鯖缶NFL三昧

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NFL観戦日記2020:week13②(054)

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2020年12月6日(日)

4時起きでブログ記事書いたり。職場(コールセンター)で久しぶりに「仕事を教わる側」になったので、気づいたことをまとめたもの。こう書くとめちゃくちゃつまらなそうだな。いや、違う。たぶん、つまらなくていいんだよ。「面白く書こう」とか思うから、ピンボケになっちゃうんだ。つまらないことでも、短く簡潔に書けよ(じゃあこの日記は何なんだ、とも思うけどしょうがない)。


結局書き終わらず、6時すぎに自宅を出る。吉野家へ向かう。この時間にちょうどお腹がすいて、朝からガッツリ食べるのがルーティン。


あまり見ない顔のイケメン風お兄さん店員に、牛丼並と、味噌汁を注文する。化学調味料っぽいダシのいかにもインスタントな味噌汁が好きなんだ。


そしたら、厨房の方から何か声がする。よく朝の時間に見かけるベテランメガネ店員だ。何を言ってるのか聞き取れない。イヤホンは外してたんだけど、自分に何か言われることを想定してなくて、ちょっと分からない。「?」みたいな表情をベテラン店員に向けると、もう一度大きな声で「この時間でしたらセットメニューにした方がお得です」と。


ちょっと意味が分からなくて、キョトンとしてたら、そのベテランの人が来て、メニューを見せてくれる。「牛丼小盛り+味噌汁+選べる小鉢」みたいなセットがあって、それの小盛りを並盛りの変えられるらしい。そして、それを注文した方が安い上に、小鉢も注文できる、と。ややこしいわ。「選ぶ」のがダルいから吉野家選ぶ人も多いんじゃないですかね。


牛丼食べ終わって(おいしかったですごちそうさまでした)、会社に向かう途中で、この注文時のドタバタを思い出して、ちょっとイラっときた自分を思い出す。何でイラっときたのかと言うと、ベテラン店員が、新人店員に威張ってたからだ、と気づいた。


厨房から大きい声出して、新人イケメンのちょっとしたミスに対してベテランメガネが、威圧的なパフォーマンスをしてたんだ、と思った。ガッカリだよ。ちょっと顔を知ってたメガネくん、要領は悪いけど真面目で地道なのが取り柄だと思ってたのに(←僕の勝手な思い込みです)、新人にはやっぱり偉そうにするのかよ。そんなにちっぽけな権力でも、やっぱり蜜の味かよ。いや、違うか。偉そうな立場に慣れてないからこそ、マウント取れるチャンスを逃せないのかよ。


(※吉野家さんの名誉のために言えば、メガネさんもイケメンさんも僕に対して失礼な態度などありませんでした。99%僕の妄想です)


なんでこれが腹が立つかって言えば、僕は20代の頃10年ぐらい夜勤バイトをやっていて、世の中のベテラン夜勤バイトさんにシンパシーを抱いてるからだ。自分では要領よく世の中と渡り合ってるつもりでも、気づかないうちに世の中の隅っこに追いやられてるあの感じ。でも、「ベテラン夜勤バイト」の居心地のよさからは抜け出せない。なあメガネくん、君もそうなんだろ?


と、ここまで考えて、そんな自分がイヤになる。「夜勤バイトの人にシンパシー」って、勝手に見下してるだけじゃないか。そんなのひどい。何が「隅っこの仕事」かなんて、余計なお世話だろ。ただ単に下に見てるだけじゃなく、「味方になるいい人」の気分も味わいたいのかよ、俺。最低じゃないか。


たったあれだけのことで簡単に落ち込めるんだから、まあ安上がりな自己嫌悪マシーンである。


働きながら、キャパニックのことを考える。最近、海外在住らしきライターの人がキャパニックのナイキのCMの画像を貼りながら、「自分を貫いた彼は、NFLから(事実上)追放された」というようなことをツイートした。(細部違ってたらすみません。まあ、断続的にあることなので、今後も似たようなことはあるでしょう)


それで、NFLファンのいろんな人がそのツイートに批判的な反応をした。「キャパニックを悲劇のヒーローとして美化するのは、安直すぎる」という反応。僕もそう思う。キャパニックにセカンドチャンスがなかったのは、「実力がないくせに先発QBのギャラを求めたから」なんであって、「(事実上の)追放」ではなく「(事実上の)自業自得」みたいな文脈の反応。僕もそう思う。


で、そのやり取りを思い出しながら、僕を「後ろめたさ」が襲う。でも、でもね、「トンデモ野郎が時の狭間で干されただけ」で片付けちゃうのも、やっぱり同じように安直じゃね? と思う。


キャパニックの抗議行動を美化するのは、バイアスのかかった見方だ。それはいい。でも、あの抗議行動を、「思い込みの激しいやつが目立ちたがっただけ」「それを一部の人がはやし立てて偶像化して、本人もその気になっちゃっただけ」っていうのも、やっぱり同じようにバイアスがかかった見方なんじゃないか。事実は、その間のどこかにあるんじゃないか。


キャパニックが「いい奴」なのか「ヤバい奴」なのか。膝つき抗議行動が「イケてる」のか「ダサい」のか、それは僕にはよく分からないんだけど、少なくとも「勇気が必要な行動」だったんじゃないですかね。


これは、誰かを批判したんじゃなくて、僕自身の「後ろめたさ」を記録して振り返りたい、という意図なんだけど、僕は正直言うと、キャパニックの「膝つき」は「目立ちたがり屋の不良がやってるファッションレジスタンス」程度のことだと当時思っていて、「どうでもいいこと」のフォルダにいれて、その後もあんまり考えてこなかった。


でも、どう評価するかはともかく、少なくとも「ちょっとイキがって、ノリで抗議してみました」というよりはよっぽどガチな話だったことが薄々分かってきて(ブリーズが炎上する世界線だもんね)、「あれ、よく分かろうともしてないのに、“どうでもいいこと”のフォルダに入れてたぞ。それって、ダサくないか?」と。


まあ、そんなことを職場で考えて悶々としているんだから、何だか疲れた。キャパニックのことは、「どうでもいいこと」のフォルダから、「そのうちもう1回考えること」のフォルダに移しておこう。「そのうち」が来ないまま何も考えずに時間が過ぎそうだ。ああ、後ろめたい。

 

仕事が終わって帰り道、将棋竜王戦の棋譜を確認。豊島竜王が4勝1敗で防衛か。強い人っていうのは、自然と「勝ちパターン」のバリエーションが増える。「事前の作戦で勝つ」「ちょっとずつの有利を積み重ねて差を広げる」「やや不利な状況でも粘り強くついていって、相手にミスが出た瞬間に逆転する」「優劣不明な乱戦に持ち込んで勝つ」とか。「勝ちパターンの豊富さ」といえば羽生さんがその代表だと思うんだけど、豊島さんが上回った。


アメフトでもやっぱり、いろんな勝ちパターンがあるチームが強い。オフェンス、ディフェンス、どっちでも試合を作れるチームが安定する。オフェンスも「切れ味鋭い」と「粘り強く押せる」を両方使えると強い、みたいな。


さあ、「勝ちパターンの豊富さ」と言えばペイトリオッツだったと思うんだけど、今季の残りはどうなるか。見せ場は作れるのか。ぐぐぐ。

 

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