鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の英文ニュースの一部を訳して紹介します

【英語で復習】NFLルール④(パスインターフェアランスとは)

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NFLのルールを、英文で読んでみようという記事です。今回は「パスインターフェアランス」の部分をチェックします。

 

パスインターフェアランスは「Rule8. FORWARD PASS, BACKWARD PASS, FUMBLE」の「ARTICLE 5」に記載されています。パスやファンブルについて定義された項目の中に、パスの妨害について、反則とそうでないものを決めている項目です。

 

※日本語表記について:「インターフェアランス」と同様に、「インターフェア」も多く見られます。また、日本アメリカンフットボール協会の公式規則では、「インターフェランス」となっています。英語の発音的には「インタフィアランス」が近いかと思います。この記事では「インターフェアランス」と表記することとします。

 

 

【さっくりまとめ】

・フォワードパスが投げられた際に、スクリメージラインから1ヤード以降で、パスをキャッチするのを妨害する行為がパスインターフェアランス。

・ディフェンシブとオフェンスのパスインターフェアランスがある。

・DPI(ディフェンシブ・パスインターフェアランス)は、パスが投げられてから、誰かに(どこかに)タッチされるまでの間の反則。(例:DLがパスされたボールを指先で触ってた場合、それ以降レシーバーへの接触プレーは正当)

・OPI(オフェンシブ・パスインターフェアランス)は、ボールがスナップされた瞬間から適用(例:パスが投げられる前に、WRがCBをブロックするなど)。

・相手選手のキャッチを接触をともなって妨害する反則行為が反則。腕をつかむ、引っ張る、体をつかむ、手を伸ばして押す、背中側からボールにプレーする、ボールを見ずに相手選手を押すなど。

・ただし、接触=反則ではなくて、攻守の両選手が五分五分のポジションにいて、ボールを捕ろうと(あるいは弾こうと)する過程で接触するのは正当。

・手を相手選手に置いているだけなら反則でない。

・明らかに捕れないパスの場合はパスインターフェアランスは取らない。

・攻守両選手ともボールを見ていない場合、または両選手ともボールに対してプレーしようとしている場合に、偶然起きた接触についてはパスインターフェアランスは取らない。

・ペナルティは、DPIは反則が起きた地点でのファーストダウン、OPIは10ヤード(※日本国内のルールでは15ヤードとなっているようです)。


(※私見でポイントだと思う点を選んで書き出しました。ざっくり理解してから、本文を読むと英語でも理解しやすいかと思います)

 

【解説動画リンク】

わかりやすい動画がNFL公式にありましたので、リンクを貼っておきます。ディフェンシブ・パスインターフェアランスと、オフェンシブ・パスインターフェアランスに分けて動画が用意されています。

Defensive Pass Interference | NFL Football Operations

Offensive Pass Interference | NFL Football Operations

 

 

【本文と私訳】

SECTION 5 - PASS INTERFERENCE 第5節 パスインターフェアランス

ARTICLE 1. DEFINITION 1条 定義

It is pass interference by either team when any act by a player more than one yard beyond the line of scrimmage significantly hinders an eligible player’s opportunity to catch the ball. Pass interference can only occur when a forward pass is thrown from behind the line of scrimmage, regardless of whether the pass is legal or illegal, or whether it crosses the line.

interference 妨害、介入、干渉
eligible 資格のある
hinder 妨げる
significantly 著しく
regardless of ~に関わらず

 

スクリメージラインから1ヤードを越えたエリアで、有資格プレーヤーのボールをキャッチする機会を著しく妨げる行為があった場合、それは攻守どちらのチームであってもパスインターフェアランスとなる。パスインターフェアランスが起きるのは、スクリメージラインの後方からフォワードパスが投げられた時のみであり、そのパスが適正か反則か、またラインを越えるかどうかは問わない。

 

Defensive pass interference rules apply from the time the ball is thrown until the ball is touched. See Article 2 for prohibited acts while the ball is in the air.

prohibit 禁止する
prohibited 禁じられた

 

ディフェンシブ・パスインターフェアランスのルールはボールが投げられてから、ボールがタッチされるまでの間に適用される。ボールが空中にある間に禁止行為については、2条を参照すること。

 

Offensive pass interference rules apply from the time the ball is snapped until the ball is touched. See Article 2 for prohibited acts while the ball is in the air and Article 4 for prohibited acts prior to the pass.

