2020年11月30日(月)
ARI@NE。(日本時間)早朝3時のキックオフに向けて、一応2時40分に目を覚ましたものの、布団から出るのが億劫だ。何しろ、「たぶん負けるんだろうな。ああ、そうすればさすがにシーズンエンドだ」と雑に悲観してるので、布団から出てくる勇気が湧いてこない。
でも、見ました。そして、ペイトリオッツ、勝ちました!! 僅差の終盤戦、「最後にミスをしたのは相手」という、勝負に強い人によくある勝ち方。味わえてうれしい。
17対17で2ミニッツ迎え、ペイトリオッツ陣内28ヤードでの3rd&2。ボールを託されたのはRBドレイク。この左へのランを、ペイトリオッツが見事にストップ。そして、カーディナルスの勝ち越し点になるはずの45ヤードFGが右に外れるのである。
ドレイクのランでファーストダウンを更新されてたら、カーディナルスは時間を使い切っての「サヨナラFG」のトライになったはずで、「もし外れてもオーバータイム」の状況だったら同じ距離でも決まっていたんじゃないか。(ペイトリオッツのニック・フォークは、50ヤードのサヨナラFGを見事に決めた)
今季のペイトリオッツ守備、もちろんかなり苦労してるんだけど、「あと1回得点されたら、あと1回ファーストダウン更新されたら負け」という状況でよく耐えていて、オフェンスにボールを託す状況は作れてる(6敗のうち、1ポゼ差で負けただったSEA、DEN、BUF、HOUの4戦で、なんとかオフェンスにワンチャンス与えてる)のか。たぶん、試合の最終盤になると、状況がはっきりする分相手の手が読みやすくなるのかな。5勝6敗の戦績だけど、僕にはベリチックの戦術眼、勝利への意欲は衰えていないように見える。
最後のペイトリオッツのドライブ。35ヤード地点からの1st&10で、RBホワイトへのスクリーンが読まれて1ヤードロス、2nd&11ではサックを喫して3rd&13。残り56秒で、カーディナルスは最後のタイムアウトを取って時計を止めた。ああ、運命の皮肉。ひょっとして時間を流してたら、ペイトリオッツも無理に攻めずにオーバータイムを選択してたかもしれない。
まあでも、時計止めるよね。サードダウンロング、パスインコンプリートなら50秒残してマリーの手にボールが戻ってくる。全然可能性あるもんね。
3rd&13でニュートンが走って、ここで「運命の皮肉その2」。カーディナルスのシモンズが痛恨のパーソナル・ファウル。ペイトリオッツは、喉から手が出るほど欲しい「命の15ヤード」をゲットした。
運命の皮肉といえば、前半終了のプレーが大きかったか。一度はTDと判定されたサードダウンでのプレーがショートの判定(レビューで見ると確かにヒザがついた瞬間にボールは届いていない)。4th&inchesはTDならずの判定。当然レビューするんだけど、どの角度から見てもボールが映ってない。
いやあ、あれ、TDだったんじゃないですかね? ボールキャリアーだったドレイクの動きが止まった瞬間と、その時の体の位置から推定して、「ボールがゴールラインに触ってない」ということはあんまりなさそうな…
じゃあ審判の判定ミスかっていうとそれもちょっと違う気がして、勝負的にはペイトリオッツのディフェンスラインが勝った感じだったので、その瞬間の印象は「止まった」だったわけで… レビューとかがない競技だったとしたら、むしろ印象としては「TDならず」がしっくりくるような気もする。でも、やっぱり、物理的には、あれ、タッチダウンだったんじゃないですかね。でも、どの角度からも映ってないし…(無限ループ)
この、「息を飲んで勝敗を見守る」というのが楽しくて早朝からイヤホンつけて画面をガン見してるNFL観戦の不思議さよ。サイコロが丁と出るか半と出るか、ルーレットで次にくるのは赤か黒か。そんな単純な勝負みたいな、4thダウンでのライン戦。結果は、「よく分からないけどたぶんTDではない、ということにする」。なんだそれ、禅問答かよ。
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