2021シーズンに向けたヘッドコーチのランキングをPFFが出していたので、チェックしてみました。ヘッドコーチがチームに及ぼす影響は多岐に渡るので評価が難しい気がしますが、だからこそシンプルに「勝ったチームのコーチが優秀」になりがち。PFFの評価はどうでしょうか。
【引用元】
(上記リンクから一部を紹介します。英文部分は引用、訳は当ブログで作成しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてみてください)
1位:アンディ・リード(チーフス)
Prior to Super Bowl 54 in 2019, I wrote about how Andy Reid was the best head coach in football. Since then, he went on to win his first title, navigated a pandemic offseason, helped his team to a 14-2 record during the 2020 regular season, won a playoff game with his backup quarterback playing the second half and reached the third Super Bowl of his career.
2019シーズンのスーパーボウル54の前に、私はアンディ・リードがなぜ最高のコーチと言えるのかについて記事にした。それ以来、彼は自身初のスーパーボウル制覇を果たし、パンデミックの中でのオフシーズンでチームの舵取りをし、2020レギューラーシーズンは14勝2敗。プレーオフでは、試合後半を控えQBで戦って勝ち、自身3度目となるスーパーボウル進出を果たした。
Andy Reid’s Chiefs have never gone under their market season win total, and they are again the Super Bowl favorites going into the 2021 regular season. Reid is now the standard by which the rest of the league is evaluated.
アンディ・リードの率いるチーフスはブックメーカーの作るシーズンの予想勝数を下回ったことはなく、2021シーズン開幕に向けて、チーフスはまたもスーパーボウル制覇の本命と目されている。リードはもはや、彼を基準にして、他のコーチが評価される存在となっている。
2位:ジョン・ハーボー(レイブンズ)
Whether it’s by building defenses from back to front, adapting his team to suit the needs of a once-in-a-generation talent at the quarterback position or listening to the math on fourth-down decision-making (he went for it 64% of the time when he should have in 2020, among the league’s highest rates), Harbaugh is one of the best coaches in the league currently and has a Hall of Fame case to make.
ディフェンスをセカンダリーからフロントまでしっかり構築した、あるいは、数十年に1人という才能をQBに向かえ、そのQBに合わせたオフェンスを作った。または、確率計算を積極的に用いて、4thダウンの決断をした(彼は、ギャンブルすべき状況で64%そうしており、リーグのトップグループの1人)。これらの理由で、彼は現在のNFLで最高のコーチの1人となっているし、殿堂入りの資格が十分にある。
3位:マット・ラフルア(パッカーズ)
In 2019, LaFleur elevated what was fundamentally a nine- or 10-win team to 13-3 with Aaron Rodgers playing below his normal standard. In 2020, he got the Packers to a legitimate 13-3 record and Rodgers to the MVP podium.
2019シーズンには、ラフルアは9~10勝がふさわしいチーム状態で、アーロン・ロジャースが彼自身の標準に届かないプレーだったのに、13勝3敗の成績を上げた。2020シーズンには、パッカーズを実力の伴った13勝3敗のチームに仕上げ、ロジャースにMVPを取らせた。
4位:ショーン・マクダーモット(ビルズ)
Buffalo won in 2019 despite poor quarterback play from Josh Allen, in large part because the team got great value out of its defense and hid some of the young signal-caller’s deficiencies by pushing some of the “easy” buttons and making plus-expected value decisions.
バッファローの2019シーズンの勝利は、ジョシュ・アレンの貧弱なQBとしてのプレーをものともせず得たものだった。ディフェンスの力を存分に生かし、簡単なプレーを追求し、期待値の高い判断を続けることで若いQBの欠点を補って勝利してきた。
That changed in 2020 when Allen became one of the league’s best passers, as all of the work put into extracting additional edges were exponentiated by great quarterback play.
それが2020シーズンには変わった。アレンはリーグトップレベルのパサーになり、絞り出してきたチームの強みと、素晴らしいQBのプレーが相乗効果を生んだからだ。
5位:ショーン・ペイトン(セインツ)
It flies under the radar how impressive it was for Payton to take the 2020 New Orleans Saints to another 12-4 season.
ニューオーリンズ・セインツが、2020シーズンでまたも12勝4敗を挙げたことが、いかに難しいことだったか、気づかれないままでいる。
For one, Drew Brees missed significant time again, and the Saints went 3-1 in his stead (they were 8-2 in games Brees missed due to injury in the Brees-Payton era). Additionally, Brees was mostly cooked in 2020, with an average depth of target equal to 6.6 yards, surpassing only Jimmy Garoppolo and Alex Smith.
まず、ドリュー・ブリーズはまたも少なくない期間不在だったが、その間、セインツは代役で3勝1敗で切り抜けた(ブリーズ・ペイトン時代でブリーズが欠場した時の戦績は8勝2敗)。それに加えて、ブリーズは2020シーズンで苦戦していて、パスターゲットの平均距離が6.6ヤードこれはジミー・ガラポロとアレックス・スミスだけを上回った数字だった。
6位:ビル・ベリチック(ペイトリオッツ)
I’ll admit that there is some legacy built in here, as Belichick has lagged behind for the past decade in terms of making correct decisions on fourth downs, with the 2020 Patriots going for it on just 39% of admissible situations. That ranked 24th in football, and the team surrendered 0.5 expected points in the process.
4thダウンでの判断において、ビル・ベリチックが過去10数年で遅れをとってきながらも、リーグに遺産を残してきたことについては認めよう。しかし、2020シーズンのペイトリオッツは、ギャンブルに出るべき状況のうち、わずか39%しかそれを選ばなかった。それはリーグで24位の成績であり、その判断によって0.5点を失ったと想定される。
That said, last year's team earned just the 21st-most wins above replacement in the NFL but still managed to win seven games in a division where the Bills and the Dolphins reached double-digit victories. It remains to be seen if they can win with Cam Newton or Mac Jones moving forward. But if someone can, it’s likely Belichick.
昨季は、リーグで21番目のチーム力の評価で、また2桁勝利を挙げたビルズとドルフィンズと同地区でありながら、ペイトリオッツはそれでも何とか7勝を挙げた。今季、ニュートンかジョーンズの躍進でチームが勝てるかは不明だが、もしそれを導けるコーチがいるなら、それはベリチックだろう。
【鯖缶より】
今回はここまでにします。ぜひ引用元で全文をチェックしてみてください。順位を見るだけでも面白いと思います。
ペイトリオッツファンの僕としては、コーチのランキングのような記事を見ると「ベリチックがトップでしょ」と思いがちなのですが、この記事では6位でした。それでも、前年度7勝9敗の成績でも6位にランクインさせているところは、リスペクトの表れのような気もします。
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