オフェンシブ・パスインターフェアランスのルールはボールがスナップされてからボールがタッチされるまでの間に適用される。ボールが空中にある間に禁止行為については、2条を参照し、パスされる前の禁止行為については4条を参照すること。


ARTICLE 2. PROHIBITED ACTS BY BOTH TEAMS WHILE THE BALL IS IN THE AIR 2条ボールが空中にある間の、攻守両チームの禁止行為

Acts that are pass interference include, but are not limited to:

パスインターフェアランスとして反則になる行為は、以下に限定されないが、以下のようなものを含む。

※“include, but are not limited to”は、契約書などでよく出てくる言い回しのようです。「~など」という意味で理解すればほぼ問題ありません。ここでは、以下の(a)~(g)を具体的な例として挙げ、「ここに書いてなければ反則じゃない」という意味ではない、と明示しているものと思います。

 

(a)Contact by a player who is not playing the ball that restricts the opponent’s opportunity to make the catch;

(a)ボールに向けてプレーをしていない選手による接触が、相手選手のキャッチ機会を制限すること。

 

(b)Playing through the back of an opponent in an attempt to make a play on the ball;

(b)相手の背中側からボールに対してプレーしようとすること。

 

(c)Grabbing an opponent’s arm(s) in such a manner that restricts his opportunity to catch a pass;

(c)相手の腕をパスキャッチの機会を制限するようなやり方でつかむこと。

 

(d)Extending an arm across the body of an opponent, thus restricting his ability to catch a pass, and regardless of whether the player committing such act is playing the ball;

(d)相手の体を横切るように腕を伸ばして、それによって相手選手がパスをキャッチする能力を制限すること。この行為が反則なのは、ボールに対してプレーしているか、そうでないかは考慮しない。

 

(e)Cutting off the path of an opponent by making contact with him, without playing the ball;

(e)ボールに向かってのプレーでない場合に、接触によって相手選手の走るルートを妨害すること。

 

(f)Hooking an opponent in an attempt to get to the ball in such a manner that it causes the opponent’s body to turn prior to the ball arriving; or

(f)ボールが来る前に、相手の体をターンさせるようなやり方で、ボールを得ようとして相手をひっかけるようにつかむこと。

 

(g)Initiating contact with an opponent by shoving or pushing off, thus creating separation.

(g)セパレーションを得ようとして、相手を押すように接触を始めること。

 

Note: If there is any question whether player contact is incidental, the ruling should be no interference.

incidental 偶然の

注:選手の接触が偶発的なものである可能性がある場合、インターフェアランスはコールされるべきでない。

 

ARTICLE 3. PERMISSIBLE ACTS BY BOTH TEAMS WHILE THE BALL IS IN THE AIR 3条ボールが空中にある時における正当な行為

permissible 許される、差し支えない

Acts that are permissible by a player include, but are not limited to:

両チームの選手による正当な行為は、以下に限定されないが、以下のようなものを含む。

(※ここから、パスインターフェアランスにならない場合について例示されていきます)

(a)Incidental contact by an opponent’s hands, arms, or body when both players are competing for the ball, or neither player is looking for the ball. If there is any question whether contact is incidental, the ruling shall be no interference.

(a)攻守の両選手がボールに向かってプレーしている場合、または両者がボールを見ていない場合に、手や腕、体が偶発的に(意図的でなく)接触すること。選手の接触が偶発的なものである可能性がある場合、インターフェアランスはコールされるべきでない。

(b)Inadvertent tangling of feet when both players are playing the ball or neither player is playing the ball.

Inadvertent 不注意の
tangle もつれさせる、もつれる、混乱する

(b)両者がボールに対してプレーしていた場合または両者ともボールに対してプレーしていなかった場合に、不注意で足をもつれさせること(足がからまること)。

 

(c)Contact that would normally be considered pass interference, but the pass is clearly uncatchable by the involved players, except as specified in 8-3-2 and 8-5-4 pertaining to blocking downfield by the offense.

pertain to ~に属する、関係する

(c)通常であればパスインターフェアランスと思われるような接触でも、関与する選手たちが明らかに捕れないようなパスだった場合。ただし、ルール8、第3節、2条とルール8、第5節、4条でオフェンス選手ダウンフィールドでのブロックで決められた反則は除く。

※8-3-2(ルール8、第3節、2条)は「インエリジブル・プレーヤー・ダウンフィールド」の規定、8-5-4(ルール8、第5節、4条)はパスインターフェアランスにおいて、オフェンス側のその他の禁止事項についての規定です。

※この箇所の説明としては、「捕球不可能なパスの場合」は「接触=妨害、反則」とは見なさないが、その他の箇所で定義されている「オフェンス選手のダウンフィールドでのブロックに関わる反則」については、捕球不可能なパスの場合でも反則、と説明しているものと思います。

 

(d)Laying a hand on an opponent that does not restrict him in an attempt to make a play on the ball.

手を相手選手の体に置いて、それが相手がボールに対してプレーするのを制限していない場合。

 

(e)Contact by a player who has gained position on an opponent in an attempt to catch the ball.

すでに相手に対してポジションを得ている選手が、ボールをキャッチしようとした際に起きる接触。

 

Notes:
(1)When the ball is in the air, eligible offensive and defensive receivers have the same right to the path of the ball and are subject to the same restrictions.

path 道、進路
subject to ~の支配下にある
restriction 制限、制約

注(1)ボールが空中にある時、攻撃側の有資格選手と、守備側の選手はボールを捕ろうとする進路について対等な権利を持ち、同じように制約される。

(2)Acts that do not occur more than one yard beyond the line of scrimmage are not pass interference, but could be offensive or defensive holding (see 12-1-3 and 12-1-6).

