鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFL観戦日記2022㉒(自分のテンションは自分で上げろと言うことか)

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10月26日(水) ディス・イズ・ア・ペンと変わらない

昨日のペイトリオッツの負けを引きずったまま、呆然と過ごす。ウソだろ、試合前にはペイトリオッツ勝利の予想ばかりだったじゃないか。ようやく試合に戻ったマック・ジョーンズを3ドライブで下げる采配に、心が揺れて、後半には点差が広がり、残り時間が減っていくのをポカンとしながら見て、自分の中の何かが吸い取られていくような時間を過ごして。


なんで自分がこんなにショックを受けるのか、いまだに解明できてないのよな。相当雑にしかアメフトを見られないクセに、何でか知らないけど過剰な思い入れを持ってしまってる。どちらかと言うとそっちの方がヤバいんじゃないかと思うんだけど。


「僕にとっては、NFLなんてただの英語の教材。ディス・イズ・ア・ペンと本質的に変わらないものだろ」と自分を言い聞かす。推しチームが負けた週は現地記事も読む気にならなくて、ポッドキャストも聞く気にならなくて、英語の勉強にもならないんだけど。


月曜に買った少年ジャンプを読んだり、日本語ラップバトルの動画を漁ったりして過ごす。ヒップホップは少年マンガに似てる、と思うと分かりやすいらしい。その時々の流行があって、それをパクり合いながらも、オリジナルのアプローチを出せるかどうか、みたいな。ヒップホップのことはまだよく知らないけど、少年ジャンプはそうだよね。「必殺技にはなんらかの条件やリスクがある」って、いろんなマンガで繰り返されて、その前提はもう説明しないでも読めるようになってる、っていう。


アメフトの戦術の流行やルールの変遷の歴史も、分かるようになるともっと面白いんだろうな、そうか、もっと大局的な流れを見ることで、楽しんだ方がいいのかもしれない、とか思いながら敗北の余韻を体になじませる1日。それにしても、シーズンが短くて1試合の重みがデカすぎるんだよな。バイ・ウィークまだ来ないのか。

 


10月27日(木) 不運があなたを避けますように

同じチームの社員さんが退職をするというので帰り際に挨拶。職場の人に対して、あんまり好き嫌いを感じないように気をつけてるんだけど、特にその人に対しては、自分でも好きなのか嫌いなのか整理できていなかった。


ううん、違うか。たぶん、嫌いだったんだよね。仕事がロクにできないのに、たぶんそのことに自分でピンと来てない感じがイヤだったんだ。クライアントからの指示の意味をよく噛み砕けていないから、スタッフへの指示があいまいになってしまう。1年前に配属されたばかりで、仕事に不慣れなのは仕方がないんだけど、そのことをしっかり自分で受け止めていないから、なかなか仕事への理解度が向上しない。「自己評価が甘い人」が嫌いなんだ。


だけど一方で、僕はその「嫌い」という感情をフリーズさせて、あんまり考えないようにしてた。理由はいくつかある。そもそも自分より年下の正社員にはデフォルトで嫉妬があるので、フェアな見方ができるわけないだろう、ならば、嫌いとか評価を下すこと自体がナンセンスじゃないか、という割り切りが1つ。それに、僕はアルバイトスタッフで彼女は正社員という立場だけど、僕の方がこのセンター、チームでは古株で仕事内容への知識や人間関係では優位に立ってるわけで、それなのに「嫌い」という感情が態度に出てしまったら、怖がらせてしまうかもしれない。


だから、僕としては「嫌いなのはしょうがない」だけど、「それを表に出すのはフェアじゃない」という選択しかない。寄せ書きには「誠実な人柄が伝わってきて相談しやすかった。感謝しています」みたいなことを書いて、別にそれは嘘じゃないんだけど、「職場の人をいい人だと思った方がみじめにならずに済むからそう思いたい」っていう願望なだけであって。


そう思うと、同じチームのメンバーのことも「あんまり好きじゃないのに、それを自分で気づかないようにしてる」と思えてきて、タチの悪いことにそれは一面では真実なわけで、ちょっとシュンとしちゃったな。


ともあれ、Tさん、お世話になりました。僕が気づいてないだけで、きっと悔しい思いをこらえて働いていたんだろう。不運があなたを避けますように。

 

