鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

【コラム】「スプラトゥーン」が実質アメフトな件

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僕の応援するペイトリオッツがワイルドカードラウンドで負けた。こうなると、もはや気分はオフシーズンだ。プレーオフの残り7試合は、もちろんいざ見れば最高のエンタテインメントだけど、ハラハラしながら週末を待つ感じはもはやない。「シーズン終了の余韻…」という感じ。


そんなわけで、僕自身のファンとしてのテンションに従って、NFLとはあまり関係ないコラムでも書いてやろうかという気持ちになった。NFLファンが、オフシーズンにハマったらよさそうな「サブ沼」を紹介する、というお題だ。「もうオフシーズン」という人も多かろうと思うので、よかったらお付き合い願いたい。


最初に結論を書くと、「スプラトゥーン」は実質アメフト。NFLファンは絶対にハマると思う、という話。

 

Splatoon 2 (スプラトゥーン2) - Switch

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  • 出版社/メーカー: 任天堂
  • 発売日: 2017/07/21
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子どもたちのリクエストで「スプラトゥーン2」を昨夏に買い与えて、当初「ヒーローモード」(バトルではなく、1人で練習するためのストーリーモード)をやっているのを「ふーん」と思いながら見ていた時には分かってなかったんだけど、ネット対戦の「バトル」を解禁してみると、驚いた。これはアメフトではないか。


「ナワバリバトル」という基本バトルを例にとって説明してみる。


4人対4人のチーム戦で、フィールドをインクで塗っていく。3分経った時に、どちらのチームがたくさん地面を塗っていたかで勝敗がつく。「陣取り合戦」という、アメフトを説明する時に出てくる常套句は、スプラトゥーンの説明でも真っ先に出てくるだろう。


そして、アメフトがただの陣取り合戦ではないのと同じように、スプラトゥーンもただの陣取り合戦ではない。相手をぶっ倒す対人バトルでもあるのだ。


地面を塗るために飛ばすインクで、相手プレーヤーを攻撃すると、ダメージを与えて倒すことができる。倒されると、自分のチームのスタート地点に戻されて、一定時間出場停止みたいになる。


自分のチームの色が着いた地面は動きやすく、かつ最終的な判定は(相手を倒した回数ではなく)塗った地面の面積だから、まずは陣取り合戦が重要。だけど、ワンオンワンの対人戦で倒されると、一定時間人数が不利になるから、対人戦も重要、というバランスがアメフトっぽい。


さらに、インクを飛ばすための道具(「ブキ」という)に、それぞれ特徴があるのもアメフトっぽさを加速させる。射程が長いスナイパーライフルみたいなの(チャージャー)はロングパスっぽいし、近距離戦と塗りつぶしに強いやつ(ローラー)は強力オフェンスラインみたい。すばしっこく動き回れる二丁拳銃(マニューバー)は、密集地帯の混戦を抜けるランニングバックだ。

 

長い射程の「チャージャー」で、遠くにいる相手Aを撃とうと狙っていると(僕のような初心者にはものすごく難しいです)、斜め後ろぐらいから別の相手Bに撃ち倒される、などと言うシーンは、ロングパスを狙っていたQBがなかなか出しどころが見つからず、ブラインドサイドからサックを喫するのとまったく同じ。自分を狙っていた相手Bを自分の味方Aが撃ってくれれば、それは強力オフェンスラインの役目そのもの。


特徴の違うブキがあって、それぞれ向いているタイプの攻撃(や守備)が違う。自ら動くのに向いているタイプと、他のプレーヤーを補助するのに向いているタイプがある。個人プレーと連携プレーの両方が大事なのも、自分の特徴を理解してそれを生かすのが大事なのも、もはやアメフトではないですか、と。


アメフトらしさは、まだある。バトルの1つに、「ガチアサリ」というレギュレーションがあって、フィールドに散らばった「アサリ」を拾い集めて、相手陣深くにあるゴールに投げ入れる「玉入れバトル」。


このバトルで、アサリを10個集めると、なんと「アメフトのボール」になるのだ! アメフトファンテンション爆上がり。相手陣内に攻め上がる時に、アメフトボールを守ることのなんたる難しさよ。


もう1つ。「ガチホコバトル」もアメフトだ。これは、フィールド中央に置かれた「ガチホコ」というブキを取って、相手陣内にあるゴールまで運んだら勝ち、というもの。こんなの、タッチダウンそのもの。


自分で「ガチホコ」を持っているときは、それでインクを撃ちながら進むんだけど、これは強力なスティフアームで相手ディフェンダーをぶち倒しながら進むランニングバックの気分を味わえる。


味方が「ガチホコ」を取った時には、ガチホコを運ぶルートをつくるリードブロックの役目を果たす。「ナイスブロックがビッグゲインを生むこと」をアメフトファンなら理解しているし、自分でそれができると、最高に気持ちがいい。


制限時間内にタッチダウンまで行かなかった場合には、「バトル内で、もっとも進んだ地点」を比べての判定になるんだけど、「ラストポゼッション」が終わるまでは延長戦になる。これはシビれる。僕はスプラトゥーンの開発チームの中に、熱狂的なアメフトファンがいることを確信した(よく調べずに適当に言ってるだけなので、すでによく知られたありきたりなことを言ってるかもしれないし、まったくの的外れなことを言ってるかもしれません。それはすいません)。


さて、NFLファンにスプラトゥーンの魅力は伝わっただろうか。NFLの長すぎるオフシーズンを過ごすのに、うってつけだと思うので、ぜひ試してみてほしい。

 

追記:スプラトゥーンが好きな方へのアメフト紹介

 

この記事は、アメフト、NFLファンを読み手と想定して、スプラトゥーンをおすすめするつもりで書きました。そして、ひょっとしたらスプラトゥーンのファンにも、アメフトをおすすめできるんじゃないか、とも気づきました。アメフトには、いろんな戦術があり、同時にプレーが決まる単純な爽快感、興奮があります。

 

文中でも触れましたが、ボールを敵陣のエンドゾーンに運ぶ(タッチダウンを狙う)時に、ボールを運ぶためのルートをつくるブロックの動き(リードブロック)は、スプラトゥーンの連携にも生かせる考え方だと思います。

 

アメフトでは、右ききのクオーターバックはパスを狙うときに、左肩を前に出して立ちます。すると、自身の左側は死角になるので、ボールを持っているクオーターバックを守る選手のうち、左サイドに立つ選手は壁役のオフェンスラインの中でもエース級の責任があります。きっと、スプラトゥーンでも、味方が気づきにくいサイドを守るような動きにはナイスプレーが多いんじゃないかと予想します。

 

その他、「自陣深い位置を守っていたはずの守備選手が、相手の意表をついてボールを持ってるクオーターバックへのタックルを狙う」とか、「オフェンスが全員右側に攻める動きをするがそれはフェイクで、本当は左側を狙う」とか、「ゾーンディフェンスっぽいフォーメーションを見せておいて実はマンツーマンディフェンス」とか、アメフトで見られる戦術を参考にして、「スプラトゥーン」を考え直したら面白いかもしれません。(僕自身は「スプラトゥーン」は初心者すぎて、どんな動きをしたら味方を助けられるのかイマイチ分からないし、分かったとしてもその動きが簡単にはできないのですが…)

 

機会があれば、一度アメフト、NFLをチェックしてみてください。スーパーボウルは毎年2月の最初の日曜日(日本時間の月曜日)にあります!

 

 追記以上です。ありがとうございました!

 

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