10月9日(日) ラッパーでしかもサイコパス
朝から自宅で添削の仕事を片付けて。例によって「僕はサイコパス」と自己暗示をかけながら潰していく。「この実力の人が講座を続けてもあまり効果がなさそう」と思っても、それは本人が考えるべきことなので、僕が考えてもしょうがない。僕は添削に集中する。なんならいいところを見つけて褒める。そのことに、多少は葛藤があるんだけど、その葛藤はやってる途中に考えてもあんまり意味はない。だからこその「僕はサイコパス」。
会社では、「俺はラッパー」と自己暗示をかけて、タスクを潰していく。次から次へとファイルを見て、内容をチェック、優先度を振り直す仕事なんだけど、「俺はラッパー」とか思って闘志を燃やし続けないと、集中力落ちるし、みじめな気持ちになるので(集中力落ちると、自分のチェックが信用できなくなってもう1回やり直し、みたいになって、ただでさえ面倒な仕事がさらに面倒になる)。
お客さんの名前が入ったファイルを開きながら、その名前で韻を踏んでいく。高橋→形無し、カラスミ、タダだし、山梨、赤だし、とかそういうの。画面をいくつか遷移して、ファイルが開くまでの間(15秒ぐらい?)に考えるんだけど、たまにいいのが浮かぶとちょっとうれしかったりして(闘志を燃やしてるのとはちょっと違うかもしれない)。
10月10日(月) 充実した1日なのかは大いに疑問ではある
1時起きで、ロンドンゲーム(ジャイアンツ対パッカーズ)の前半を10秒ジャンプをさせながら見て。ジャイアンツのセイクワン・バークリー、復活したと言ってもよさそうなシーズンを送ってる。パッカーズのランドール・コブのプレーも若々しくて、「もう過去の選手だとか思ってんじゃねーよ」っていう溌剌とした迫力がある。NFLって「苦しい現実」のメタファーであると同時に、「諦めない奴がつかむミラクル」でもあるのがいいよな。
ロジャースが無双してくれた方が、先週(week4)のペイトリオッツの善戦の価値が上がるのでは? とか思いながら見てたんだけど、バッカニアーズを応援する観点からするとパッカーズは負けてくれた方が助かるのか、と思ったり。僕の視点では、それほど観戦モチベが上がるカードではない、ということ。前半まで見て視聴終了(結果はジャイアンツの逆転勝ち。マジか)。
2時からはライオンズ対ペイトリオッツ。第3クオーターバック、4巡目指名のルーキーが先発するので、「勝負になれば御の字」とも言える試合なのかもしれない。だけど、ペイトリオッツはここまで1勝3敗。瀬戸際が近いんだ。「負けてもしょうがない」と言えるような状況じゃない。グッと力が入ってしまうような、その分逆に負けた時の心の準備をしたくなるような、そんな心境で見た。
…結果、まさかの完封勝ち。ディフェンスが勝負強くて、サードダウン、フォースダウンで勝ち続けた。試合が進むにつれ相手の勝利可能性を確実に搾り取っていくような試合展開。「こ、これや。年に1回ぐらいある、めっちゃ非情になるやつ」って思い出して震えたな。
ファルコンズ対バッカニアーズもスマホの画面でチラ見して。あんまり内容はよく分かってないんだけど、バッカニアーズの勝利を確認。まあ、しっかり見たペイトリオッツの試合も、雰囲気だけ味わってるだけであんまりどこがよかったのか理解してないんだけど。
レイトゲームは、それほど積極的に見たいと思えるカードがなかったので、ここでNFL観戦は一段落。添削の仕事を片付けることにした。最近このパターン多いんだよな。推しチームが勝っても負けても、いずれにせよ特殊な興奮状態になるわけであって、“酔い覚まし”みたいな感覚で仕事をする。「NFLなんてただの作業用BGM」と言ったり、「仕事なんてただの酔い覚まし」と言ったり、御託が止まらない。
仕事の合間には、手塚治虫の「ブッダ」を英語版で読むんだけど(ここ最近のルーティン)、これがなかなかにすごいマンガだ。シンプルだけど伝わりやすい絵と画面構成の連続で、表現の基礎体力がケタ違い。妻を呼び止めては好きなページを見せて、「ちょっと見ただけでも、キャラの種類も半端ないし、その表情の種類もすごい。ほら、この大ゴマのモブシーンすごくない? 見てる映画の本数が違うでしょ」とかアピールしたりして。
仕事のノルマを片づけて、夕方からゲームパスを再度起動(こう書くと、目を使うタスクの連続で、心配になるな。座りっぱなしだし。何か体を動かすルーティンを作らないと危険かもしれない)。
イーグルス対カーディナルスを40分モードで。イーグルスはここまで4連勝。バッカニアーズとシード順を争う展開もあり得るので、一応カーディナルス応援目線で見る。イーグルスが終始優勢ながら、カーディナルスもなんとか離されずについていって、可能性は最後まで残したけど、同点フィールドゴール失敗での決着。カーディナルスとしてはなんとも歯がゆい敗戦だろう。
残り36秒でタイムアウトが残ってない状況で、敵陣35ヤード地点の2nd&10(ファーストダウンはスパイクで時計を止めた)。QBドローでマリーが中央で大きくゲインしてスライディング。これが、ファーストダウン更新に届いてない。スライディングしなければファーストダウン更新に届いていたように見えたので、なんとももったいない感じ。そして3rd&1でスパイク。このスパイクももったいない気がした。22秒残っていたので、一度はエンドゾーンまで投げられなかったか。パイロンを狙って、インターセプトにならないボールを。もし失敗しても時計は止まるので、スパイクと変わらない(もちろん、サックを受ければそれでおしまいなので、リスクはある。でも「成功したら逆転」というリターンが大きい)。
フィールドゴールが成功していれば、その「もったいなさ」は顕在化しなかったかもしれないんだけど、そこもアメフトの面白いところなのかも。
続いて、カウボーイズ対ラムズを観戦開始。ラムズはここまで2勝2敗、カウボーイズは3勝1敗なので、ひょっとしたらカウボーイズが負けてくれた方がいいのかもしれないんだけど、バッカニアーズはカウボーイズに勝ってるし(タイブレーカーを持ってる)、NFC東はイーグルスが本命だろう、ということでカウボーイズ応援目線で見た。
だけど、見てるとカウボーイズのディフェンスが相当強くて、どちらかと言うとラムズの方が頼りない感じ。それで、「ひょっとしてラムズ負けろとか思う必要なくない?」と思い始めた。この、「アンチ視点の空回り」みたいなことって、よくあって。「憎らしいほどに強い」という状態が続かないと、なかなかアンチの気持ちって育たない気がする。
昨季のプレーオフでカウボーイズが負けた時に、それを揶揄する現地のツイートをたくさん見た。それで、「カウボーイズってめちゃくちゃ人気があって、その分アンチもたくさんいる」っていう聞きかじりの知識は本当だったんだな、とか実感したんだよな。
また一歩も家から出ない月曜をすごしてしまった。僕的には充実してたんだけど(これが本当に充実した1日なのかは大いに疑問ではある)、子どもたちはどうなんだろう。公園で友達と遊んだらしいし、スプラも通信で遊んでるし、たぶん充実してたんだろ。まあ、充実してなくてもいいよ。毎日が充実してたら疲れるよ。
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