鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFL観戦日記2022⑲(僕にとってのある種の勝利)

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10月20日(木) ただそれだけのことが案外ムズいのよ

会社からの帰り際、同僚に呼び止められて。「ちょっとお礼を言いたくて」と。思い当たることがなさ過ぎたんだけど、聞いてみると、「友達と連絡が取れました」と。ああ、それか。少し前に、「好きなマンガの話をしたくなって、ただそれだけの用件で友達に電話した」っていうことを雑談で話してたんだ。


ケンカしたわけでもないのに、音信不通状態になってしまった昔の友人たち、たくさんいる。会う用事があるわけでもないから、連絡を取り合うのをサボってしまう。それが続くと、連絡を取るのが怖くなってしまう。中年になると「近況報告」が怖い。互いの人生を比べて、みじめな思いになったら、みじめな思いをさせてしまったら、やりきれない。


その同僚の人と詳しく話したわけじゃないけど、たぶん似たような感覚があったんじゃないかと思う。それで、マンガの「きのう何食べた?」が好きって言うだけで電話してもいい、っていう気づきに共感してくれたんだろう。私にも連絡したい友人がいる。でも、その友人に、ちょっとツラいことがあったのを知っていて、どう声をかけたらいいか分からないうちに、時間が経ってしまってる、と。「そうですね… 案外自分のことや相手のことを話すってより、まあ、好きな写真を見てもらうだけ、とか、そういうことならできるかもしれないですね」とか話してたんだ。


そうしたら、「この前話したことがきっかけになって、メールを送ってみたら、少しして返信があったんです」と。そうか、それはよかったですね。自分の一面を知っていてくれる人がいる。近況報告や、会うための約束じゃなくてもいい。「昔の友達と連絡とれてよかった」っていうオチもない話に共感してくれたのがうれしかった。ただそれだけのことが案外ムズいのよね。


10月21日(金) 僕にとってのある種の勝利

4時起きで作業。バッカニアーズ対スティーラーズをどうしても見る気にならなくて(そりゃあそうだ)。「トム・ブレイディの試合は2014以来全試合、全スナップ見てる」っていう僕の中の記録が途切れてしまう。「制約と誓約」を破ってしまうようで怖いんだけど(どんな能力の威力が増してるのかちょっと分からない)、1試合通じて徐々に窒息するようにブレイディが負けていく姿を目に焼き付けるのは、あまり出勤前にふさわしい行動とは思えない。試合のリプレーを見るのは後回しにしよう。現状3勝3敗のバッカニアーズの勝ち星が先行したら、もっと落ち着いて見られるでしょ。


それで作業用BGMには、「NFLトータルアクセス」を選んでみた。いいかもしれない。リーグの軽い噂話、ちょっと解説、ツッコミと合いの手。ミーハーな雰囲気で、朝に見るのにちょうどいい気がする。やっぱね、「朝から推しの負け試合」は重たすぎるのよ。


子どもと妻を起こして、朝食の準備を軽くしてから出社。今日は、妻が1人旅に出発する日だ(1泊2日で地方へライブ参戦)。ちょっと思いついて、お小遣いをポチ袋に包んで渡す。妻は、「自分のオタク活動で家を空け、無駄遣いをする」みたいなことを申し訳なさそうにしていたので、「行くとなったら遠慮することなんてないよ」と僕が思ってることが伝わればテンション上がるかな、というつもりで渡したんだ。


妻よ。君がフルタイムで働いて、それで、自分のやりたいことに時間とお金を使えるのは、僕にとってはある種の“勝利”だ。この家庭がうまく回るように支えることを、君にだけ依存するのは長い目で見ればみんなのためにならないと思ったし、僕が君を経済的に支配するのもイヤだったから、主夫タスクを積極的に引き受けてる。だから、君が「自分だけのための浪費」をできるのは、よくよく考えてみれば僕にとってもちょっとした自慢なんだ。


僕もいつかNFLの現地観戦に行きたくなるかもしれない。そうしたら子どもたちのために有給を取ってくれ。お小遣いも5倍返しでくれ。


会社から帰宅後、昼寝。15分だけのつもりが2時間近く寝てしまう。金曜は、シンプルに目の疲れがピークになるんだよな。目を覚ますと、娘が念入りにデンタルフロスを使っている。あわてて起き上がって着替える。そうか、今日は歯医者に娘を連れて行く日だ。歯医者の予定を覚えていて(まあ朝伝えたんだけど)、出発時間から逆算して自分で丁寧に歯を磨いて、という超絶おりこうムーブ。これはうれしかった。自分のことは自分で気をつけてくれないと、結局は困ることになる。たぶん、親の方が先に死ぬからな。


サーズデーナイトはセインツ対カーディナルス。もうweek7か(毎週言ってる)。40分モードで観戦。ホプキンスかっこよかった(6試合の出場停止だったので、この試合が今季初出場)。キャッチの瞬間から逆算したかのように、動きがスムーズでムダがない。武術の達人みたいな静かな殺気がある感じがして引き込まれた。

 

10月22日(土) 潜在的には心配してたのかよ

子ども2人を連れて将棋教室へ。娘は、今日で将棋教室を退会することになっていて、最後のレッスン日だ。吹奏楽部の土曜練習とレッスン日が重なることが多く、将棋教室はどうしても休みが続いてしまっていた。レッスン日を平日の夕方に変更してもらうことも考えたんだけど、そうすると友達と遊んだり、まったりゲームしたりする時間がなくなってしまうので、無理はさせない方がいいと判断した。


娘の将棋、結局9級か。なかなか簡単に強くならなかったな。僕が将棋が好きなこともあって、時々は教えていたんだけど、好きなだけに教えるのが難しかったな(将棋的に「あり得ない手」というのがあって、そういうのが許せなかったり)。


「教えられてできるようになるのではなく、自分で考えないと結局強くならない」とか「真剣に勝とうとするから、負けた時に悔しい」とか「勝負を楽しみたいなら、その悔しさも勝負の一部」とか、「相手も真剣になってくれないと面白くない」とか、そういうことを感じ取ってもらえるかな、と思って通わせてたんだけど、なかなかそう簡単にはいかないのかもしれない。僕自身が、将棋を通じてそういった素晴らしいものを体得できたかと言うとよく分からないし、娘にとってそれを教わるのが将棋を通じてでなくとも構わないので、ひとまずは「おつかれさま」でいいかな。でも案外、中学に入ってから、将棋好きの友達と出会って毎日指すかもしれない。


夕方、妻が無事帰宅。ライブ参戦だけでなく、終演後にSNS仲間とオフ会もできた、と写真も見せてくれた。そうか。念のために伝えておくけど浮気はしてませんよ、という意味もあるのかな。心配してなかったけど、写真を見てちょっと安心したから、潜在意識的にはちょっと心配してたのかもしれない。ナイスだ、妻(そんなつもりはないのかもしれないけど)。


引っ込み思案すぎて、僕にはオフ会参加とかはあんまりイメージできないなあ。「NFLは1人で見るもの」という思考がしみついてる。まあ、でも、ひょっとしたら、楽しいのかもしれない。性格は簡単に変わらないけど、ルーティンは変えられる。

 

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