鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFL観戦日記2022㉝(そんなのアリだったのかよ)

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11月20日(日) 最近分岐したばかりのパラレルワールド

今年4回目のTOEIC受験。7時過ぎに起きる。いつもより3時間遅い起床で、「できるだけたくさん寝ておこう」と思ってたので、わりと幸先がいい。早起きすると、絶対スマホかPCを触ってしまうので、それをしたくない。目が疲れると試験の後半キツくなるからね。


8時半に家を出る。音楽もラジオもポッドキャストも聴かないで歩いて。これもあんまり意味ないかもしれないんだけど、耳を疲れさせたくないんだ。


今回、試験会場が会社のすごく近くで。どのぐらい近いかというと徒歩4分ぐらい。会社の入ってるビルの前を通って、そのまま4分歩くと試験会場なんだけど。だから、休みなのに、普段会社に行く時とルートが99%一緒なんだよね。いつもとちょっと違う時間帯で、イヤホンなしでの通勤ルート。なんか、つい最近分岐したばかりのパラレルワールド感があって好きだったな。


さて、TOEICの出来は可もなく不可もなく。リスニングの1問目でいきなり迷ってテンパりかけたけど、わりと早めに持ち直した気がする。リーディングはpart5終了時点まで好調だったけどpart6で妙に時間がかかってしまった。最後2問分(アンサー10個分)間に合わなくて塗っただけ。そこまではほぼできていたと思うので悪くはないはずだけど、自己ベスト更新には至らないだろうな。


英語には毎日触れていたけど、なんとなくの勉強しかしてなかったからな。村上春樹読んだり、ウィキペディア読んだり(OJシンプソンの裁判ページ、長かった…)。もっと試験対策につながる勉強にシフトする手もあるけど、どうかな。「なんとなく」でスコアを上げたいんだよ(ナメてるな)。


TOEICの後は、大学時代の友人Nと会った。母校の近くのサイゼリヤで会って。「カラオケのセットリストを作る。歌う曲と、歌う順番を決める。それで、作り終わったら、カラオケに行く」っていう最高に面白い遊びを考えて行ったんだけど、思ってたより盛り上がらなかったな。僕は音楽聞かないし、カラオケも10年以上行ってないから、逆に「どんな曲なら歌えるか、昔どんな曲が好きだったか」とかを考えること自体がエンタメなんだけど、Nは一人カラオケに行くような人なので、セットリストの候補が結構簡単に決まってしまう。ちょっとテンションが合わなかったのかもしれない。


というか、想像してたよりも、他の話も盛り上がらないなとか、ちょっと会ってる途中は思ってて。「友人と会っても、酒を飲んでも、そんなに楽しくないのか」と、みじめな気持ちになりかけたんだけど。


19時ぐらいに解散して。日曜の空いた下り電車で呆然と運ばれながら、またいつもの自分に戻りながら考え直すと、「いや、やっぱり楽しかった気がする」と思い直した。結局5時間ぶっ続けで話して、カラオケには行かなかったんだけど、5時間も話せる相手がいること自体がありがたい、というか。


違うんだN、君と会ってつまらなかったわけじゃない。「友人と会う」っていうイベントが久しぶりすぎたから、「ここのところの憂さがすべて晴れる」みたいに、過剰に期待していただけなんだ。あと、「せっかくだから楽しいって思い込みたい」みたく自己暗示をかけるのが嫌いだから(せっかくだろうが何だろうがつまらないものはつまらない、と受け止めたい)、「楽しい」と思うことにちょっと慎重になりすぎてた、というか。


1つ2つ、「話せてよかった」「聞けてよかった」みたいな話もあったよ(あったよね?)。そんなのちょっとでいいんだよ。「話が通じる相手がいる」「話が通じると思ってくれる人がいる」ってめちゃくちゃうれしいもんな。会ってる途中は、「思ったより話が噛み合わない」とか感じても、解散してからは「気を遣わずに話せた。めっちゃ噛み合う話も時々あった」って思えたよ。会ってくれてありがとう。


