各年のハーフタイムショーを2023年からさかのぼって、2000年まで見ました。洋楽知識ゼロの僕が、初見の印象だけでTOP5を選んで紹介します。どれも超絶おすすめなので、ぜひチェックしてみてください!!
(それぞれ、YouTubeのリンクも貼り付けておきます)
5位:リアーナ(2023/スーパーボウル57)
宙吊りのステージに、赤い宇宙服のような衣装で立つ、妊婦リアーナの生命力。どういう価値観を表現してるのか、どういう喜怒哀楽で受け取っていいのか分からなくて、見てるこっちも”宙ぶらりん”になる近未来アート。ミニマムな動きのダンスが、なんとも官能的でカッコよすぎる。
Rihanna’s FULL Apple Music Super Bowl LVII Halftime Show - YouTube
4位:プリンス(2007/スーパーボウル41)
すべての瞬間がサマになってて、目が離せない。どれほどの孤独に耐えたら、あれほど深みのある色気にたどり着くのか。サービス満点だけど決して媚びてない。「スター性」という言葉を辞書で引いたら、そこには「プリンス」と書いてあるでしょ。
Prince - Super Bowl XLI 🏈 | Halftime Show 2007 FULL SHOW HD - YouTube
3位:ポール・マッカートニー(2005/スーパーボウル39)
「ヘイ・ジュード」って、優しく語りかけるような内容と曲調の出だしなのに、何で最後は壮大に歌い上げるんだよw、と子どもの頃から毎度ツッコんでたんだけど。でも、7万人の観客が合唱するこのショーのクライマックスでは、「最高かよ」とか思っちゃった。「全員が知ってる曲を全員で歌う」という以上の説得力なんてないよね。
SUPER BOWL 39 (XXXIX) 2005 HALFTIME SHOW FULL - PAUL MCCARTNEY - YouTube
2位:レディー・ガガ(2017/スーパーボウル51)
大変恥ずかしながら、僕はレディー・ガガのことをこの動画で初めて見た(今時そんな奴おる?)。それで、最初「ゴッド・ブレス・アメリカ」とか歌い始めた時、「めっちゃ歌うまいやん。しかも、案外まともな人なのか?」と思ったんですね。
それがそのすぐあとに、スタジアムの屋根から飛び降りての登場に度肝を抜かれ、ワイヤーに吊るされながらガサゴソ動くケレン味たっぷりのパフォーマンス(あれって、クモのイメージですか?)に、「こいつヤベえw」と、秒で分からせられて。マジで気持ちよかった。
レディー・ガガのダンス、(歌に比べれば)超一流とは言えない気がするんだけど、それが逆に「表現したいキャラがデカすぎて、常に120%の出力でパフォーマンスしないと追いつかない」みたいな切迫感を生んでる気がした。スパースターでありながら、歯を食いしばってもがいてる姿に共感できる。主人公かよ。
Lady Gaga - Pepsi Zero Sugar Super Bowl LI Halftime Show - YouTube
1位:ドクター・ドレー(2022/スーパーボウル56)
パジャマみたいなラフな服で登場した細長い爺さん(スヌープ・ドッグ)の、「オレは絶対に誰の指図も受けないし、それは反抗じゃなくて単なる事実」みたいなオーラ。「友達に呼ばれたから来た」みたいなリラックス感がカッコよくて。惚れました。
ドクター・ドレ―はもちろん、メアリー・J・ブライジも、ケンドリック・ラマーも、エミネムも、それぞれ独特のカリスマ性があって、引き込まれた。僕が「ハーフタイムショー」に興味を持ったのはこの時が初めて。「刷り込み」の支配は強く、20年以上さかのぼっても、僕の中の1位はこれ。
【Honorable Mension】
※「Honorable Mension」というのは、直訳すると「名誉の言及」でしょうか。「ランキングには入れられないけど、入賞と同レベルだったことは伝えておきたい…」という感じ。「次点」、「特別賞」「選外の佳作」として、いくつか紹介します。(気持ちの中では1位タイです)
U2(2002/スーパーボウル36)
「9.11」からわずか5カ月後。この年ほど、スーパーボウルが「スーパーであってくれ」という願いが、切実だった年はないんじゃないか。被害者の名前を投影する演出は陳腐にも不謹慎にもなりかねなかったと思うけど、観客のエモーションにしっかり対峙したパフォーマンスで、「すごいもの見たな」と圧倒されたよ。
U2 At XXXVI Superbowl 2002 Full Halftime Show - YouTube
ブルーノ・マーズ(2014/スーパーボウル48)
自らドラムを叩く登場も新鮮だし、「新型ムーンウォーク」みたいなダンスの鋭さもエグいけど、それを肩の力を抜いて、思わず笑みを漏らすような余裕のオーラでパフォームするのがニクいじゃないか。エンタメ界のパトリック・マホームズかよ。
ビヨンセ(2013/スーパーボウル47)
「ドヤポーズ」&「ドヤ歌唱」&「ドヤ歩き」&「ドヤ顔」&「ドヤ踊り」の圧倒的なエナジーに冒頭から蹂躙される。自信満々を超越したオーラに引力がありすぎる。ビヨンセ、なんらかの念能力を習得してるでしょ。
Beyoncé - Super Bowl XLVIIl Halftime Show (2013) - YouTube
<結びと蛇足>
以上で、個人的ランキングはおしまいにします。直近のハーフタイムショーからさかのぼって見てるので、「見た順番」も印象に大きく関係した気がします。ブルーノ・マーズとビヨンセはスーパーボウル50でコールドプレイのゲストとして競演したパフォーマンスを先に見たので、それと票が割れてランキングから外れました。
マドンナ(2012)は、個人的にはそれほど好きじゃなかったんですけど、もし過去から順番に見てたら、「ここまでやるのか、すげえww」みたく、エンタメ根性に感動したと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!
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