鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の英文ニュースの一部を訳して紹介します

NFLスーパーボウルがマンガを超えてる件(直近7年分振り返り)

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どのシーズンをとっても必ず「マンガかよ」とツッコミを入れたくなるようなドラマチックなことが起きるのがNFL。これは、それほど大げさな言い方ではありません。直近7年分のスーパーボウルで起きたことを見てください。

 

 

まるで脚本家がいるかのような面白さで、「マンガを超えてる」としか思えません。今後のスーパーボウルを待つ楽しみに、直近のスーパーボウル(47~53)を振り返って「どこがマンガを超えてるのか」をミーハー目線でピックアップしてみました。ハイライト動画のリンクを貼り付けておきましたので、興味のある試合をチェックしてみてください(「動画を再生できません」と出ると思いますが、「YouTubeで見る」をタップしてYouTubeに飛べば見られます)。

(2019年6月、加筆しました )

 

【目次】

 

SB47 レイブンズ 34 - 49ers 31「兄弟HC対決」

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ここがスゴい①:兄弟HC対決

ここがスゴい②:QBコリン・キャパニックのスター性

ここがスゴい③:レジェンドLBレイ・ルイス、現役最終戦をSB制覇で飾る

 

レイブンズHCのジョン・ハーボー(兄)、49ersHCのジム・ハーボー(弟)の対決、という事実はそれだけですごい迫力です。NFLチームのヘッドコーチはいわば「勝ち組の頂点」という存在だと思いますが、その対決が最高の舞台で実現するとは。兄弟記者会見の模様もシットコムみたいで笑えます。

 

(↓兄弟そろいぶみ記者会見)

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また、49ersのQBコリン・キャパニックは、シーズン途中から先発に昇格した新星でした。キレのいい瞬足で自ら走るスタイルと、レーザービームのようなパスを投げる強肩を併せ持ち、抜群のスター性を持った選手でしょう。その後「国歌斉唱時の抗議」でリーグから干される(※)ことになる運命を考えてみても、まさにマンガのような存在です(※キャパニックがどのチームからも契約を勝ち取れなくなったのは、半分は実力の問題と思ったほうがよさそうですが)。

 

さらに、この試合はレイブンズのディフェンスのソウルとも言える存在、LBレイ・ルイスの現役最終戦でした。レイ・ルイスはシーズン途中に負傷したものの、プレーオフ、ワイルドカードラウンドから復帰。チームはディビジョナルラウンド、カンファレンスチャンピオンシップをアウェイで連勝してのSB進出というアツすぎる展開でした。ルイスは、キャリア5年目以来2度目のリングを獲得して引退しました。

 

第47回スーパボウルは、途中で停電による試合中断があったことでも有名ですし、試合内容も最後まで分からない面白い展開でした。

 

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)

第47回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl XLVII - Wikipedia

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SB48 シーホークス 43 - ブロンコス 8 「LOBが史上最高オフェンスを粉砕」

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ここがスゴい①レジェンドQBペイトン・マニングのベストシーズンを若手守備陣が粉砕

ここがスゴい②開始12秒でセーフティ(自殺点)

ここがスゴい③後半開始最初のプレーでキックオフリターンTD

 

この年のスーパーボウル。「マンガかよ」感を味わうには、ペイトン・マニングの偉大さを知るのが一番です。キャリア通算獲得ヤードが71940、通算TDが539と彼の引退時にともに歴代トップ。シーズンMVPを5回取っているスーパースターです。そんな伝説クラスの選手が、キャリアで一番TDを投げたのがこのシーズンの55回。「史上最高オフェンス」といっても、言い過ぎとは思えません。

 

(ペイトンのキャリアの記録と、日本語ウィキを貼っておきます↓)

Peyton Manning: Career Stats at NFL.com

ペイトン・マニング - Wikipedia

 

ペイトンは、2011年をケガで全休。2012年にコルツからブロンコスに移り、カムバック賞。2013年のこの年には移籍2年目にしてブロンコスのオフェンスを完璧に作り上げ、宿敵QBブレイディを倒してのスーパーボウル進出。もう、完全に「ペイトン・マニングの1年」というストーリーが出来上がっている状況でのスーパーボウルでした。

 

