鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の英文ニュースの一部を訳して紹介します

NFL民のための英文法⑦(「仮定法①」編)

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参考書に出てくる英文法のポイントを、NFLっぽい例文で理解しよう、というシリーズです。この記事で英文法の考え方や用語に慣れてから、ちゃんとした英文法の参考書を勉強すれば効果倍増です。

 

(①から読みたい方はこちらからどうぞ↓)

NFL民のための英文法①(序論:僕らが英文法を学ぶ理由) - 鯖缶NFL三昧


今回のテーマは「仮定法」。要するに「たら、れば」の話なので、NFLの記事にも頻出します。さっそく見ていきましょう。

 

(もくじ)

 

「仮定法」をざっくり復習

直説法と仮定法

「表現のための実践ロイヤル英文法」(旺文社 綿貫陽、マーク・ピーターセン共著)から、例文を引用します。

・・・・・・

If he is not feeling better tomorrow, I will call my family doctor.
(明日になっても彼の気分がよくなっていなければ、かかりつけの医者に電話します)


If I were stronger, I could fight back.
(もし私がもっと強かったら、抵抗するんだが)

・・・・・・

上記の例文で、前者は「直説法」、後者は「仮定法」といい、それぞれの文を比較しています。直説法の例文では、「彼の気分」は「よくなるかもしれないし、よくならないかもしれない」という想定で、「電話をするかどうかの条件」を話しているのに対し、仮定法の例文では、現実(私は強くない)に反すること(もっと強かったならば)を仮想して述べている、という違いがあります。(文法上の違いとしては、仮定法の場合条件のIf内で「am」ではなく「were」、カンマ以降の帰結節で「can」ではなく「could」を使っている点が特徴です)


このように、「事実、現実」をそのまま話すのではなく、話し手の頭の中の願望、現実と反する仮想などを表現する時に出てくるのが「仮定法」です。

 

NFL民的ポイント

スポーツを語る上で、「たられば」はなんとも楽しい題材です。

 

「もし反則が見逃されてなければ、スーパーボウルにはセインツが進出していただろう」

「もしオーバータイムでのコイントスの結果が逆だったら、スーパーボウルにはチーフスが進出していただろう」

など、いくらでも例文は作れそうです。

 

現実にはセインツもチーフスもスーパーボウル進出を逃していることを知っている場合には、英文の解釈は難しくないと思います。自分の知らないことを語っている記事が出てきた時に、「これは事実なのか、事実に反する仮定なのか」を見分けるのに、文法を把握していると早くなりますので、慣れておく必要があるのです。


文法書に出てくる例文

「実践ロイヤル英文法」から、例文をもう少し引用します。


If my computer worked, I could play video games every day.
(もし私のコンピューターが動くなら、毎日テレビゲームができるのに)


※「現在の事実に反する仮定」として。「コンピューターは動いておらず、テレビゲームができない」のが現実。「仮定法過去」といいます。


If his father had not died before he was forteen, he would probably have studied medicine.
(もし彼の父親が、彼が14歳になる前に死ななかったら、彼はおそらく医学を勉強したことだろう)

 

※「過去の事実に反する仮定」として。実際には、「彼の父親」は彼が14歳になる前に他界しているという前提です。「仮定法過去完了」といいます。


(「仮定法=パラレルワールド」と理解して、「現実とは違う別の現実」を想定するために、「“もし過去のあの時点で別の分岐をしていたら”という表現をするために条件節(if節)に過去形を使い、過去についてパラレルワールドを想定する場合には、“それより以前に分岐していたとしたら”という想定で過去完了形を使う」と僕はイメージしています。あんまりそんな説明は聞いたことありませんが)

 

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<以下の記事中で、書籍やネット上の記事からの引用したものは文末に脚注として引用元を示しました。引用元がないものは、辞書やネット上の記事などを参考に当ブログで作成した文です>


NFL民的例文

If Tom Brady were a NFL team, he'd have the fifth-most playoff wins in the Super Bowl era.*1

(トム・ブレイディをNFLのチームだと仮定すると、スーパーボウル開始以降のNFLで、5番目に多い勝利を得ていることになる)

