鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の英文ニュースの一部を訳して紹介します

【英語で復習】NFLルール①(インテンショナル・グラウンディングとは)

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NFLをネット観戦していて、「もうちょっとルールを正確に確認したい」と思うことがしばしばあります。イエローフラッグが出て、まだプレーが続いてる場合、「攻撃側の反則なのか、守備側の反則なのか」をすぐに知りたい。プレーが切れて審判の説明がある前に、わかった方が、よりエキサイティングに試合を楽しめる気がするからです。


そこで、「NFLのルールを、公式サイトで確認する」という愚直な方法で調べて見ることにしました。ルール説明のために使われる英語も、一緒に学習しようという魂胆です。よろしければ、お付き合いください。

 

今回は「intentional grounding/インテンショナル・グラウンディング」についてです。早速見ていきましょう。先に、ざっくりしたまとめを書いておきました。それを踏まえた上で英語の原文にあたると理解しやすいと思います。


【ざっくりまとめ】

・QBがサックを避けるために、成功の見込みのないパスを投げると「インテンショナル・グラウンディング」の反則。

・ただし、ポケットの外側にいる場合で、スクリメージラインを超えるパスを投げれば「インテンショナル・グラウンディング」の反則は適用しない。

・時計を止めるための「スパイク」はインテンショナル・グラウンディングとしない。ただし、「スパイク」はスナップを受けたあと一連の動作ですること。

・ペナルティは「10ヤード罰退」か「投げた地点まで罰退」の重い方。エンドゾーンでのインテンショナル・グラウンディングはセーフティとなる。

 

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【引用元】

operations.nfl.com

(以下の英文は、上記ページから引用したものです。訳と単語の意味、補足説明は当ブログで作成しました。ただの1ファンである僕が、自分で理解するために作成した私訳なので、実際に競技する方は、競技団体の正式なものなどを確認してください。)


※「SECTION」を「節」、「ARTICLE」を「条」、「Item」を「号」と訳すのは、英文契約書の解説ページを参考にしました。

英文契約書の用語、構文(その14) 「条、項について」 | 契約書翻訳 技術書翻訳 | INGS Inc.

 

※日本アメリカンフットボール協会の「公式規則」では、「章」「条」(番号)にて分けているようです。(PDFの資料です↓)

https://americanfootball.jp/wp-content/uploads/2017/09/93722a280ec73c9070f0ac8157de31f3.pdf

 

【本文と私訳】

SECTION 2 - INTENTIONAL GROUNDING
第2節 - インテンショナル・グラウンディング 


ARTICLE 1. DEFINITION
1条 定義

It is a foul for intentional grounding if a passer, facing an imminent loss of yardage because of pressure from the defense, throws a forward pass without a realistic chance of completion. A realistic chance of completion is defined as a pass that is thrown in the direction of and lands in the vicinity of an originally eligible receiver.

foul 反則
imminent 差し迫った
realistic 現実的な
be defined as ~として定義される
vicinity 近いこと
originally 初めから
eligible 資格のある 

 

パサーがディフェンスのプレッシャーを受け、ヤード喪失を迫られていた際に、現実的にコンプリーションの可能性がないフォワードパスを投げれば、それはインテンショナル・グラウンディングとして反則となる。コンプリーションの現実的な可能性とは、パスがエリジブル(捕球資格のある)レシーバーの方向で、かつ十分近くにパスが投げられること、と定められる。

 

※エリジブルレシーバー(有資格レシーバー)とは、ダウンフィールドに出てパスキャッチをする資格のある選手のこと。オフェンスラインの5人はインエリジブルレシーバー(無資格レシーバー)で、彼らの方向にパスを投げても、インテンショナル・グラウンディングは避けられない。原文で「originally」とあるのは、パスが一度ディフェンスの選手に触れた場合は、インエリジブルレシーバーでもフォワードパスのキャッチが認められるため、その点を明確に記述したものと思います。

Item 1. Passer or Ball Outside Tackle Position.

Intentional grounding will not be called when a passer, who is outside, or has been outside, the tackle position, throws a forward pass that lands at or beyond the line of scrimmage, even if no offensive player(s) have a realistic chance to catch the ball (including when the ball lands out of bounds over the sideline or endline). If the ball crosses the line of scrimmage (extended) beyond the sideline, there is no intentional grounding. If a loose ball leaves the area bordered by the tackles, this area no longer exists; if the ball is recovered, all intentional grounding rules apply as if the passer is outside this area.

including (前置詞)~を含めて
apply (規則を)適用する


1号 パサーまたはボールがタックルの位置の外側の場合

インテンショナル・グラウンディングは、パサーがタックルの外側にいる場合で、フォワードパスをスクリメージラインの地点、またはそれを超えて投げる場合(スクリメージラインまたはエンドラインを超えてアウト・オブ・バウンズにボールが着地した場合も含める)には、たとえそのパスがキャッチできる現実的な可能性がどのオフェンスの選手にない場合でも、コールされない。もしボールがサイドラインより延長したスクリメージラインを超えた場合には、インテンショナル・グラウンディングとはならない。もしルーズボールがタックルより外側のエリアに出た場合、タックルの内側というエリアはもう考慮しない。つまり、ルーズボールをリカバーした場合には、パサーはタックルの外側にいるものとしてインテンショナル・グラウンディングのルールを適用する。

 