そんな状況で迎えた最初のスナップ。マニングはセンター(QBにボールを渡すラインマンの中央の選手)とタイミングがズレて、ファンブル。セーフティ(自殺点)になってしまうのです。最高の舞台で、ありえない痛恨のミス。なんという残酷なシナリオでしょう。その後も、やることなすことシーホークスの超強力若手ディフェンス(特にセカンダリー陣は“legion of boom”=爆音軍団とアダ名がついていて、それもマンガっぽいです)に「ぶち壊される」ような試合展開でした。前半終わって22対0。

 

22対0は、タッチダウン3回で追いつける点差です。そんな後半開始時に、またも残酷なことが起きました。「キックオフ・リターン・タッチダウン」です。ブロンコスがキックを蹴って、シーホークスがそれをキャッチして攻撃のターンが始まるのですが、シーホークスは攻撃の前のキックオフリターンの時点でいきなりタッチダウンを決めてしまったのです。

 

「名勝負になる、絶対主人公たちが勝てる」という展開だと思ったら「あっさりボロ負けする」というマンガの展開ありますよね? ツラいシナリオのスーパーボウルでした。(シーホークスを「悪役」に見立てるのも偏った見方ですが、この年はペイトンが主役になるはずだったと言っていいのでは、と思います)

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)

第48回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl XLVIII - Wikipedia

 

SB49 ペイトリオッツ28 - シーホークス24 「残り1ヤードで無名選手が奇跡のインターセプト」

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ここがスゴい①QBトム・ブレイディのスキャンダル「デフレートゲート」

ここがスゴい②4Qで10点差からの逆転劇

ここがスゴい③ドラフト外入団の無名CBマルコム・バトラー、シーホークスの再逆転を防ぐインターセプト

 

この年のスーパーボウルは、ペイトリオッツQBトム・ブレイディのスキャンダルの喧騒がまだやまない中で行われました。「デフレートゲート」とは、AFCチャンピオンシップで、ペイトリオッツが使ったボールの12個中11個が、規定の空気圧を満たしていなかったという「事件」のことを言います。「QBトム・ブレイディ自身の指示による不正行為が発覚」と非常に話題になり、チャンピオンシップからスーパーボウルまでの2週間の間、連日報道されました。

 

実際に調査結果が出るのは5月、処分が科されるのは2シーズン後だったので、このスーパーボウルにはブレイディは出場するのですが、ミーハー的観点から言えば、「スーパースターに一番面白いタイミングでスキャンダル発覚」という状況でした。(後日の調査結果としては、「不正行為」、「ブレイディの指示」ともに「物的証拠はないけど、状況証拠的にはシロというよりはクロにかなり近い」というようなものでした)

 

(ウィキペディア、貼っておきます。日本語「トム・ブレイディ」の項でも触れられています。英語は「Deflategate」のページがあります)

トム・ブレイディ - Wikipedia

Deflategate - Wikipedia

 

さて、そんなスキャンダルの中、ブレイディは人間離れした心臓の強さを見せます。4Qで10点差。シーホークスの守備は前年と変わらぬ強さで、3Qにはペイトリオッツは完全に押さえ込まれていました。「あと1回止められたら終わり」という状況に追い込まれてから、ブレイディは2回のドライブをタッチダウンに導き、逆転劇を演出します。「主人公」なのか「最強の悪役」なのかは好みが分かれるところですが、いずれにせよ千両役者であることは間違いありません。

 

しかし、このゲームのクライマックスはそのあとにやってきます。28対24の4点ビハインド、残り2分でのシーホークス最後の攻撃でした。リーグの主役の1人として成長しつつあったQBラッセル・ウィルソンからのロングパスを、WRジャメイン・カースが「冗談か悪夢としか思えないような」スーパーキャッチ。その後のランで、ペイトリオッツゴールラインまで残り1ヤードに迫ります。「あと3回のプレーで、ボールの先端だけでもゴールラインの端の上空に触れば逆転」という状況でした。

 

そこでシーホークスはまさかの「パス」を選択。なぜこれが「まさか」かというと、シーホークスにはリーグナンバー1のパワー系RBのマショーン・リンチがいたからです。その「まさか」のパスを、ペイトリオッツCBのマルコム・バトラーが「まさか」のインターセプト。シーホークスのボールをその時点で奪い去ったのです。

 

バトラーは、ドラフト外から入団の無名選手。スーパーボウルでも先発選手ではなく、ペイトリオッツのファンでも知らなくてもおかしくない選手でした。その彼が殊勲のスーパープレーを決めるのですから、「マンガかよ」と言わずにはいられません。パスを指示したプレーコールは「史上最悪」とも言われましたが、もしTDが決まっていれば「史上最高」とも言われたかもしれません。紙一重で明暗が分かれた名勝負でした。

