アメフト、NFLには様々なポジション、戦術、テクニック、ルールがあります。ということは、それを説明する用語もたくさんあるということ。
アメフト用語と英語での説明を集めてみました。アメフト用語ボキャブラリーを増やせば、実況中継も英語で楽しめるようになれるはず。ほんの一部ですが、紹介してみました。ぜひチェックしてみてください。
- backpedal:バックペダル
- Banjo coverage:バンジョー・カバレッジ
- bird-dog:バード・ドッグ/猟犬を見る
- bunch formation:バンチフォーメーション
- cadence:ケイデンス
- chip Block:チップブロック
- dig route:ディグ・ルート
- double move:ダブルムーブ
- fair catch:フェアキャッチ
- four verticals concept:フォー・バーティカル・コンセプト
- jam:ジャム
- mesh point:メッシュポイント
- NASCAR front:ナスカー・フロント
- Swim Move:スイム・ムーブ
- trap block:トラップ・ブロック
backpedal:バックペダル
後ろへ下がる動き。(自転車で速度を落とすためにペダルを逆に踏む動きが語源でしょうか)
The backpedal is a technique used in pass coverage by a defender that allows him to keep his eyes on the ball and his man at the same time.
バックペダルはパスカバーの際にディフェンダーが使うテクニックで、これによりマークする相手とボールを同時に見ることができる。
Banjo coverage:バンジョー・カバレッジ
カバーのコールの1つ。マンカバーで守るが、WRがクロスした場合にはそのゾーンごとにマークを受け渡す。(「バスケで、スクリーンをかけられた時にマークする相手をスイッチするのに似ている」という説明も見ました)
Banjo coverage is a defensive concept used to counter the spread concepts used in conjunction with bunch formations and bubble screens.
バンジョー・カバレッジは守備のコンセプトで、バンチフォーメーションとバブルスクリーンを組み合わせて使うスプレッドコンセプトに対抗するものだ。
bird-dog:バード・ドッグ/猟犬を見る
キジなどの鳥を撃つ猟をするとき、ハンターは猟犬を使う。獲物を見つけると猟犬が立ち止まるのをハンターは注視する。それと同様に、QBが自分のターゲットレシーバーを見ること。あまりにずっと見続けると守備に狙いがバレるので、注意が必要。
Most rookie QBs have to work on not bird-dogging their receivers or they will get their pass-catchers killed.
多くの新人QBはレシーバーをバード・ドッグする(あからさまに見る)のを避ける練習をする。そうしないと、レシーバーが(相手DBに)仕留められることになる。
bunch formation:バンチフォーメーション
bunchは「房、束、一団」の意味。片側に通常3選手のレシーバーを固めて配置するフォーメーション。
The bunch formation is a tight grouping of 3 WRs implemented to create mismatches, as it crowds defenders if they attempt to press all 3 receivers at once.
バンチフォーメーションは3人のWRを固めて配置して、ミスマッチを狙う。混み合ったディフェンダーは3人のレシーバーを同時にプレスするのは困難になるためだ。
cadence:ケイデンス
オフェンスが配置についた後、QBが叫ぶ指示、暗号。センターにスナップのタイミングを伝えるスナップカウントもケイデンスの一部として含まれる。リズミカルにするとオフェンスもプレーしやすいが、デイフェンスにもタイミングを読まれやすい。cadenceの言葉の意味としては韻律、拍子、(軍隊の)歩調。
Cadence refers to all of the verbal signals delivered by the quarterback before the start of the play.
ケイデンスとは、QBがプレーを開始させる前に伝える、すべての音声による合図のことを言う。
chip Block:チップブロック
A chip block is used by a tight end or running back before releasing on a route to help the pass protection with a difficult assignment.
チップブロックはTEまたはRBが使うもので、ルートに出る前に厳しいアサインメントのパスプロテクションを助けようとするブロックだ。
dig route:ディグ・ルート
The dig route starts on a vertical stem with the receiver cutting at a 90 degree angle usually after 12-15 yards.(※stem:(植物の)茎、幹。パスルートでは、カットを入れる前に走るコースを指す)
ディグ・ルートでは、最初レシーバーは垂直に走り、通常12から15ヤードほどで90度にカットを入れる。
double move:ダブルムーブ
A double move is a pass-catching route where a receiver executes two cuts in one route to fool the cornerback.
ダブルムーブは、パスキャッチのルートを走る際、レシーバーがCBを欺くために1つのルートで2回カットを入れること。
fair catch:フェアキャッチ
A fair catch allows a kickoff or punt returner to field a kick without being tackled, while giving up his opportunity to return the kick.