(2)スクリメージラインから1ヤードを越えない範囲で起きた行為については、パスインターフェアランスとはならない。ただし、オフェンシブホールディングまたはディフェンシブホールディングにはなり得る(ルール12、第1節、3条とルール12、第1節、6条を参照)。

(3)Whenever a team presents an apparent punting formation and until the ball is kicked, defensive acts that normally constitute pass interference are permitted against the end man on the line of scrimmage, or against an eligible receiver behind the line of scrimmage who is aligned or in motion more than one yard outside the end man on the line, provided that the acts do not constitute illegal holding. Defensive holding, such as tackling a receiver, still can be called and result in a five-yard penalty from the previous spot, if accepted. Offensive pass interference rules still apply.

apparent 明白な、見たところ

(3)攻撃側のチームが見たところパントのフォーメーションを配置され、ボールが蹴られるまでの間、スクリメージラインにいるエンドマン(※)や、スクリメージライン後方にいるか、エンドマンより1ヤード以上外側をモーションしている有資格レシーバーに対し、守備側はホールディングにならない限りにおいて、通常であればパスインターフェアランスとなる行為が認められる。レシーバーにタックルするなど、ディフェンシブホールディングは(パントフォーメーションの場合でも)適用され、それがアクセプトされれば、前スナップの地点から5ヤードのペナルティとなる。オフェンシブパスインターフェアランスは変わらずに適用される。

(※スクリメージラインに攻撃側は7人の選手を配置します。その外側の2人の選手がエンドマンで、通常オフェンスラインと呼ばれる内側の5人の選手と区別されます)

 


ARTICLE 4. OTHER PROHIBITED ACTS BY THE OFFENSE 4条 その他のオフェンス側の禁止行為

Blocking more than one yard beyond the line of scrimmage by an offensive player prior to a pass being thrown is offensive pass interference. See 8-3-1-Item 1 for exception for an ineligible offensive player.

スクリメージラインを1ヤード越えて、攻撃選手によるブロックがあった場合、パスが投げられる前でも、オフェンシブパスインターフェアランスとなる。無資格攻撃選手に対しての例外について定めたルール8、第3節、1条、1号も参照すること。

(※「ルール8、第3節、1条、1号」では、1ヤード以内で、オフェンスラインの選手が適正にブロックし、または相手選手からブロックされ、その流れで1ヤード以上の地点まで出た場合については、反則ではないと定めています)

 

Note: It is also pass interference by the offense to block a defender beyond the line while the pass is in the air, if the block occurs in the vicinity of the player to whom the pass is thrown. See 8-3-1-Note for exception for ineligible players.

vicinity 近いこと

注:パスが空中にある際に、スクリメージラインを越え、攻撃選手が守備選手をブロックし、それがパスを捕球するレシーバーの近くで行われた場合、やはりパスインターフェアランスとなる。無資格攻撃選手に対しての例外について定めたルール8、第3節、1条も参照すること。


Penalty: For pass interference by the defense: ディフェンスのパスインターフェアランスに対してのペナルティ

First down for the offensive team at the spot of the foul. If the interference is also a personal foul (12-2), the 15-yard penalty for such a foul is also enforced, either from the spot of the foul (for interference), or from the end of the run if the foul for pass interference is declined. If the interference is behind the defensive goal line, it is first down for the offensive team on the defense’s one-yard line, or, if the previous spot was inside the two-yard line, halfway between the previous spot and the goal line.

オフェンスチームに対して、反則が起きた地点からのファーストダウンが与えられる。もしインターフェアランスが、同時にパーソナルファウル(ルール12、第2節)にも該当する場合は、それに対して15ヤードの罰則も適用される。その場合パスインターフェアランスの反則が起きた地点から15ヤード、またはパスインターフェアランスの罰則をデクラインして、ボールが最終的に運ばれた地点から15ヤードの罰則となる。もしインターフェアランスが守備側のゴールラインの後方(※つまりエンドゾーン内)で起きた場合には、攻撃チームに1ヤード地点からのファーストダウンが与えられる。前スナップが2ヤード地点より前だった場合には、そこから半分の地点からのスナップとなる。

 

Penalty: For pass interference by the offense: オフェンスのパスインターフェアランスに対してのペナルティ

Loss of 10 yards from the previous spot.

前スナップ地点から、10ヤードの罰退。

 

【引用元リンク】

operations.nfl.com


(この記事の英文は、上記ページから引用したものです。訳と単語の意味、補足説明は当ブログで作成しました。ただの1ファンである僕が、自分で理解するために作成した私訳なので、実際に競技する方は、競技団体の正式なものなどを確認してください)

※「SECTION」を「節」、「ARTICLE」を「条」、「Item」を「号」と訳すのは、英文契約書の解説ページを参考にしました。
https://www.ings-web.co.jp/archives/781

※日本アメリカンフットボール協会の「公式規則」では、「章」「条」(番号)にて分けているようです。
https://americanfootball.jp/wp-content/uploads/2017/09/93722a280ec73c9070f0ac8157de31f3.pdf

 

【鯖缶より】

かなり長くなってしまいました。なんとなくわかってたことが、個人的には整理できた気がします。ここで使われる単語は、実況でも出てきますので、参考になったらうれしいです。

 

 

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