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)

第49回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl XLIX - Wikipedia

 

SB50 ブロンコス24 - パンサーズ10 「ペイトンが花道を飾る勝利」

 

ここがスゴい①QBペイトン・マニング、現役最終年をSB制覇で飾る

ここがスゴい②QBキャム・ニュートン、負けてもキャラ立ちすぎ

ここがスゴい③HCクービアック、復活の戴冠

 

 

この年の主役はQBペイトン・マニングではなく、2つのストリップサックでスーパーボウルMVPになったボン・ミラーと、彼を中心とするブロンコスのディフェンス陣でした。

 

ペイトンはシーズン途中にケガで一時チームを離脱。レギュラーシーズン最終週に先発復帰を果たすも、それまでのエリートQBとしてのパフォーマンスは出せない状態でした。相当なひいき目で見たとしても、リーグ平均レベルのQBがせいぜいと言ったところ。このスーパーボウルでも、ハイライトにペイトンのいいシーンはほとんど登場しません。しかし、ブロンコスはディフェンスの力で、ペイトンにキャリア2つ目のリングを勝ち取らせました。なんという濃厚なドラマでしょう。それまでどれだけ素晴らしいオフェンスを作り上げても、取れなかった2つ目のリング。満身創痍となった最後の年に「気づいたら手に握らされていた」というような勝利だったのです。フットボールの神様の気まぐれたるや並大抵ではありません。2年前のスーパーボウルでの鬼のような仕打ちは、この年につなげるための伏線だったのか、と思わざるを得ません。

 

負けたパンサーズのキャム・ニュートンもマンガのキャラのようでした。まるで中学生のようにふてくされ、途中で無言退席した記者会見は、「スポーツ選手の悪い見本」「バッド・ルーザーの典型」などと言われ話題になったものです。圧倒的な身体能力に恵まれ、ハンサムでお調子者のキャム・ニュートンは「華の塊」というような選手で、この年のシーズンMVPでした。QBはチームの顔として優等生的な発言、振る舞いが求められるものですが、それができなかったのも、むしろスター性を感じさせます。

  

(キャム・ニュートン、試合直後の記者会見はこちら↓)

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勝ったブロンコスのヘッドコーチはゲイリー・クービアック。2013年には、テキサンズで2勝しかあげられずシーズン途中で解雇。しかし、2014年にはレイブンズでオフェンシブコーディネーターを務め評価を上げ、2015年にブロンコスのヘッドコーチに就任。スーパーボウル制覇までチームを導きました。クービアックを招いたのはGMのジョン・エルウェイ。クービアックは現役時代、殿堂入りQBのエルウェイと同年にブロンコス入りして控えQBを務め、いわば戦友でもありました。クービアックを主役にしても、連続ドラマが作れることでしょう。 

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓) 

第50回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl 50 - Wikipedia

 

SB51 ペイトリオッツ34 - ファルコンズ28 「25点差の逆転劇」

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ここがスゴい①28対3からの逆転劇

ここがスゴい②WRジュリアン・エデルマンのミラクルキャッチ

ここがスゴい③シーズンMVPのQBマット・ライアン、パサーレーティング満点も王座に届かず

 

レギュラーシーズンで、ペイトリオッツのトム・ブレイディは、2年前の「デフレートゲート」のため(提出を求められていた自身の携帯を壊すなど、調査に協力しなかったなど)、開幕から4試合の出場停止になっていました。彼にとっては、どのシーズンよりも勝ちたいとシーズンだったに違いありません。


そんなシーズンにスーパーボウルに進出したのは見事でしたが、試合は3Q残り8分の時点でファルコンズが28対3とリード。さすがに万事休すかと思われた状況でした。そこから追いつき、スーパーボウル史上初のオーバータイムでサヨナラTDを決めてブレイディが自身5個目のリングを手にする展開は、「マンガかよ」と言わざるを得ないでしょう。


