シーズン前に発表される恒例のNFLTOP100。注目の第1位は、トム・ブレイディが獲得しました。このランキングが開始された2011年に1位になって、2017年、2018年に続いて4回目の1位獲得です。
NFLTOP100の魅力は、大物プレーヤーたちが自分の投票した選手にむけて推薦理由を語るインタビュー部分。どの選手も、サービス精神を発揮して、面白いコメントをしてくれています。
(NFL公式アカウントツイートより↓)
The greatest of all time, Mr. @TomBrady. 🐐 #NFLTop100 pic.twitter.com/C7N5h5cmPw
— NFL (@NFL) September 3, 2022
(YouTubeリンク※YouTubeに移動して再生可↓)
NFL TOP 100 of 2022 Tom Brady - YouTube
実際の映像の中から、コメント部分を一部抜き出して訳してみました。
ジェリー・ジューディ(ブロンコスWR)
「トム・ブレイディに投票する。彼は、80歳になっても5000ヤード投げるよ。トム・ブレイディを選ぶしかない」
テイラー・ハイニキ(コマンダーズQB)
「彼と同じ場所にいたのは、2017年に僕がニューイングランドに行った時だ。金曜日に契約して、土曜の朝がチーム合流の初日だった。チームの施設内のQBルームに入ったのは朝の5時15分。そうしたら、彼はくつろいでコーヒーを飲んで、フィルムを見てた。僕の方を振り返って、“えっと、誰?”みたいな。僕は自己紹介して、彼と一緒に30分フィルムを見たよ。本当に驚いたけど、最高の経験だった。信じられないキャリアだ。彼こそGOATさ」
(※ハイニキは2017シーズンに練習生としてペイトリオッツと契約(わずか2週間ほど)。チームに好印象を与えようと一番乗りのつもりで施設に来たらすでにブレイディがいた、というエピソードです。2020シーズンのプレーオフワイルドカードでバッカニアーズ対ワシントン・フットボールチームで、ブレイディ対ハイニキが実現。その試合実況でも紹介されていたエピソードです)
ビタ・ベア(バッカニアーズDT)
「彼が初めて来た時はウケたな。俺が両足を広げて立ってたら、彼が“やあ知ってるぞ。センターだな。スナップカウントしてくれ”と。俺は振り返って“トム・ブレイディがいるんだけど”って」
マルコム・ジェンキンス(セーフティ)
「今はいないけど、もし俺に息子ができたとして。もし生まれて、成長してNFL入りしたら、トム・ブレイディと対戦する準備をしなくちゃならないだろう」
(※ジェンキンスは、イーグルスの選手として2017シーズンにスーパーボウルでブレイディと対戦し勝利。2022年3月引退)
ダレル・リービス(CB)
「(2011にもTOP100で1位を獲得したことについて)選手たちは彼を1位に投票した。だって、彼こそが勝者だった。人柄は寛大だけど、負けることが嫌い。それを年に2回見た。彼の眼には常に闘志が映っていた。戦士だよ」
(※リービスはジェッツの選手としてペイトリオッツのブレイディとは同地区ライバルの関係でした。2014シーズンにはペイトリオッツに加入し、チームメイトとしてスーパーボウル制覇)
ジェイソン・ケルシー(イーグルスセンター)
「激しさは常に変わらなかった。勝利への渇望は決して衰えない。尽きることがないんだ。彼の勝利への意志はNFLの誰よりも強い。それが彼が抜きんでている理由だ」
タイラン・マシュー(セインツセーフティ)
「45歳の彼がやってることは、イカれてる。パスヤードでリーグトップ。イカれてるよ」
ビタ・ベア(バッカニアーズDT)
「彼がランでゲインしたプレーがあっただろ。相手のタックルをかわしてさ。俺たちはマジで盛り上がったよ」
※その試合でのサイドラインでのジェンセンとブレイディの会話
ジェンセン「こんなに興奮したアンタは今まで見たことがない。8ヤードぐらいのランでさ」
ブレイディ「11ヤードだ」
ジェンセン「11、それは失礼」
ブレイディ「11だ」
クリス・ゴッドウィン(バッカニアーズWR)
「チームメイトとのコミュニケーションの取り方がとても効果的なんだ。彼は勝ち方を知ってる。彼が伝えることが本当だと、僕らはみんな信じてる」「彼の半分の年齢の若手から、30代のベテランまで、何とかしてギャップを橋渡しする必要がある。それを彼は本当にうまくやってる」
AJ・テレル(ファルコンズCB)
「やっぱりブレイディを選ぶよ。彼がリーグに君臨するのを見て育ってきて、彼はそれをまだ続けてる。まだトップにいる彼と対戦できるなんて、クレイジーなことだ。前代未聞だよ。彼がハドルを解いたあと、こっちがブリッツを仕掛けるつもりなら、些細な事にも気をつけないといけない。(ディフェンス同士で)アイコンタクトもダメだ。彼は、こっちの殺気を感じ取る。何も見せなくても、本能的な鋭さで見破ってくる。チームをプレーオフに導いて、ずっと彼のままでいるんだ」
チャンドラー・ジョーンズ(レイダースDE)
「トム・ブレイディは トム・ブレイディであり続ける。いつか、子どもたちと話すことがあるだろう。俺は、最も偉大な選手と対戦した。すごい選手たちの頂点に立つ男だった、と」
(※チャンドラー・ジョーンズは2012シーズンのNFL入り以降、2015シーズンまでペイトリオッツに在籍。対戦したことよりもチームメイトだった試合の方が多いはずですが、やはりディフェンダーとしては敵として戦ったことを子どもに自慢するのでしょうか。とても実感のあるコメントに思いました)
以上です。ぜひ動画を見て、各選手の表情をチェックしてみてください。
NFLTOP100は、引退した選手はランクインしないので、もしブレイディが撤回せずに引退していたら、「幻の1位」だったかもしれないのもなんとも面白いです。はたして、来年は何位にランクインするのでしょうか。それとも、もしかしたらこのランキングが最後のランクインになるのでしょうか。注目ですね。
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