10月28日(金) 自分のテンションは自分で上げろと言うことか

レイブンズ対バッカニアーズのサーズデーナイト。バッカニアーズとしてはパンサーズに思わぬ完敗を喫したばかりのタイミングでショートウィーク。これはキツい。そして、セカンダリー陣にケガ人が重なってる状況なのか。パンサーズ戦でもウィンフィールドが途中で下がってから不利が加速した印象だった。なかなかに難しい試合になりそうだ。


でも僕は、この日に合わせて有給を申請していたわけであって、あまり見る気が盛り上がらない状況でも見ないわけにはいかない。「知るか。こんなん見てらんねーや」とパチンコにでも行く度胸があれば人生楽しいのかな(違う気がする)。


今日は、会社を休むことを妻には話してない。NFLを見るために有給を使うのが恥ずかしいんだ。この中学生じみた心理は自分でも呆れるんだけど、「内緒で会社をサボる」というのが楽しいというか。ネットカフェで観戦するのだ。朝、子どもたちに朝食を用意して自分も食べる。それで、社員証もシャツの胸ポケットに入れて、家を出た。


会社をサボるのに、最寄り駅の周りにいたら誰かに見られるかもしれない。本気でそう思ってるわけでもないんだけど、2つ離れた駅の近くにあるネットカフェまで遠征する。思いついて、定期券圏内だけど歩いて行ってみることにした。スマホで音楽を聴きながら歩く。僕には歩きながら音楽を聴く習慣がない。NFLのポッドキャストを聴くのがルーティンだったのに、ペイトリオッツもバッカニアーズも惨敗した今週は、到底聴く気になれない。


それで、日本語ヒップホップを聴くんだけど。この、「しゃべるみたいに歌う」っていうのは何がいいかって、「マネしたくなる」ことに尽きるんじゃないか。


カッコいいのかダサいのかが紙一重みたいなところがあって、例えば日本語で韻を踏むのってイケてるのか。響きの良さに妙な引力が生まれることもあれば、ちょっと「ドヤ」感が出るとダサいかもしれない。「地元をレペゼン」とか、「底辺から不屈の精神でサクセスストーリーをつかむ」みたいなのも、血が通った表現であればグッとくるけど、ブラックミュージックの上辺をマネしただけならチープだ。


でも、「自分がイケてる」とボースティングする時に、ダサさをカッコよさに引き寄せる気合とかオリジナリティがあると、それには勇気づけられるものがある。


中年になって、会社サボってコソコソとネットカフェに行くのってダサいだろ。そういう自分を無理やりにでも勇気づけないと、自分のため息で窒息してしまう。音楽を聴いて、そのテンションに自分を同化させるのもダサいな。いや、違う。そんなこと構っていられない。使えるものはなんでも使って、自分を盛り上げろよ。


ネットカフェの個室に入って、ゲームパスにログイン。マンガを何冊か取ってくるんだけど、これと言って読みたいものがなくて、苦笑する。コロナ禍になって以降、マンガばかり読み続けてたのに、読みたいマンガないのかよ。7月に近所のTSUTAYAが閉店して、定額借り放題のコミックレンタルが終了してから、新規開拓が途切れてる。


さて。コンビニで買いこんだまあまあな量のお菓子を広げて、マンガを積み上げて。それでブレイディが登場する試合のキックオフを待つのに、テンションが上がらなくて、まあそれは自分でも半ば予想できたことなんだけど、いざその盛り上がらなさを実感すると相当みじめなものがあるな。油断すると涙が出てくるのが人生か。


前半、バッカニアーズのディフェンスはなかなかの破壊力を見せて、試合を作った。でもその間に、オフェンスがリードを広げられなくて、もどかしい展開。そのツケを後半で払わせれる、みたいな試合だった。ブレイディはいくつか鋭いパスもあったけど、インターセプトされてもしょうがないパスもいくつかあった。


オーケー、これでいい。もしブレイディがチームを勝たせてくれていたら、僕のみじめな1日が、最高の1日に変わっただろう。でも、どちらかと言えばそっちの方が異常なんだ。自分のみじめさを受け止めろよ、この英語教材はそう教えてくれてるんだ。自分のテンションを上げるための土台は、自分で作らなくちゃダメだろ、と。

 

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