25点差を追いつく過程も濃厚でした。TD後のボーナスキックが外れたり、絶好の位置で得た攻撃権でTDできなかったりと、ペイトリオッツもすべてがうまくいっていたわけではありませんでしたし、ファルコンズもWRフリオ・ジョーンズが超人的なキャッチを決めるなど、モメンタムが揺れる展開でした。そんな中のハイライトは、エデルマンの「アクション映画で、ワイヤーを使って特撮したのかよ」というようなキャッチだったと思います。1年に1度出るかどうかのプレーを、大一番の最重要シーンで決めたのです。「マンガを超えた」と言える瞬間でしょう。

 

ファルコンズのマット・ライアンは、シーズンMVP。この試合でもパサーレーティング(QBの出来を評価する指標)は158.3、と「満点」の評価でした。シーズンで見事な活躍をしたMVPが引き立て役になってしまうのも、「スーパーボウル脚本家」のお得意のパターンです。

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)  

第51回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl LI - Wikipedia

 

 

SB52 イーグルス41 - ペイトリオッツ33 「ブレイディ505ヤード投げるも敗れる」

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ここがスゴい①ブレイディ、8度目のSBで自己ベストの成績で敗れる

ここがスゴい②控えQBニック・フォールズがMVP

ここがスゴい③イーグルス、1度は逆転されるも強気を崩さず王座奪取

 

ブレイディは8度目のスーパーボウル。そこで投げた505ヤードは、自身のスーパーボウルでの最長の獲得ヤードでした。というか、SB史上最高の記録です(前年のファルコンズ戦での466ヤードがそれまでの記録でした)。そのブレイディを点の取り合いで上回ったのがイーグルスのオフェンス。司令塔は控えQBのニック・フォールズだったわけですから、「要素盛り込み過ぎ」感すらあります。

 

(スーパーボウルの歴代QBスタッツ。パスヤード順に並んでいます↓)

Super Bowl Stats: by Quarterback

 

イーグルスは、2年目QBのカーソン・ウェンツがMVPクラスの大活躍をしていましたがレギュラーシーズン終盤にケガで離脱。2番手のニック・フォールズがオフェンスを率いていました。プレーオフでも(第1シードにも関わらず)「アンダードッグ(ラスベガスなどの賭けで、不利だと予想される側)」の立場で戦い続けました。

 
アメフトのオフェンスチームにとって、QBは全ての権限を委ねる大統領のような存在で、ハイスクールでもカレッジでも大スター扱い。「リーダー」であることも実力のうち、というポジションです。重要すぎるポジションゆえ、エースQBと2番手QBを交互に使う、ということはNFLではまずしません。なので控えQBはほとんど試合に出ないままシーズンを終えることも珍しくありません。

 

「スター+リーダー」という資質を求められ、常に注目を集める存在だったQBが、「バックアップ」を務めること自体、マンガにしたら相当面白い題材でしょう。その控えQBがオフェンスを率いて、スーパーボウル8度目出場のスター中のスターを倒すのですから、「マンガを超えてる」としか言えないじゃないですか。

 

ここまで読んでいただけた方はもうお分かりですね? この年のシーズンMVPは、ブレイディでした。この「運命の皮肉」はスーパーボウルの定番です。

 

 (実際、フォールズは本を出してベストセラーになっています。受験生とかは、お守りがわりにいいかもしれません。タイトルを訳すと「信じろ:僕の成功と失敗とオッズをひっくり返した勝利の旅」みたいな感じでしょうか… Amazonのリンクを貼っておきます↓)

Believe It: My Journey of Success, Failure, and Overcoming the Odds

Believe It: My Journey of Success, Failure, and Overcoming the Odds

 

 

このスーパーボウルは試合内容も大変面白く、見ごたえがありました。特に、イーグルスHCダグ・ピーダーソンの強気の采配が光りました。前半終了間際、3点リードのイーグルスは敵陣ゴールライン前でサードダウンが止められます。ここで、普通ならFGで3点を確保するフォースダウンでイーグルスはギャンブル。しかも、QBフォールズがレシーブするトリックプレーです。なんという強気でしょう。(「フィリー・スペシャル」というダサかっこいい名前がついたところもマンガ的です)

 

また、ペイトリオッツが攻撃を次々と成功させついに逆転した4Q。1点ビハインドのイーグルスは、自陣45ヤード地点での4th&1でやはりパントを蹴らずにギャンブル。成功させて再逆転TDにつなげました。スーパーボウル脚本家も、ノリノリで書いたような展開で、イーグルスが勝利を収めました。

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)

第52回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl LII - Wikipedia

 

