ペイトリオッツの2019年ドラフト選手の記者会見を、順番にチェックしていきます。ペイトリオッツは、３巡目に３選手を指名しましたが、今回は全体87位指名、ダミアン・ハリス（Damien Harris）です。
（↑コンバインの時の動画を貼りつけておきます）
球団公式サイトにアップされていたトランスクリプトから、僕が面白いと思った部分を抜粋して紹介します。
【引用元】
（以下の英文コメントは抜粋して引用したものです。訳は当ブログで作成しました。ぜひ元記事で全文をチェックしてみてください）
Q: Can you describe what it was like to get the call from Bill Belichick and the Patriots?
Damien Harris: It was a dream come true. I’ve been waiting on this moment for I don’t even know how long, since I first picked up a football, and just to be in this moment, be with my family, my friends, everyone that’s supported me is unbelievable ? an unbelievable experience.
Ｑ：ビル・ベリチック、ペイトリオッツから電話を受けた時はどんな気持ちでしたか？
ダミアン・ハリス：夢が叶った。初めてフットボールを手にした時から、もう思い出せないほど以前から、この瞬間を待ち望んでいた。これまで支えてくれた家族や友達と一緒に、この瞬間を味わえたのは信じられない。素晴らしい経験だ。
Q: The history of running backs at Alabama is impressive, and you often see alumni going back to campus and meeting with the team. How big of a resource have the former Alabama guys been who are now in the league? Is there anybody specifically that came back and really had an impact on you?
DH: Just the whole [experience] being at Alabama has been unbelievable. There have been so many people that have helped me on this journey get to where I am today. I can’t thank all the coaches [enough] ? Coach [Nick] Saban, Coach [Burton] Burns, Coach [Joe] Pannunzio for turning me into the best running back I can be, Coach Scott Cochran getting me in the best shape that I could always be in. Really everybody, they’ve always been there for me, they’ve always helped me get to the point I’m at now, so I’m super thankful to have had those guys and to have been a part of the Alabama experience.
※alumni＝卒業生、同窓生
Ｑ：アラバマ大のRBの系譜は素晴らしいし、卒業生たちがキャンパスに戻って、チームを見に来ることもよくあります。アラバマ出身でNFL入りした選手たちの存在は大きいですか？ その中でも、あなたが特に影響を受けた選手はいますか？
※アラバマ大のRB調べてみると、ショーン・アレクサンダー、マーク・イングラム、デリク・ヘンリー、エディー・レイシー、ＴＪ・イェルドン、ケニアン・ドレイクなどの名前が挙がっていました。参考記事↓
List of All Alabama Crimson Tide Running Backs, Ranked Best to Worst (Page 2)
ダミアン・ハリス：アラバマで得たすべての経験が素晴らしいものだった。今日ここに来るまで、たくさんの人に助けてもらった。（ニック・）セイバンコーチ（HC）、（バートン・）バーンズコーチ（RBコーチ）、（ジョー・）パナンジオコーチ（RBコーチ）にはいくら感謝してもしきれない。彼らのおかげで、自分のできる中で最高のRBになれた。スコット・コックランコーチ（Strength & Conditioningコーチ）のおかげで、ベストの体をいつも保つことができた。本当にチームの全員が、俺といつも一緒にいて、ここまで来るのを導いてくれた。だからコーチの存在にも、アラバマの一員になれた経験にも、ものすごく感謝してる。
Q: Sony Michel, another SEC running back, had a good rookie year for the Patriots. How would you say your style is like his and how would you say it’s different?
DH: I mean, I don’t really like to compare. Everybody’s different. Everybody is good in their own ways. He’s a great running back. He was always great in college. He even had a great season last year. So, I just want to go in and be the best version of myself. I don’t like to compare myself to him, but just come in and work hard and add to the team and help the team become more successful.
