2020年11月3日(火)
さて、いつもなら月曜はなんだかんだ言って3試合なんとか見ることが多いけど、ペイトリオッツの敗戦がボディに効きすぎて頭脳がアメフトを拒否。しかし、今季は幸いにして「ブレイディ、バッカニアーズの応援」というサブストーリーがある。しかも、相手は今季1勝のジャイアンツ。「なんだかよく知らないけど勝ちそう」と油断して迎えた火曜日である。
3時起きして翻訳仕事の今日の分のノルマをそうそうにクリアして上機嫌。会社もないので、リアルタイム観戦可能な状態だったけどリアルタイム観戦は回避した。なぜか。今日は祝日で、家に子どもがいるんである。
読者諸兄の中に、きっと分かってくれる人がいると思うから書くんだけど、僕にとって「NFL観戦」というのは「本能的な快感に身を委ねる」みたいな部分が実感としてあるわけであって、「NFLを見ている姿」を子どもに見られるのは、エロ動画を見ている自分を見られるのとちょっと似てる気がして、「何となく生理的にムリ」なんである。
(じゃあ今季ありがちな「NFL観戦しながら仕事」は何なのか。「AV見ながらZOOM会議」みたいなものか。理屈は分からないけど、アリな気がしなくもない)
さて、妻は仕事に出て、子ども2人を連れてファミレスに。ははは、「主夫業頑張ってる」と主張したい僕は、普段なら何か作るんだろうけど、ペイトリオッツの2勝5敗を味わう今の僕では、袋ラーメンすら作れないんである。
午後。TB@NYGの観戦開始。午後も子どもは近くにいるんだけど、これはそんなにイヤじゃない。「試合の録画を再生する」は、「まあまあ好きな映画を見る」ぐらいの感じになるからか。
RBディオン・ルイス、ジャイアンツにいたのかよ。何かムズいTDレシーブ決めてんじゃん。と思ったらCBローガン・ライアンもいる! デカい相手にしっかりしたタックル決めてるじゃないですか。などと。
1QにRBロナルド・ジョーンズが自陣でファンブルして、「まあ、ちょうどいいハンデじゃね?」とか思ってたら、本当にちょうど互角な内容、点差になってハラハラした。ジャイアンツQBダニエル・ジョーンズがあとほんのちょっと投げ捨てが上手ければ、結果は逆だったかもしれない。なんにせよ、バッカニアーズはこれで6勝2敗。
(ハイライト貼っておきます。YouTubeの画面に行けば再生できるはずです↓)
まだバッカニアーズのことを理解してない僕には、チームの「これからの不安要素」と「今後の戦力アップの期待(ブレイディと他の選手の呼吸はもっと合うのか? ABは金のABか、銀のABなのか?)」の比較はできないんだけど、次週のセインツ戦にもし勝てれば、プレーオフどころか1位シードすら視野に入ってきそうな星取り(パッカーズにはタイブレーク持ってるし、シーホークス、カーディナルス、は同地区で星を潰し合いそう)。まあ、今季の場合はプレーオフ以前に2週間後のスケジュールも「何があってもおかしくない」シーズンではあるんだけど。
ちょうど8試合目なのでスタッツが比較しやすいので、ブレイディのスタッツを、、MVP獲得の2017シーズンと比べてみようか。
<2017>
パス成功率:66.3%
TD:32
INT:8
レーティング:102.8
<2020(前半8試合のスタッツを2倍にした予測値)>
パス成功率:66.2%
TD:40
INT:8
レーティング:103.1
(ソース↓)
ブレイディは衰えたのか? 今季のブレイディを見ればディープにも投げるし(そして通すし)、正確なパスも、ポケットでの冷静さも見せていて、「実はほとんど衰えていなかったんじゃ?」とも言いたくなる。
僕の印象で言えば、2017から2018へはかなり衰えたように見えた。サックやインターセプトを喫する時に、「このディフェンダーの存在見えてなかった(気づくのが遅すぎた)」みたいなシーンが増えて、ブレイディの生命線である「QB的思考の鋭さ」が陰りを見せたように僕には映った。
点数で表すなら、2017が95点、2018が75点、2019が70点、とうイメージ。2018はポストシーズンのチャージャーズ戦で突如復活して、チーフス戦の4Q、OTで神クラッチを見せ、スーパーボウルを制覇したから、ブレイディの神話は崩れてなかったけど、レギュラーシーズンの出来はさほどよくなかった。そして、昨季は星取りこそ11勝5敗だったけど、「ブレイディのおかげ」で勝てた試合はなかったかもしれない。
そんな「下降線」を見せてたブレイディが、今季は少なくとも数字上は「MVPレベル」の復活を見せてるわけであって、なんというか、「人間ってすげえな」みたいなことすら思う。
で、僕はここでブレイディのプレーのクオリティを評価したいんじゃなくて、「QBの個人能力を評価することの難しさ」を思う。2017年のペイトリオッツと今季のバッカニアーズ。OLもOCもスキルポジションも対戦相手も違うわけであって、それを比べるのはプロのアナリストでも簡単じゃない。
僕が気になっていた「思考の鈍さ」だって、様々な条件に影響される。オフェンスラインがあと0.5秒持つかどうか。WRがあと一歩セパレート出来るかどうか。それが常に苦しい状況なら思考も鈍るし、余裕があれば思考も冴えるだろう。
ところで、この日記で度々出てくるとおり、僕は「スプラトゥーン2」にハマってるんだけど、ゲームにハマったのって15年ぶりぐらいで、それまでハマったゲームは「トルネコの大冒険2 不思議のダンジョン」とか「いただきストリート」とか、操作スキルの関係ないゲームで、何を言いたいかっていうとスプラトゥーンやってて、僕はかなり「下手くそ」なんだけど。
で、当然僕はエイムやキャラコンといった操作スキルの乏しさを、「ゲームプラン」と「アジャスト力」っていう「思考力」でカバーしようとする。スプラトゥーンはそういった思考力である程度スキル不足をカバーできるから楽しいんだけど、じゃあエイムやキャラコンが上手い人は何も考えていないままなのか、というとまったくそんなことはなく、「上手い人」は「スプラIQ」だって高くなりやすい。相手を速く倒せたり、有利なポジションへの移動がスムーズだったりすれば、戦況を把握する方にメモリを割けるからだ。
何の話だっけ? ああ、ブレイディは復活したのか、それとも偶然上手くいってるだけなのか、それとも、そもそも衰えてなくて、条件さえ揃えばパフォーマンスを出せる状態を維持してたのか、という話か。まあ、そのどれもちょっとずつ当たってる気がする。
チーム状態が少し悪くなれば、比例してブレイディのパフォーマンスも鈍くなるだろう。チームがより噛み合えば、さらに鋭くなることだって十分にあると思う。ファンとしては、何とも幸運な8試合だったと思う。引き続き楽しみだ。
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(「NFL観戦日記2020」、1つ前の記事はこちらです↓)
(よろしければこちらもどうぞ。1年ぐらい前に、スプラトゥーンにハマり始めた頃に書いたコラムです↓)
(僕が雑記ブログに3月~8月まで書いていた、スプラトゥーン修行をまとめた日記の第1話です↓)