろう? ただ、そういったことは僕のマントラだった。誰よりも動き続ける。それがいつも僕の目標だった。ニューイングランド・ペイトリオッツのようなチームに入団すれば、求められるレベルはさらに上がる。ハードワークは不可欠な要素だし、それで成功してカルチャーを作ってきたチームだ。その一員になれるなんて幸運だ。だから、(ゾンビの血の表現は)褒め言葉だと受け取るよ。全員がそうできるわけじゃないし、僕は全プレーで自分の最高を出したい。だから、僕にとってはボーナスだね。

 

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【鯖缶より】

話し方の引き出しが豊富で、頭のよさそうな印象を受けました。リーダーシップの面でも高評価を受けているのが頷ける内容だと感じました。


冒頭の、「どの程度まで話してもいいのか、チームの指示を受けてからにする」という発言も、優等生らしい答えを守りつつ、「いかにもペイトリオッツっぽい発言」という一種のギャグかと思います(記者たちはウケていました)。


その他も面白い受け答えばかりで、たくさん引用してしまいました。おかげでかなり長くなりましたが、引用元記事には、「子供の頃、(20ドルの賭けで)生きた魚を食べようとした話」「ミシガン大のコーチ、ドン・ブラウン(DC)、ジョン・ハーボウ(ヘッドコーチ)から受けた影響」「柔術、ボクシングの経験あり。今はヨガで体の可動域を広げようとしている」など、面白い内容が他にも盛りだくさんですので、ぜひチェックしてみてください。フィールドに立つ姿を見るのが楽しみになってくると思います。


(他のドラフト新人についてはこちらをあわせてチェックしてください↓)

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