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【2021NFLマッチレビュー】week2 ペイトリオッツ@ジェッツ

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week2のペイトリオッツは、敵地に乗り込んでジェッツとの対戦。同地区ライバルに勝利し、今季1勝目を飾りました。もちろん、ルーキーQBのマック・ジョーンズとしてはキャリア初勝利。ジェッツのQBザック・ウィルソンと1巡ルーキー同士の対決で、まず一歩リードした状況です。


試合を見て感じたことをメモしておきます。また、動画が貼られたツイートや、英文記事の拾い読みも合わせて残しておきますので、一緒に振り返りましょう。

 

【観戦メモ】

・RBジェームズ・ホワイトが活躍するのは吉兆でしょ

1Q、バブル・スクリーンでジェームズ・ホワイトに持たせてロングゲインにつなげたシーンなど、随所に「らしさ」を見せてくれたジェームズ・ホワイト。


レシーブは6分の6で45ヤード、ラッシュは5回のアテンプトで20ヤード、1TDと、決して派手な数字ではないものの、要所でペイトリオッツオフェンスをつなげてくれました。


これは多くのペイトリオッツファンが賛成してくれると思うのですが、ホワイトが活躍できる状況というのは、ペイトリオッツオフェンスが機能している一種のバロメーターのように思うのです。


相手ディフェンダーの「呼吸」を読んで「いなす」という感じのかわし方で、「捕まりそうで、捕まらない」走りが頼りになります。パワーやスピードで相手を圧倒する、というスーパースターではないので、「不利な状況を個人で打開する」ことを望むのは難しい(そんなことを期待できる選手など、実はほとんどいないと思いますが)。だから、相手ディフェンスが、ホワイトのことを忘れた頃にボールを持たせると、うまくいくイメージです。


そんな彼の活躍を見られたのはテンションが上がりました。昨季はオフェンスユニットのタレント不足、ニュートンとの相性もあって、ホワイトは思ったような活躍ができませんでした。今季は、躍動してくれることを期待したいです。


(動画ツイート貼り付けておきます↓)

 

 

・ニック・フォーク、FGを4/4成功! (PAT1ミスあり)

僕は、今季のキーパーソンの1人は、キッカーのニック・フォークだと思います。ボールはある程度動かせるオフェンスですが、TDは取れないドライブも多くなりそう。そんな時、FGのユニットが安定しているかどうかで、勝てる可能性に差がついてきそう。


ニック・フォークがペイトリオッツに加入したのは2019シーズンの後半でした。2019シーズン前半は、ゴスカウスキーが不調でFGが安定せず、結局ケガでIR入り。キッカーに苦労したシーズンでした。キッカー自体の不調がオフェンス全体の不調にも大きくシンクロした印象です。敵陣までボールを運んで、キッカーが信頼できる状況なら「FGで3点」でいい状況でも、無理にギャンブル、あるいは保守的にパントを選ぶような機会が多かった気がします。無理なギャンブルも保守的すぎるパントも、相手からは「正直助かる」と思われたんじゃないでしょうか。


ですが、ニック・フォークは昨季は安定した成績を残し、今季も大きな不安はなさそうです。


この試合の先取点も、彼のキックでした。1Q、敵陣25ヤードまで攻め込んで1st&10。ここでオフェンスは仕事ができません。「1ヤードロス」→「フォルススタートで5ヤード下がる」→「3ヤードゲイン」→「パス不成功(ドロップ)」と何もできずに46ヤードのFGトライ。このキックが外れていたら、モメンタムどころの話ではなかったはずです。


決まってよかった!(なんという当たり前な結論)フォークは、この試合でPATの1ミスはあったもののFG4本成功。FG成功の連続記録を球団史上トップの33に伸ばしました。おめでとうございます。

 

・マック・ジョーンズのブロックがコスパよすぎてウケた

この試合のハイライトの1つに、QBマック・ジョーンズのブロックがありました。相手ディフェンスの前に寝っ転がる「こじんまりとした」ブロック。0.5秒時間を稼げれば役目としては十分なはずで、実際プレーとしても成功していました。珍しいプレーではないと思いますが、思わずニヤリとしたシーンで印象に残りました。