※2017年1月時点の投稿です。スティーラーズやカウボーイズが「チームとして」多く勝ってきたのに比べて、ブレイディは「個人として」それに匹敵する勝利を挙げていることを言っています。ブレイディはチームではないので、仮定法のwereが用いられています。

 

If the refs had done their job, the Saints would have won.*2
(もしレフェリーが自分の仕事をしていたなら、セインツが勝っていただろう)

 

If I were a Saints' fan, I would still be livid!*3
(もし私がセインツファンなら、まだ激怒しているだろう)


※上記2つは、2018年シーズンのNFCチャンピオンシップのセインツ敗退についてのものです。前者の例文は「過去の事実に反する仮定」で「仮定法過去完了」、後者の例文は現在の事実に反する仮定(私はセインツファンではないが、もしもそうならば)で「仮定法過去」のカタチをしたいます。

 

He threw too many passes that easily could have been intercepted if they weren't dropped.(もしも[ディフェンダーに]ドロップがなければ、容易にインターセプトされただろうパスを彼は投げすぎた)

※「相手DBがドロップすることがなければ、インターセプトされていただろう」という説明を、「passes」に付け加えています。


Would Trevor Lawrence be the No. 1 pick if he were eligible for the 2019 NFL Draft?*4

(もし2019年のドラフトで指名できるとすれば、トレバー・ローレンスは全体1位指名を受けるだろうか?)

※トレバー・ローレンスはクレムゾン大学のQBで、1年生で全米チャンピオンを果たした選手。ドラフトは2021年になるため、「2019年で指名できるとすれば」というのは現実に反した仮定です。上の例のように、「ifで示す条件節」が文の後ろに来る例もよくあります。


If there were to be an all-time dream AFC/NFC matchup, the rosters would include Dan Marino, Marshall Faulk, Joe Montana and Jim Brown.*5

(もしオールタイムでAFC対NFCのドリームマッチがあるなら、ロースターにはダン・マリーノ、マーシャル・フォーク、ジョー・モンタナ、そしてジム・ブラウンが入るだろう)


If the Rams don’t give it to him this offseason, they’ll be forced to give him the franchise tag or let him walk, where another team will jump at the chance to fork over a huge deal.*6

(今オフで、もしラムズが彼の望む契約を提示できなければ、フランチャイズタグを行使せざるを得ない。さもなければ、高額な契約をオファーするどこかのチームに、彼を出て行かせることになる)

※ラムズが2018年シーズン開始前に、アーロン・ドナルドと契約延長をまとめる前の記事に出ていた文章です。ここでは、「ラムズは高額契約を提示することもあり得るし、そうでないこともあり得る」という前提で「if」を使っているので、「仮定法過去」になっていません。

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いったんまとめ

「仮定法」についての例文を見てきました。慣れてくるとそれほど難しくはないと思います。ここで挙げた例を頭に入れて、文法の参考書を読むと理解しやすいかと思います。

 

「would」や「could」を見つけたら、「仮定法かも?」と思うクセをつけると、いいと思います。「could have been intercepted」は、「インターセプトされてもおかしくなかった」ということなので、実際にはインターセプトされていません。意味を逆にとってしまうと前後の文脈が分からなくなってしまいますので、要注意かと思います。

 

次回も仮定法を見ていきますので、引き続きお付き合いください。質問、訂正、補足、リクエストなどがあればどうぞ遠慮なさらずコメントください! お答えできるかはわかりませんが、ブログのネタにもなりますので大変助かります!

 

(仮定法、続きはこちらです↓)

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おすすめ本

今回の「NFL民のための英文法」というシリーズは、NFLの例文で英文法の知識をざっくり理解することで、「英文法を楽しみ、興味を持つ」「英文法の用語に慣れ、苦手意識をなくす」のが狙いの記事です。もしこの記事で「もっと英文法勉強してみようかな」と思った方がいれば、「実践ロイヤル英文法」をおすすめします。マニアックでありながらも、あくまで実践的でシンプルな説明が一貫していて、とても読みやすいです。一冊読めば英語の理解度が飛躍的に伸びると思います。(Amazonのリンクを貼っておきます↓)   

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