鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の英文ニュースの一部を訳して紹介します

NFL民のための英文法⑧(「仮定法②」編)

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参考書に出てくる英文法のポイントを、NFLっぽい例文で理解しよう、というシリーズです。この記事で英文法の考え方や用語に慣れてから、ちゃんとした英文法の参考書を勉強すれば効果倍増です。


今回のテーマは前回に続き「仮定法」です。(前回の記事がまだの方はこちらからどうぞ↓)

NFL民のための英文法⑦(「仮定法①」編) - 鯖缶NFL三昧


前回の記事では、「if」を使った条件節で、現実とは異なる仮想をする例を確認しました。仮定法を理解する上では考え方がわかりやすいので、よく紹介されます。それ以外のケースもよく出てきますので、順番に見ていきましょう。

 

(もくじ)

 

 

<以下の記事中で、書籍やネット上の記事からの引用したものは文末に脚注として引用元を示しました。引用元がないものは、辞書やネット上の記事などを参考に当ブログで作成した文です>

 

 

NFL民的例文

without

Without his tail, a dog would look very funny.
(しっぽがなかったら、犬は格好がつかないであろう)*1

※「もし〇〇がなければ、~だろう」という「条件」をwithoutを使って示し、if節のかわりにするパターンです。


They[The Saints] fell by three points on the road. Sure, without a few penalties on the Cowboys, it could have been worse.*2
(セインツはアウエーで3点差で負けたにすぎない。もちろん、カウボーイズが犯したペナルティがなかったら、もっと惨敗になったかもしれない)

※2018年のweek13でセインツがカウボーイズに負けたあとの記事です。実際にの試合ではカウボーイズ守備のペナルティのおかげで接戦になったものの、「もしペナルティがなかったら(大差になったはずだ)」という仮定をしています。

 

Bet you the Broncos wouldn't have sniffed Super Bowl 50 without him.*3
(彼なしでは、ブロンコスはスーパーボウル50のにおいをかぐ[制覇に近づく]こともできなかっただろう)

※ブロンコスのDCだったウェイド・フィリップスのコーチングをたたえる文脈です。

 

Without that interception, Brady would not have been given Super Bowl MVP, he would have been seen as the quarterback who threw two costly picks in the most important game of the season.*4
(あのインターセプトがなければ、ブレイディはスーパーボウルMVPになることもなく、[そのかわりに]シーズン最重要のゲームで、2つの手痛いインターセプトを投げたQBと見られただろう。)

※スーパーボウル49についての記述です。「(実際にはあったが、)マルコム・バトラーによる起死回生のインターセプトがもしなかったなら」という仮定をして、「MVPを獲得できなかった」「ブレイディ自身の2つのインターセプトが目立った」というパラレルワールドを想像している内容です。

 

With a little more care, this could be one of the finest restaurants in the state.
(あと一息気を配れば、この店は州内でも一流のレストランになれる)

*5

※このように、withを使って「もし○○があれば」というパターンもあります。これはNFLの例文ではありませんが、わかりやすいので引用しました。

 


I wish

I wish it were Christmas all the time.
(1年中クリスマスだったらなあ)*6


※このように、現実とは反する現在について願望を表すときにwereを使います。「もし1年中クリスマスだったら、いいのになあ」の、「いいのになあ」の部分を省略して(言わなくても分かるので)、「クリスマスだったら」の部分だけを残して願望として言っている表現と理解すると、仮定法過去の「were」が出てくるのが違和感なく感じられると思います。


I wish we had another dozen players like him.*7
(彼のような選手が、他に1ダースいればいいのだが)

※「現実には彼のような選手はなかなかいない」という前提での願望です。


I wish we had done better, but we won.*8
(もっといいプレーができればよかった。とは言え、勝てた)

※「過去の実現しなかったことへの願望」の場合はこのように過去完了となります。

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as if

His lecture style is ridiculous. He talks as if he were reading from encyclopedia.
(彼の講義の仕方は滑稽だ。まるで百科事典を読み上げているように話すのだ)*9

※「as if」は「~のように」という意味ですが、事実に反することを言う場合には、上記のように仮定法過去の用法が出てきます。(実際には百科事典は読んでいない)


He managed the game as if he had been playing in the NFL for 10 years.h*10
(まるでもう10年もプレーしてきたかのように、彼はゲームをコントロールした)