(動画ツイート貼り付けておきます↓)

【英文記事より】

(ペイトリオッツ公式サイト記事より。英文部分は引用です。訳は当ブログで用意しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてください)


(FGの連続成功記録達成について聞かれたニック・フォークのコメント)

"I've heard [I broke the record], but doesn't matter to me really," Folk said. "I've never been one for records, so all that credit goes to really Jake [Bailey] and Joe [Cardona] the last two years. [Special Teams Coordinator] Cam [Achord], [Special Teams Assistant] Joe [Houston] and Bill [Belichick] for believing in me. That all goes to them. I'm just lucky enough to score points."


「ああ。聞いたよ。でも記録達成は僕にとっては重要じゃないんだ」「1人で達成したことじゃない。名誉はすべて、ユニットのものだ。(ホルダーの)ジェイク(・ベイリー)、(ロングスナッパーの)ジョー(・カドーナ)と2シーズンやってきた。(スペシャルチームコーディネーターの)キャム(・アコード)、(スペシャルチームアシスタントの)ジョー(・ヒューストン)、そしてビル(・ベリチック)が僕を信じてくれたからだ。そのおかげだよ。スコアを挙げられて、幸運だった」


引用元:

Nick Folk reacts to record-breaking kicking streak

 

(TDについて聞かれたRBダミアン・ハリス)

"[I was] very determined, obviously. Anytime you touch the ball, you want to get it in the [end zone]. It was a great play. Everybody was blocking their butts off," Harris said after the game. "I got a lot of help from a lot of guys. Apparently, I got some help from Mac Jones, too. I'll have to watch the film to see that. It was a great play. It was just great to have that moment with the team. Everyone was feeling the energy."

「絶対に決めるつもりだった。ボールを手にしたら、どんな時でもエンドゾーンを狙いたいんだ。いいプレーができた。みんながブロックしてくれた」と試合後ハリスは話した。「たくさんの選手が助けてくれた。マック・ジョーンズも押してくれたみたいだ。映像を見て、それを確認しないとね。チームの一員として、そんな瞬間を味わえて最高だよ。全員がエナジーを感じたんだ」


(ハリスのTDのシーンを振り返ったQBマック・ジョーンズ)

"I think we wanted to score. Everybody was down there pushing, and my job is to make sure nothing bad happens and try to be by the ball. Maybe I should just stay back," Jones said with a laugh. "At the end of the day, just trying to get the touchdown. The offensive line created the holes and Damien made a guy miss and I kind of carried out my fake, and there he goes, kind of shot-out the back door and I was like, 'All right, here we go.'"

「みんなが得点を望んでいた。みんなが集まって(ハリスを)押したんだ。僕の仕事は、何かミスが起きないように、ボールの近くにいようとすることだ。もしかしたら、後ろで離れているべきかもしれないけどね」ジョーンズは笑いながら話した。「結局のところ、ただタッチダウンを決めようとしただけのことさ。オフェンスラインが穴を作って、ダミアンが相手をかわして、僕はフェイクをいれた。それでダミアンが駆け抜けた。最後は、ドアをぶち破るみたいになって、僕も“よし、いってやれ”って押すのに加わったんだ」


引用元:

Patriots react to Damien Harris's electric touchdown run


(動画ツイート貼り付けておきます↓)

 


【ハイライト動画リンク】

https://www.youtube.com/watch?v=YJd2cDsFQaA

 

【おわりに】

僕にとっては、推しチームであるペイトリオッツが勝つのを見たのは昨季のweek13以来(week17は、消化試合だったのでバッカニアーズの試合を見た)。もちろん興奮しましたし、3ポゼッションの差がついた4Qはただただ時間が消化されてほしいと、ゲームクロックばかり見ていました(早朝2時からずっと見て、結局最後には時計を見てるだけなんて、なんともシュールな話です)。


ジェッツがザック・ウィルソンと一緒に自滅してくれたような内容とも言えますし、ペイトリオッツのレッドゾーンの課題は残ったままなのでしょうが、それでも、「1勝」という結果が大きかったと思います。次週も楽しみです。

 



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