鯖缶NFL三昧

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NFL観戦日記2022②(理解が追いつかない)

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9月11日(日) 早出して、残業する

8時勤務開始のところ、1時間早出して7時から働く。家を出たのは6時だ。職場のことは詳しく書けないし書くつもりもないんだけど、早出の協力要請がでてそれに応募して、普段より高い時給(早朝手当と長時間手当がつく)で働いたのに、ものすごく暇だったのはウケたな。もちろん、忙しいよりもヒマな方がいいし、なにかズルい手をつかって給料泥棒をしたわけでもないから、また募集があれば早出はするんだけど。


でも、ほんのちょっとだけ心が荒むんだよな。無駄な早出をして時給をもらうよりも、仕事は忙しくなってもいいから(生産性上げて対応するから)、本当だったら時給を上げてほしいじゃないか。現場で工夫して、より少ない人数で同じ仕事を回しても時給が上がるわけじゃない現実がある。そのことが「僕の心の中の大切な何か」を削り取ってる気がするんだ。


そして、1日平和に働いて、30分残業。ペイトリオッツの開幕戦が少しずつ迫ってくるのを数えながら、ソワソワするような、むしろ冷めたような気持ちで過ごす。会社のいいところは、ロッカーにスマホをしまってカギをかけるところだな。

 

9月12日(月) 理解が追いつかない

1時半に起きる。夏時間の間(時差13時間)は日本時間2時キックオフ。1時半に起きるのって意味わからないな。「早起き」の範囲を超えてる。冬時間の3時キックオフなら、まだ「早起き」と強弁できそうだけど。


起きて、PCの電源入れて、電気ケトルのスイッチを入れてからトイレでスマホを見る。ファンタジーフットボールの先発を確認しなくては。ファンタジー、ケガ人の情報とか見やすいから2つだけ野良のリーグに入ってる。もうあんまり興味はないんだけど、欠場の選手をそのままにしてしまうと対戦として萎えるから、一応その確認だけ(いったい何をしてるんだか)。


そうこうしてるうちに試合が始まる。おいおい、まだ心の準備ができてないよ。勝ちを期待したり、負けを覚悟したり、試合展開を予想したり、全部間に合ってない。


ペイトリオッツの最初のドライブ、スムーズにボールが進んでいく。これはひょっとしたら行けるかもしれない。ラインも、マックも、プレーコールも落ち着いてるように見える。これ、タッチダウンまでいけるんじゃないか、待ってくれ、心の準備ができてない… というタイミングでインターセプト。


競り合いに強い(らしい)パーカーに50:50のボールを投げられた時点でプレー選択はある意味成功してるわけであって(知らんけど)、インターセプトの結果はしょうがない。弾かれたボールが方向が違えばまだ攻撃は続いたはずだけど、こんなファインプレー、毎回できるわけじゃない、というような屁理屈で起きたことを飲み込もうとする。


ドルフィンズの攻撃が始まってから、インターセプトのシーンのリプレーが流れてる。おいおい、肘のあたりを引っ張られてるじゃないか。反則見逃しでしょ。なんたるアンラッキー。「ツイてないな」って思いたがるのは、「プレー選択は悪くなかった」「プレー内容は悪くなかった」みたいなことを信じたいがためなんだろうけど、何でそんな思考回路が必要なのか、我ながら不思議ではある。


それにしても、あっという間に負けたなあ。何が起きたのか、理解が追いつかないよ。シーズンが始まったばかりで、観戦のリズムにまだ慣れてない。ちょっとでも具体的に試合展開を追えた方が楽しいのでは、と思って、攻撃の時はパーソネルの構成、守備の時はジュドンがどこにいるか(赤い袖で見つけやすいので)だけでもチェックしようとするんだけど、たったそれだけの事が案外難しい。観戦のやり方を、練習した方がいいのかもしれない。


ペイトリオッツ負けて、悲しいというか、悔しいというか、どんな気持ちかと言うとなんか呆然としてしまう感じ。途方にくれてしまう感じ。どうしたらいいか分からず、NFLを見続けてしまう。メイフィールドを応援しようと思ってパンサーズ対ブラウンズに画面切り替え。メイフィールドはFGドライブを演出して一時逆転するも、その後ブラウンズが再逆転。おお、と思う間もなくベンガルズ対スティーラーズの延長戦を。延長を時間いっぱい戦っての決着を見届けたぐらいのタイミングで子どもたちが起きてくる。


