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【バッカニアーズ】ブルース・エリアンズ悲願のスーパーボウルへ

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NFLはチャンピオンシップが決着し、両カンファレンスの優勝が決まりました。スーパーボウルに進出するのは、チーフスとバッカニアーズ。昨季の王者チーフスは文句なしの本命チームですし、バッカニアーズもセインツ、パッカーズをアウェーで下してのスーパーボウル進出ですから、NFC代表としてふさわしいチームと言えるでしょう。


QB対決に注目が集まるのはもちろんですが、HCブルース・エリアンズが悲願を達成できるか、というのも1つのストーリーラインと言えます。NFL公式の記事から一部を紹介しますので、チェックしてみましょう。

 

【引用元】

www.nfl.com

(下記英文は、上記記事からの引用です。ぜひリンクから全文をチェックしてみてください)


Sometimes you do the wrong thing for the right reasons. For Bruce Arians, that meant walking away from coaching in 2018 because of health reasons.

人は時には正しい理由から間違ったことをするものだ。ブルース・エリアンズにとっては、2018年に健康上の理由で一時コーチ業から退いていたことを指す。

 

Arians considered himself a lifer, the type who was going to have to be kicked out of the game. But three cancer surgeries and other health concerns over a 10-year period caused him to grab the hand of his wife, Christine, and walk away from his contract with the Arizona Cardinals.

(※lifer=終身刑囚)

エリアンズは自分のことを、フットボールから離れられない人間だと思っていた。このスポーツから追い出されるまで、自分から身を引くことはないタイプだと。しかし、10年間で3度のがんの手術を受け、その他の健康上の不安があって、彼は妻のクリスティンとの生活を選び、アリゾナ・カーディナルの契約途中でコーチから引退したのである。

 

エリアンズの著書の共著者、Lars Andersonのコメント。

"I was with Bruce writing our book during his final two seasons with the Cardinals, and he repeatedly told me that he didn't believe his career would be complete unless he won a Super Bowl as a head coach."

「彼のカーディナルスでの最後の2年間、ブルースと共に本を書いていた、彼は繰り返しこう話していた。ヘッドコーチとしてスーパーボウルを勝つことなしには、自分のキャリアを全うしたとは思えない、と」


"It was clear that there was this hole in his life. You could just feel this when you were around him; he felt like he still had unfinished business in the NFL."

「彼は、彼の人生には穴があると感じていたのは明らかだ。近くにいる者だけが、彼の飢えに気づく。彼はNFLでの仕事がまだ終わっていないと感じていた」

 

It will be the first time since 1966 that a team has played for an NFL championship in its home stadium, and the fact that Arians, now 68, will be a part of it seems fitting considering his wait for this moment feels just as long.


1966年の創設以来、開催地をホームとするチームがスーパーボウルを戦うのは初めてのこととなる。現在68歳のエリアンズがその場にいることは、彼がその期間と同じぐらいこの瞬間を待ち望んでいたことを思えば、ふさわしいことに思える。

(※エリアンズは1983年にテンプル大のヘッドコーチに。NFLのコーチキャリアは1989年にチーフスでRBコーチ。その後NO、IND、PITでポジションコーチやOCを務めています)

 

Then former Colts coach Chuck Pagano was diagnosed with cancer in 2012. Arians took over as the interim and led Indianapolis to a 9-3 finish, prompting the Cardinals to hire him the following season.

転機となったのは、2012シーズンに当時コルツのヘッドコーチだったチャック・パガーノががんの診断を受けた際だ。エリアンズはコルツの暫定HCとして9勝3敗の成績を挙げた。この実績で、翌年カーディナルスからヘッドコーチとして招かれることとなった。

(※その後、エリアンズは2015シーズンにカーディナルスをNFCチャンピオンシップにまで導きます。しかし2016年からは病気に苦しみ、2017年にはがんの手術を受けました)

 

ブルース・エリアンズのコメント(今までのキャリアと今後の展望を聞かれて)

"For me, there were times when I never thought [coaching a team to a Super Bowl] would happen. I never thought I would get a head coaching job. After the cancer scare in Arizona, sitting out that year and then coming back, this has been the most rewarding year of coaching in my life."

「HCとしてチームをスーパーボウルに導けるとは想像できなかった時期もあった。(NFLの)HCになれるとすら思えなかった。アリゾナ時代には、がんの心配もあった。1年間コーチ職から離れて、それから戻ってきた。今季は、私のコーチ人生の中で最も報われた1年だ」


トム・ブレイディのコメント

"I don't think about what it means for me, I do think about what it means for everybody else. It's an amazing achievement for BA. I'm so happy for him."

「このことが自分にとってどんな意味かは考えない。ただ、他のみんなにとって何を意味するのかは考える。BA(ブルース・エリアンズ)にとって素晴らしい達成だ。彼を思うとうれしいよ」

 

【鯖缶より】

実力主義が徹底されたNFL。どんな功績のある選手やコーチもチームを去るドライな世界だと思いますが、だからこそ「浪花節」というか「センチメンタル」な思いがよりグッとくる面もある気がします。

 

わかりやすくまとまった記事がありましたので紹介しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてみてください。


ブルース・エリアンズにとって、悲願であろうスーパーボウル制覇は実現するでしょうか。目が離せません。

 

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