フェアキャッチによって、キックオフリターナーまたはパントリターナーはタックルされることなくキックを捕球できる。一方で、リターンを試みることは放棄される。
four verticals concept:フォー・バーティカル・コンセプト
Four verticals concept is a passing concept where four pass catchers go deep at the same time.This concept stretches a defense vertically, but also horizontally as all areas of the field are potential options for the the offense.
フォー・バーティカル・コンセプトとは、4人のパスキャチャーが同時にディープに走り込むコンセプトである。このコンセプトは相手ディフェンスを縦に広げ、同時に横(水平方向)にも広げるため、フィールドの全てのエリアがオフェンスにとっては狙いの場所になり得る。
※verticalは形容詞で「垂直の」、名詞で「垂直線、垂直材」。アメフトのフィールドでは、エンドラインとエンドラインを結ぶ方向を垂直、縦とする
jam:ジャム
スナップ直後に、ルートに出ようとするWRにディフェンダーが体をぶつけること。WRのタイミングをずらす。スクリメージラインから5ヤード以内では反則にならない。
A jam is a collision forced by the defender with a receiver coming off the line of scrimmage, intended to disrupt the path and/or timing of his assigned route.
ジャムとは、ディフェンダーがスクリメージラインから出てきたレシーバーにぶつかることで、ルートに入ること、かつ(または)アサインされたルートのタイミングの邪魔を意図する。
mesh point:メッシュポイント
オプションプレーの際に、QBとRBの動きが重なる地点。QBはRBにボールを渡すか、ボールを引き抜いてQBが持つかを相手の動きを見て判断する。
The spot where the RB and QB come together on a handoff or play action fake is known as the “mesh point.”
RBとQBが動きを合わせて、ハンドオフまたはプレーアクションのフェイクをする地点のことを、メッシュポイントという。
NASCAR front:ナスカー・フロント
(※明らかなパス・シチュエーションのダウンで、ラインに高速ラッシャーを揃えてQBへのプレッシャーを増やすディフェンスコンセプト。NTの代わりにエッジの選手を出し、内側からもラッシュを狙う)
A NASCAR front is a 4-man defensive line comprised of defensive ends and linebackers where speed and explosiveness apply rapid pressure on the quarterback.
ナスカー・フロントは、DEとLBで構成された4人のDLで、スピードを爆発力でQBへ素早くプレッシャーをかける。
Swim Move:スイム・ムーブ
A swim move is a pass-rushing technique used by primarily by defensive lineman and linebackers that is similar to a freestyle swimming stroke.
スイム・ムーブは主にDLやLBが用いるパスラッシュのテクニックで、水泳のクロールのストロークに似た動きをするものだ。
trap block:トラップ・ブロック
オフェンスラインが用いるブロックの1つ。ラインマン(多くはガード)のうち1人が正面の相手をブロックせず、いったん少し下がって(プルして)、わざとブロックしなかった相手DLの選手に横から体を当ててブロックする。
The trap block is a run blocking assignment that pulls a blocker to the play side of the formation to block an intentionally uncovered defender.
トラップ・ブロックはランブロックのアサインメントで、ブロッカーとなる選手がプルしてフォーメーションのプレーサイドに動き、(意図的にスナップ直後には)ブロックしなかったディフェンダーをブロックするもの。
【引用元】
Football Term Glossary - Inside The Pylon
(ここで紹介した用語、説明文は上記より引用しました。訳文、説明は当ブログで作成しました。ここで紹介したもの以外にも、たくさんの用語がシンプルにまとめられていて、アメフト、英語の勉強にとても便利でおすすめです。ぜひチェックしてみてください)
【鯖缶より】
英語の勉強をしていると、先生がだいたい「英英辞典」を勧めてきますよね。たしかに、その言葉の用法や、よく一緒に使う言葉も学べるので一石二鳥。でも、初心者には少しハードルが高く感じる場合もあるかもしれません。そこで、「英英和辞典」というのがあります。調べたい単語の英語の説明を見て、さらに日本語で理解する。
今回、アメフト用語のミニミニ英英和辞典を意識して集めてみました。用語を覚えるだけでなく、用語を説明する時に出てくる言葉も合わせて覚えれば、NFLの記事を読んだり、実況中継を見たりする時に必ず役に立ちます! どうか少しずつNFL語彙、アメフト語彙を増やしてみてください。
(僕自身のアメフト知識、英語力も発展途上のため、なかなか網羅的な内容のものが作れずもどかしいですが、それはお楽しみにお待ちいただければうれしいです)
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