助かった、みたいなことを思う。「面白い夢を見させて、魂を吸い取る妖怪」の術から、子どもの存在が僕を正気に戻してくれた、みたいな。とはいえ、子どもたちに朝食を食べさせて、自分も済ませたタイミングで妻が起きてきて、僕はまたNFLという妖怪に術をかけられに戻ってしまうんだけど。


レイダース対チャージャーズ。追いかけ再生で試合の冒頭から見る。CMなんかを10秒ワープを繰り返して飛ばすから、普通に見るよりむしろ忙しい。ハーバート、パスの弾速が速いな。よく、「完璧なディフェンスでも完璧なパスは防げない」って言うけど、そう思わせるような躍動感のあるパスが見られて、アッパーに酔える。


マック・ジョーンズのパスは「完璧に読み切って、完璧にディフェンスしたら防げる」雰囲気のやわらかいパスなんだよな。実際にはもちろん、完璧なディフェンスというのはそうそう存在しないだろうし、もしあったとしても毎回出せるわけじゃないだろうけど。


子どもが学校に出るのを、玄関まで送る。少し前に、習いごとに出る前の息子を𠮟りつけてしまった時、「もし怒られたことが気になって注意散漫になって、そのせいで事故にあったらどうしよう」とか想像して居ても立ってもいられない気持ちになったことがあった。それで、「子どもたちにウザがられたとしても、目を見ていってらっしゃいとちゃんと言おう」みたいなことを決意したんだった。


あぶねえよNFL。その決意をさっそく忘れるところだった。今日は直前で気づいて観戦中断したけど。正直ギリギリだった。レイダース対チャージャーズ、4Qの時点でリアルタイムに追いついて、一安心。ナイトゲームのバッカニアーズ対カウボーイズがライブで見られるぞ。


レイダース対チャージャーズ見終わってようやく一息。何と言うか、ちょっと安心する気持ち。ともあれNFLを楽しめてる。「開幕が楽しみだなあ」と思ったり、それをツイートしたりする度に、「いや、オレってそう思い込みたいだけで、心の奥底ではもう飽きてるんじゃないか」とも同時に思ったりしていて。


よく、ケガ明けの選手が「体の状態はもう戻った。あとは実際の試合で、最初にヒットされて、起き上がった時に回復を実感できるはず」みたいなことを言う。そんな気持ち。実際に試合を見てみて、「ちょっと不安だったけど、いけるかもしれない」と思った、というか。


ブレイディの登場まで、空いた時間に「スプラトゥーン3」を数試合。「スプラ3」も開幕したばかりなんだった。こちらも楽しくて、ちょっと安心してる。「何かに強く根ざした自己」みたいな実感が乏しくて、「偶然好きになった趣味」が、ある日突然面白くなくなったらどうしよう、みたいな軽い不安がある。(よくよく考えれば、NFLもスプラも面白くなければ離れればいいだけの話なんだけど、新しい楽しみを見つけるのが億劫なんだろう。贅沢な話だ)


バッカニアーズ対カウボーイズを観戦。さすがに眠いんだけど、妙に覚醒した感じもあって、不思議と冷めたテンションで試合を追う感じ。バッカニアーズのディフェンスが強くて、なかなか崩れる糸口が見つからなそうな雰囲気。点差は2ポゼッションだから、偶然みたいなミスが1つか2つ起きればすぐになくなるリードなんだけど、その「まさか」が起きなさそうなことを、ゆっくりと確かめるような2ndハーフ。最後まで見届けた。


1時半に起きてから、まるまる3試合を見終わって、呆然と。ネットスーパーで注文した食料品が届く予定になってたから、昼寝ができない。布団じゃなくて、イスに腰かけて目をつぶって。


夕方、習いごとに出かける息子を玄関まで送って、「オレ、今日一歩も家の敷地から出てないじゃん」と気づいて、苦笑したな。休日をムダにしたのか。それとも、目いっぱい満喫したのか。人生が終わる時にも、こんな「むなしい充実感」を感じて苦笑しそう、とか思った。そんなの楽観的すぎるのかもしれないけど。

 

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