※若いQBが「まるで経験豊かなQBのようにプレーした」との文脈です。He managed the game as (he would have played)if he had been playing in the NFL for 10 years. と、 (he would have played)の部分を補って考えると、「もし彼が10年NFLでプレーしたとしたら、そのようにプレーしただろうように」ということです。as ifの成り立ちが理解しやすいでしょう(この部分は、「英文法解説」(金子書房 江川泰一郎著)の説明を参考に書きました)。


If it seems as if Russell Wilson has been doing it all for the Seahawks on offense this year, it's because he has.*11
(シーホークスのオフェンスのためにラッセル・ウィルソンがまるですべてのことをやっているように見えるのなら、それは事実そのとおりだからだ)

※2017年11月の記事からの引用です。2018年シーズンではRB陣の活躍も見られたシーホークスですが、2017年は「孤軍奮闘」という状態で、そのことを伝える記事の書き出しです。

 

その他の例

While Mahomes possesses a level of athleticism that would have been difficult to imagine 34 years ago, he's keeping the company of Hall of Famers.*12
(マホームズが持っている身体能力は34年前の常識では想像できないレベルかもしれない一方で、彼は過去の殿堂入り選手たちに匹敵するペースで活躍している)

※プロ2年目でMVPを取ったダン・マリーノの1984年の活躍と、2018年のパトリック・マホームズを比較する文脈です。「would have been difficult to imagine」は、(言外に)「もし34年前に戻って、その立場で想像しようとしたなら」というニュアンスがあり、その分断定を避けた言い方、とされます。if節や、それに類する条件は出てこないものの、これも仮定法の派生と言えるでしょう。


That should have been intercepted.
(インターセプトされてもおかしくなかった)

That should have been called.
(ファウルの判定がされるべきだった)

 

※これらの例も同様で、「(ディフェンダーが落とさなければ)インターセプトだったはず」「(レフェリーが正しく判定すれば)ファウルになるべきだった」と、条件節が省略されている内容です。

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まとめ

今回は、仮定法について、はっきりとした条件節を使わないケースを見てきました。前回の記事と合わせて見ていただければ、仮定法の用語や考え方について身近に感じていただけたのではないでしょうか。


「面白いかも」と思うと理解が早く、濃くなっていくと思います。「英文法の参考書を手に取って、さらに理解を定着させること」と、「NFLの記事などで生の英語に触れること」を何度も往復することをおすすめします。このブログ記事が、そのためのきっかけになったらうれしいです。


シリーズはもう少し続きます。次回もどうぞお楽しみに。質問、訂正、補足、リクエストなどがあればどうぞ遠慮なさらずコメントください! お答えできるかはわかりませんが、ブログのネタにもなりますので大変助かります!

 

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(シリーズの1つ前の記事はこちら↓) 

nfl.savacan3rd.com

 

 おすすめ本

 今回の「NFL民のための英文法」というシリーズは、NFLの例文で英文法の知識をざっくり理解することで、「英文法を楽しみ、興味を持つ」「英文法の用語に慣れ、苦手意識をなくす」のが狙いの記事です。もしこの記事で「もっと英文法勉強してみようかな」と思った方がいれば、「実践ロイヤル英文法」をおすすめします。マニアックでありながらも、あくまで実践的でシンプルな説明が一貫していて、とても読みやすいです。一冊読めば英語の理解度が飛躍的に伸びると思います。(Amazonのリンクを貼っておきます↓)   

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*1:「英文法解説」(金子書房 江川泰一郎著)

*2:http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000996083/article/nfl-power-rankings-week-14-saints-still-at-no-1-despite-loss

*3:http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000974986/article/nfl-power-rankings-week-7-patriots-back-raiders-hit-bottom

*4:https://footballtalknfl.com/category/hot-take/

*5:「表現のための実践ロイヤル英文法」(旺文社 綿貫陽、マーク・ピーターセン共著)

*6:「表現のための実践ロイヤル英文法」(旺文社 綿貫陽、マーク・ピーターセン共著)

*7:http://www.nfl.com/news/story/0ap3000000817159/printable/mara-i-wish-giants-had-another-dozen-players-like-obj

*8:http://www.chinadaily.com.cn/sports/2017-10/17/content_33356591.htm

*9:「表現のための実践ロイヤル英文法」(旺文社 綿貫陽、マーク・ピーターセン共著)

*10:ttps://bleacherreport.com/articles/82380-brady-quinn-era-reaches-nfls-greatest-stage-monday-night-football

*11:https://sports.yahoo.com/russell-wilson-pace-break-unusual-171411903.html

*12:http://www.nfl.com/news/story/0ap3000001002171/article/qb-index-week-16-ranking-qbs-from-last-four-drafts