SB53 ペイトリオッツ13 - ラムズ3「オフェンスのシーズン、王者を決めたのは守備」

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ここがスゴい①まさかのディフェンスバトル

ここがスゴい②新旧HC、QB対決

ここがスゴい③TEグロンカウスキー、現役最後の試合

 

2018年のNFLは、オフェンス優勢の1年でした。ルールの細かい変更などで、オフェンス有利の流れが続き、week11のラムズ対チーフスは54対51という「TD合戦」も見られました。パス重視で短時間で得点を狙えるチームが成功を収め、反則を厳しく取られやすくなったディフェンスはビッグプレーを狙う場面が増え、「派手なゲーム」が増えた1年だったと言えるでしょう。よく言えば「派手」ですが、「大味な試合」が増えたのも一方では事実でした。

 

しかし、そんなシーズンのSBが、4Q途中まで3対3で進む「我慢比べ」の展開のシブいロースコアゲーム。ラムズ守備は「タレントを抱え、時折爆発力は見せるものの不安定」という印象、ペイトリオッツ守備は「統制は取れているものの、相手を圧倒するまでは至らない」という印象でしたが、シーズンの最後にベストの守備を出したのは、驚きました。「知恵を駆使して手段を尽くせば、まだまだディフェンスもゲームを作れる」ことを示した見事なシナリオでしょう。SB進出を決めたAFC、NFCのチャンピオンシップがそれぞれオーバータイムの決着だったので、「もうこれ以上の展開はないのでは?」と思っていたファンに、「フットボールにはこういう魅力もある」と思い出させてくれたのです。

 

また、「新旧対決」の構図がくっきりしていたのもこのSBの特徴でした。ラムズHCのショーン・マクベイは33歳で史上最年少。ラムズQBのジャレッド・ゴフはプロ入り3年目の若手でした。若者の挑戦を跳ね除けたQBトム・ブレイディは41歳。QBとして史上最年長のSB勝利でした。HCビル・ベリチックの66歳SB制覇も、HCとして史上最年長です。ペイトリオッツが優勢に試合を進めながらも差をつけられなかった展開でしたが、4Qの勝負どころで熟練のQB、HCに軍配があがりました。

 

そして、この試合はTEロブ・グロンカウスキーの現役最終戦としても記憶されることになります。2010年代のスーパースターの1人だったグロンカウスキーは、オフシーズンに引退を発表したのです。このSBの時点では、「引退は噂されるもののもう少し先のはず」と思っていたファンも少なくありませんでした。何せ、ペイトリオッツオフェンスの72スナップすべてに出場していたのです。歓喜と興奮の勝利のあとに、寂しさを余韻として残すのも、なかなかニクい演出かもしれません。

 

(ウィキも日本語、英語と貼り付けておきます↓)

第53回スーパーボウル - Wikipedia

Super Bowl LIII - Wikipedia

 

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おわりに

「普段はNFL見ないけど、スーパーボウルだけは見る」という方を想定して、まとめてみました。様々なドラマを思い出すきっかけにしていただけたらうれしいです。どのスーパーボウルを題材にしても、きっといい映画が作れると思います。キャパニックやフォールズ、クービアック、ラッセル・ウィルソン、誰を主人公にしても名作が生まれるでしょう。ブレイディ対ペイトンに至ってはスターウォーズ並みのシリーズになるに違いありません。

 

直近7年のみにしたのは、僕自身がリアルタイムで見て、実感を込めて語れるスーパーボウルに絞ったからです(僕はスーパーボウル46の時からNFLにハマりました。ファン歴の浅い僕でも十分に楽しめるのがNFLの魅力です)。これ以前にも「マンガを超えてる件」はいくらでもありますし、スーパーボウルに至るまでのレギュラーシーズン、プレーオフにも濃密なドラマはあります。まずはハイライトでスーパーボウルをチェックして、今後はレギュラーシーズンから追ってみることを強くおすすめします!

 

もし「興味はあるけどルールが難しそうだし・・・」という人がいたら、「3つだけわかれば全然楽しめる!」と伝えています。

 

①4回の攻撃で10ヤード進めなかったら攻守交替。

②1回の攻撃で1度だけ前にパスしていい。

③タッチダウンは6点、フィールドゴールは3点。タッチダウンの場合、ボーナスポイントで2点か1点を狙える。

 

これだけ理解すれば、全然楽しめます。あとは見ながら覚えていけばOKです! 機会があれば、試しにチェックしてみてください。

 

 

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