そんな風に感じながら帰った。やっぱり最後まで、「最近分岐したばかりのパラレルワールド」みたいな1日だったな。


11月21日(月) そんなのアリだったのかよ

さてweek11。ジェッツ対ペイトリオッツだ。何とか第7シードに残りたいペイトリオッツとしては、勝っておかないとマズい。ここで負けたら「シーズンエンドとまでは言えないけど、残り7試合で奇跡が必要」みたいな状態になる(そういうのを「事実上のシーズンエンド」と言う)。


そんな土俵際の1戦で、ジリジリとする我慢比べを見させられたわけで、ずっと「えずきたいのに、うまくえずけない」みたいな気分。「なんだよこの映画。タルコフスキーか。悲劇の予感だけずっとあって、ていうかそれは未来に起きる悲劇じゃなくてすでに起きてる悲劇かもしれなくて、どう受け止めたらいいのかよく分からないものをじっと見続けるやつか。起承転結、あれよ。喜怒哀楽、あれよ。NFLよ。エンタメの王様じゃないのかよ。芸風広すぎるだろ」みたいなテンションで。


それで、59分30秒ずっとハラハラ、ムズムズと我慢してたら延長になると思った瞬間に、ペイトリオッツのリターナー、マーカス・ジョーンズがパント・リターン・タッチダウン。83ヤードを一気に駆け抜けた。一瞬で勝負がついたんである。


なんなんだ、この不条理感。ずっと互角の腕相撲を延々と見続けて、アームレスラー2人ともお互い血管浮き出るほど力入れてるのに勝負つかず、ドクターストップになるかと思った瞬間に左手でピストル出して撃っちゃった、みたいな。そんなのアリだったのかよ、という納得のいかなさ。


そして、どうでもいい話なんだけど、僕はこのリターンタッチダウンの瞬間を、リアルタイム観戦できていなかったんである。第4クオーター、残り4分ぐらいのタイミングで娘が起きてきて、僕は娘に朝食を用意しなくちゃいけなかった、という。娘は、吹奏楽部の朝練習に出るために早起きを頑張ってるのであって、さっさと朝食を済ませたいんだ。


同点の試合の最終盤なのでどうしても観戦を中断できずに(ダメ親と言われても異論はない)、娘を少し待たせてたんだけど、このパントの直前、ジェッツの3rd&1をストップした瞬間に延長を確信して、試合は一時停止。娘の朝食の準備をすることにした。だって、サードダウンの時点で、ペイトリオッツもジェッツもタイムアウトを取るのをためらっていた。結局20秒ぐらい流してからジェッツがタイムアウトを取ったんだけど、これって要するに両チームとも延長を受け入れる姿勢だったわけで。


娘に、2分ぐらいで朝食を用意して(うちの朝食は包丁もフライパンも使わないものしか出ないのです。ビバ電子レンジ。ビバ電子ケトル)、すぐに観戦に戻れば、CMを飛ばしたりしてるうちに延長の最初のスナップには間に合うんじゃないかと、僕は判断したんだ。それで、急いで朝食を用意し、急いでPCの前に戻り、さっき一時停止したところから再生したら… まさかのマーカス・ジョーンズ。


これは笑ったでしょ。マイッちゃうな。胃が痛むような延長をにらみつけようと覚悟して再生ボタン押したのに。それをあざ笑うようなあっけなさ。59分30秒、お互いに相手を笑わせる気のないにらめっこをしておいて、最後の最後で「桜田淳子をモノマネするコロッケ」とか出されたら(世代がバレてすみません)、「そんなのアリだったのかよ」ってなるでしょ。


もちろん、それでもなお、ペイトリオッツ・ファンの僕としては大興奮のエンディングだったんだけど。その後に来たのは、圧倒的な安堵感。両軍のディフェンスが支配したこの試合、それでもペイトリオッツ攻撃vsジェッツ守備は35対65ぐらいだったのに対して、ペイトリオッツ守備対ジェッツ攻撃は90対10ぐらいだった。つまり、判定だったとしたら勝ちの試合だったのに、これを負けたらツラすぎる。チームの団結に修復不可能なヒビが入ったとしてもおかしくなかったんじゃないか。なんとか、勝ってくれてよかった、みたいなことを思って。


6勝4敗で、残り7試合。残り7試合は上位チームばかりで(ビルズ戦が2試合もあるし)、楽観的なファンでも「3勝できれば御の字」みたいなスケジュールにも見えるけど、どうか。とりあえず、今週は踏みとどまってくれた。

 

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