Item 2. Physical Contact. Intentional grounding should not be called if:

the passer initiates his passing motion toward an eligible receiver and then is significantly affected by physical contact from a defensive player that causes the pass to land in an area that is not in the direction and vicinity of an eligible receiver; or
the passer is out of the pocket, and his passing motion is significantly affected by physical contact from a defensive player that causes the ball to land short of the line of scrimmage.

initiates 始める
significantly はっきりと、著しく

 

2号 身体的な接触 インテンショナル・グラウンディングは、次のような場合コールされない

パサーがエリジブルレシーバーへのパスモーションを始めて、その後にディフェンスの選手からの身体的な接触で大きく影響され、それによってパスがエリジブルレシーバーの方向、十分な近さに着地することがなかった場合。また同様に、パサーがポケットの外にいる場合に、そのパスモーションがディフェンスの選手からの身体的な接触によって大きく影響され、それによってボールがスクリメージラインに届かずに着地した場合。

 

Item 3. Stopping Clock.

A player under center is permitted to stop the game clock legally to save time if, immediately upon receiving the snap, he begins a continuous throwing motion and throws the ball directly into the ground.

permit 許す、認める
continuous 一連の、途切れない

 

3号 クロックを止める

アンダーセンター(※センターのすぐ後ろ)のプレーヤーは、次のような手順で、時間を残すためにゲームクロックをルールの範囲内で止めることができる。それは、スナップを受けた直後、連続した動きでモーションを開始し、そのままボールを地面に投げる場合である。

 

Item 4. Delayed Spike.

A passer, after delaying his passing action for strategic purposes, is prohibited from throwing the ball to the ground in front of him, even though he is under no pressure from defensive rusher(s).

strategic 戦略上の
purpose 目的、意図
prohibit 禁ずる、妨げる

 

4号 スパイクが遅れた場合

パサーが戦略上の意図でパスのアクションを遅らせた場合、たとえディフェンスのラッシュが迫っておらずプレッシャーのない状況でも、彼はすぐ前の地面に投げることを禁じられる。


※3号、4号は「スパイク」について記述された部分です。ゲームクロックを止めるための「スパイク」は例外としてインテンショナル・グラウンディングは適用されませんが、そのためには定められた手順を守る必要がある、ということでしょう。スパイクするフリをして実際にはプレーをする「フェイク・スパイク」はルール上OKですが、何らかのプレーをしようと試みてから、うまくいかないからといってスパイクするのはNG、ということかと思います。

 

Penalty: For intentional grounding:

(a)loss of down and 10 yards from the previous spot; or
(b)loss of down at the spot of the foul; or
(c)if the passer is in his end zone when the ball is thrown, it is a safety. See 4-7 for actions to conserve time inside two minutes of either half.

Note: If the foul occurs less than 10 yards behind the line of scrimmage, but more than half the distance to the goal line, the ball is to be placed at the spot of the pass.

 previous 先の、前の

 

インテンショナル・グラウンディングへのペナルティー

(a)ロス・オブ・ダウンと直前のスナップ地点から10ヤードの罰退。または、

(b)ロス・オブ・ダウンして、ファウルが起きた地点で次のスナップ。または、

(c)パサーがパスを投げた時点で自陣のエンドゾーン内にいた場合は、セーフティとなる。前後半
の残り2分で時間を残したい場合の規則についてはルール4の第7節を参照。

注:ファウルが起きた地点がスクリメージラインから10ヤード以内だった場合で、かつ自陣ゴールラインまでの半分の距離よりもゴールラインに近い場合、パスを投げた地点が次のスナップの地点となる。


※インテンショナル・グラウンドの罰則について定めた箇所です。上記のパターンの中から、ファウルを犯したオフェンス側にとって一番不利な罰則が適用される、ということかと思います。(a)スクリメージから10ヤード以内でのファウルなら10ヤード罰退。(b)10ヤード以上下がった地点のパスがインテンショナル・グラウンディングなら、そのパスを試みた地点まで下げられる。(c)自陣エンドゾーン内なら、セーフティ。

(注)の部分で語られてることはちょっと複雑ですが、例えば自陣8ヤード地点でのスナップ時に、自陣2ヤード地点でのパスがインテンショナル・グラウンディングと判定された場合をイメージするといいと思います。スクリメージから10ヤード以内なのですが、10ヤード罰退とするとエンドゾーンまで入ってしまうので、適用するとすれば8ヤードのハーフディスタンスで4ヤード。するとパスを投げた地点の2ヤードよりも有利になってしまうので、この場合はパスを投げた地点まで下がるものとする、ということかと思います。


※(c)の途中で書かれている前後半2分以内での規則ですが、これは2ミニッツ・ウォーニング後に、インテンショナル・グラウンディングの反則をした場合に、「10秒時間を消費」+「レディ・フォー・プレー(次のプレーを始めてよいとレフェリーが合図する)後にはゲームクロックは進む」とするものです。これはインテンショナル・グラウンディングのルールというよりは、ゲームクロックを止めるための行動で何が反則かを定めている内容なので、別の節に書かれている、ということかと思います。

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【動画】

www.youtube.com

 (公式の動画です。「Youtubeで見る」をタップしてYoutubeでご覧ください)


【鯖缶より】

ルールブックに使われている英語をチェックすれば、試合実況などでも使われる英語を勉強できる、と思って私訳を作ってみました。ルールが明確にわかると観戦の楽しみも増すと思うので、他のルールも少しずつチェックしていこうと思います。参考になればうれしいです。

 

 

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