このブログの主なテーマとして、「英語でNFLを楽しむ」があります。英語ができれば、ゲームパスでの観戦はもちろん、ツイッターや各チームのサイトで生の情報が、いち早く楽しめます。
当たり前のことですが、ネット上にあるNFLに関する情報は、英語でのものが圧倒的に多いです。例えば、「トム・ブレイディ」でgoogle検索するとヒットするページは371,000件。それに対して、「Tom Brady」は137,000,000件(※2018/12/3に検索)。約370倍です。
英語を鍛えれば、その分NFLを追いかける楽しみが広がるのは間違いありません。このブログで、「英語でNFL」をお誘いし続けているのはそういう理由です。
ところで、それと同じぐらい「NFLで英語」もおすすめです。つまり、「NFLを教材にして英語の勉強をしてしまおう」ということ。僕が「NFLで英語」が最強だと思う理由を紹介します。
- ①「好きなもの」じゃないと勉強は続かない(モチベーション維持)
- ②スポーツ観戦なら100%聞き取れなくてもOK(リスニング)
- ③レビュー記事は最高の勉強素材(リーディング)
- ④「普通の勉強」の合間に「好きなもの」が最強コンボ(上達のコツ)
- まとめ
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①「好きなもの」じゃないと勉強は続かない(モチベーション維持)
「英語をマスターするには、4000時間かかる」と聞いたことがあります。この場合の「マスター」がどのレベルのことなのか、4000時間に根拠があるのかは分からないのですが、実感としては結構リアリティのある数字な気がします。
とにかく、語学の勉強は「質」もさることながら圧倒的に「量」が必要。モチベーションを維持するには、「好きなもの」の存在が不可欠な気がします。そう思うと、「何かに中毒的にハマる」のが一番。NFL観戦は、モチベーションの源として最高です。
②スポーツ観戦なら100%聞き取れなくてもOK(リスニング)
NFLの中継を見れば、観戦に最低限必要な情報は全部画面上に出ています。点差、ダウン数と残りヤード(1st&10とか)、ゲームクロック。これは当たり前のことに思いますが、英語の勉強上はかなり大きい気がします。
例えば、法廷劇の映画を英語で見ようとしたら、8割ぐらいは聞き取れないと面白くもなんともないでしょう。でも、NFLの中継なら、極端な話、全く聞き取れなくてもそれなりに楽しめます。
この、「完全に聞き取れなくてもそれなりに楽しめる」というのは非常に重要で、「頑張って聞き取ってみよう」という集中力を途切れさせずにリスニングの練習ができます。逆に、「まったく楽しくないもの」の聞き取りに脳を集中させるのは不可能に近いでしょう。
③レビュー記事は最高の勉強素材(リーディング)
英語力を鍛えるのに多読は欠かせないと思いますが、この時の素材としては、「知ってること」「好きなこと」について書かれたものを読むのが最適。
自分の知らない分野についてだと、日本語の記事でも理解に苦労します。僕なら、「地方アイドルが語るゆるキャラの世界」などは興味がなさすぎて、日本語でも「何が書いてあるのか分からない」ということになりそう。
英語でも同じです。「知らないことについて書かれた英文記事」は、そのニュースの「知識の勉強」と「英語の勉強」が二重になってしまってハードルが高いんです。
その点、NFLファンなら「自分が見た試合の分析記事」を読むのが一番。試合展開やキーとなったプレー、活躍した選手はすでに知っているので、「それを文章で説明する時、どんな英語が使われるのか」という、リーディングにとって最重要なポイントに意識を集中できます。
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④「普通の勉強」の合間に「好きなもの」が最強コンボ(上達のコツ)
とは言え、「NFLの英語観戦」にも弱点はあります。それは、レベルが追いついていない状態でそれだけをしても、英語力がなかなか身についていかない、ということです。
例えば、サッカーの上達を望むなら、試合形式の練習も重要でしょうが、(初心者なら特に)基礎練習が大事になってくるのではないでしょうか? 試合の中では実際にボールに触れる時間はわずかですが、練習ならトラップやパスが納得いくまで繰り返せます。
「NFL実況で生の英語に触れる」というのは上のサッカーのたとえで言えば「試合」に近い気がします。「試合」を存分に楽しむには、「基礎練習」が欠かせないでしょう。2分ぐらいの音声をリピーティングしたり、短い例文で単語を覚えたりの「基礎練習」の方が、「英語の筋力」を鍛えるには効率がいい。
でも、その「基礎練習」をやるときに、「実戦」を意識しながらやると、定着力が違ってきます。単語帳で覚えた単語が言い回しが実況や記事で出てくると、うれしくて絶対に忘れません。
例を挙げてみます。「It is more a poem than a picture.(=それは絵というよりは詩に近い)」はいかにも文法の教科書から習った「覚えなくちゃいけない言い方」でしょう。
それに対して、ペイトリオッツで活躍するジェームズ・ホワイト(スーパーボウル51で大逆転の立役者になった、レシーブ力に定評のあるRB)を説明する文章として、「James White is more a slot receiver than a running back.(=ジェームズホワイトはランニングバックというよりスロットレシーバーに近い)」と聞くと、英語の言い回しをより実感を伴って理解できます。
なので、「普通の勉強法」で英語力の上げて、それを「生の英語」で定着させる、というサイクルが最強だと思います。
まとめ
「好きなもの」じゃないと勉強は続かない、と書いたとおり、NFLファンはすでに普通の人よりも英語習得に有利な場所にいると言えるのではないでしょうか。
NHKBSの試合放送の副音声で、英語実況が聞けます(録画でも、副音声の機能は使えます)ので、ぜひ一度試してみてください。
このブログの存在意義の説明というか、自己紹介がわりに書きました。もしこのコラムに背中を押されて、「NFLで英語、やったみようかな」という方がどこかにいたら、大変うれしいです。
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