NFLについての動画を教材にして、NFLファンが楽しみながら英語を鍛えよう、という主旨のページです。オフシーズン中に英語を鍛えて、9月からのNFLをより楽しみましょう。
今回は、ペイトン・マニングがベイカー・メイフィールドのプレーについてコメントしている動画を見てみましょう。
【動画】
(今回の教材はこちら↓7分19秒の動画です。「Youtubeで見る」でYoutubeに飛んで見てください)
【例文】
★をつけた文が、動画からの引用です。冒頭から、1分45秒までの箇所を抜き出して訳しました。
(0:00~)★He's pointing to him, "Hey, hey, you gotta block that guy. You block that safety coming now." Everything about this looks like run. Before that saying, looks like run, the Chiefs are thinking it's gotta be run. "Why would he be taiking to that receiver, to tell him who to block? it's got to be a run play."
彼(QBメイフィールド)は彼(チーフスのロン・パーカー)を指して、「ヘイ、あいつをブロックしてくれ。あの近づいてきたセーフティのブロックだ」と指示した。これらのすべては、ラン(を出すよう)に見える。その前からランに見えたから、チーフスは、ランがくると思った。「なんであのレシーバー(モーションでQBの後ろを通ったWRランドリー)にブロックの指示を出した? ランプレーだな」と。
(0:16~)★And sure enough, It's a play-action fake. This... Watch on this left side from the end zone. Watch number 82. That's what's clled a "bluff." He looks like he's going to lead block that linebacker and he's bluffing him.
だけど案の定、これはプレーアクション・フェイクだ。ここ、エンドゾーンからみた画面で左サイドを見て。82番(TEオーソン・チャールズ)に注目です。これはいわゆる「ブラフ」。相手ラインバッカーをリードブロックするように見えるけど、それはブラフなんだ。
sure enough はたして、きっと、案の定
bluff ブラフ、はったり ※日本語のアメフト用語で「ブラフ」とはあまり言わないような気がしますが、訳文では「ブラフ」としました。オーソン・チャールズが、チーフスのLB(56番Ben Niemannでしょうか?ちょっと判断できません)をブロックする動きをしてから、かわして入れ替わるように外側に走り出ている動きを解説しています。
(0:30~)★And you tried to get the linebacker to do just that. He's gonnna try to hit him and take him on and you bluff him. Tight ends or fullbacks... And you get out to the flat. And that's where the ball should go on this play.
これはラインバッカーをちょうどこのように(このリプレーのように)しようとした。彼(※チーフスLB)は彼(※ブラウンズTE)をヒットするつもりが、それをブラフでひっかけた。タイトエンドやフルバックはこれができる。そうしてから、フラット(のルート)で外に出る。このプレーでは、ここにボールを出すべきだった。
flat フラット (一般的な意味の「平らな」のとおりに)水平方向に走るルート。
(0:42~)★Now, we're back to the sideline, as you'll see that tight end, he bluffs that linebacker. And he's opening the flat and that's where ball should go.
さあ、サイドラインからの画面に戻った。見て分かるように、タイトエンドはラインバッカーをブラフして、フラットで走り、オープンになっている。ここがボールを投げるべきところだった。
(0:53~)★The receivers kind of run enough. Post, back the corner, back to the post. Safety's back there, these safeties got good range, and...
レシーバーたちはよく走っている。ポスト、からコーナー、そしてポスト(※)。でもセーフティが(そこに)下がった。セーフティは守備範囲が広い。
※「ポスト」は、レシーバーがカットして内側に斜めに走るルート。「コーナー」は外側に走るルート。動画でスポットライトの演出で示されたWRの動きを解説しています。
range 範囲、領域、区域
(1:01~)★These safeties in the NFL can cover a lot of ground. I learned that the hard way a lot of times, and even I was older, Ed Reed still gives me nightmares. The range, and amount of ground he could cover. And Troy Polamalu... Just I'm gonna stop bringing their names up because it, um, I won't be able to sleep tonight. Just great range, great players. Both of them surely going into the Hall of Fame on roller skates, but...
NFLのセーフティたちは広い範囲をカバーできるからね。私も何度も厳しく教えられたよ。私の方が年上だったけど、エド・リード(のプレー)を思い出すと、今でも悪夢を見る。どこにでも顔を出し、広い範囲をカバーできる。あとは、トロイ・ポラマル。いや、もう名前を挙げるのはやめにしよう。今夜眠れないくなる。すごい守備範囲の、すごいプレーヤーだ。どちらも、きっとローラースケートで滑るように(いとも簡単に)殿堂入りするだろう。
nightmare 悪夢
surely 確実に、きっと
(1:27~)★We gotta respect these safeties and their ability to cover ground. Quoterbacks, and we wanna get this home run, we wanna get this deep throw. He's just not open. He's not open, that safety's there. Let's take our completion and throw it to our bluff, flat route by a tight end.
私たちは彼らのようなセーフティ、そしてそのカバー能力を尊敬しなければならない。クオーターバックとしては、このホームラン、このディープスローを決めたいが、彼(WR)はオープンじゃないんだ。オープンじゃない。セーフティがいる。(だから)パス成功を取ろう。ブラフして、フラットルートで出たタイトエンドに投げよう。
completion 完成、達成、(アメフトで)パス成功
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【単語リスト/類語、用例】
(取り上げた例文に出てきた単語をまとめました。アメフト以外の熟語や例文、似た意味の単語もあわせて紹介しますので、イメージを深めて記憶の助けにしてください)
sure enough はたして、きっと、案の定
Sure enough, I hate you. やはり、君が嫌いだ。
range 範囲、領域、区域
price range 価格帯
within range 射程内で
I discuss a whole range of issues with him. 彼とは、あらゆる種類の問題を議論している。
The President was shot at close range. 大統領は至近距離から撃たれた。
nightmare 悪夢
a nightmare scenario 悪夢の(ような)シナリオ
History is a nightmare from which I am trying to awake.歴史とは悪夢であり、私はそれから目を覚まそうとしている。 (ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」)
completion 完成、達成、(アメフトで)パス成功
bring work to completion 仕事を仕上げる
complete (形容詞)完全な、まったくの、(動詞)完了する、完成させる
the complete works of Shakespeare シェイクスピア全集
One more page will complete my report. あと1ページで、私のレポートは完成だ。
【おわりに】
ペイトン・マニングのトーク、「真面目な口調で話していて、それと同じトーンでジョークを言う」という感じで、なんとなく「らしさ」が出ていると思って紹介しました。ぜひ引用元の動画でチェックしてみてください。
次の記事では、同じ動画の後半部分、マホームズについて話しているところを取り上げるました。こちらも続けてどうぞ!
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