Ｑ：ソニー・ミシェルは同地区SECのRBですが、昨季ペイトリオッツに入団し、いいルーキーイヤーを過ごしました。彼と比べると、あなたのスタイルは似ていますか？ それとも違いますか？
※RBソニー・ミシェルはジョージア大の出身で、アラバマ大とは同地区（SEC＝Southeastern Conference)のようです。
ダミアン・ハリス：比べるのはあまり好きじゃない。全員が違う。全員がそれぞれのやり方で自分を出すんだ。彼は素晴らしいRBだ。カレッジでもいつもよかったし、昨季の活躍はすごかった。俺もそこに加わって、ベストな自分を出したいだけだ。俺を彼と比べたくはない。チームに加わって、懸命に練習して、チームがもっと成功するのに貢献したい。
Q: Some people make connections between Saban and Belichick from the standpoint of coaching style. Do you feel like working with Saban will prepare you for working with Belichick?
DH: Absolutely. I mean, I think Coach Saban prepares all of his guys to be ready for this next level and be ready for the NFL. Obviously, Coach Saban and Coach Belichick are very similar, they know each other, they’re friends, so I think that on top of Coach Saban being the coach that he is, I think him having that relationship will also help me transition to the NFL and the Patriots and help me be successful.
Ｑ：セイバンとベリチックについて、コーチングスタイルで両者を結びつけて考える人もいます。セイバンのもとでのプレー経験が、ベリチックのチームに加わるのにいい準備になると思いますか？
ダミアン・ハリス：間違いなくね。セイバンコーチは、チーム全員を次のレベルに行く準備をさせるし、それはNFLでのプレーということだ。セイバンコーチとベリチックコーチはとても似ているようだし、彼らは親交のある友人同士だ。それが現在のセイバンコーチを形作る上で大きな要素だと思う。彼らの関係のおかげで、俺自身のNFL、ペイトリオッツへの移行もうまくいくだろう。
Q: Was Alabama mainly gap or zone running schemes, or did you guys do a little bit of both?
DH: It just kind of depending on who we were playing. Some games we were gap schemes, sometimes we were zone schemes, and I think being able to do both of those well will help in the future. Not being a zone runner or a gap runner, being able to do both, I think that will help when it comes to the next level.
Ｑ：アラバマでは、ランブロックのスキームは主にギャップでしたか、ゾーンでしたか、それとも両方を？
ダミアン・ハリス：それは、その時の対戦相手による。ある試合ではギャップスキームを使い、別の試合ではゾーンスキームを使う。双方のブロックに対応できることは、これから役に立つ。ゾーンランナーでもギャップランナーでもなく、両方で走れるなら、次のレベルになっても対応できるはずだ。
Q: Is there one blocking scheme that you prefer to run behind?
DH: Not really, I never had one play that I liked more than others. Just whatever we were asked to do, that was what we always did.
Ｑ：走る時、どちらのスキームのブロックが走りやすいなどの好みはありますか？
ダミアン・ハリス：それはないよ。１つのプレーをほかのプレーより特別選り好みしたりはしない。俺らは、任されたプレーがなんであれ、普段どおりにするだけさ。
【鯖缶より】指名を受けた瞬間の映像を探したんですが、ほとんど見つかりませんでした。だからというわけではありませんが、この記者会見からだけでは、あまりキャラが見えてこなかったかもしれません。
とは言え、会見は言ってみればただの「しゃべり」なので、これでいいのかも、とも思います。プレーで「キャラ立ち」すればいいわけですから。
ペイトリオッツのとの関係で言えば、ビル・ベリチックとアラバマ大ＨＣのニック・セイバンに親交があること、またペイトリオッツでコーチ経験のあるブライアン・ダボール（2018年からビルズOC）が2017年にアラバマ大でOC、QBコーチを務めているという関係があるようです。
ペイトリオッツファンにとっては、３巡目でのRBの指名は「意外」でもあり、「なるほど」でもあるという感じだったでしょうか。昨季のプレーオフでは、ソニー・ミシェル、ジェームズ・ホワイト、レックス・バークヘッドのユニットで充実してる印象のRB陣ですが、レギュラーシーズン中盤はケガでやりくりに苦労した時期もありました。「エースというより伏兵が交代で出てくる」のが強みのRBユニットにも思いますし、ラン重視のオフェンスの継続も予想されます。やっぱり、早く彼のプレーを見てみたいですね。
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