【2021NFLマッチレビュー】week9ペイトリオッツ＠パンサーズ

ペイトリオッツはweek9にパンサーズと対戦。4勝4敗同士の対決をで制し、今季の成績を5勝4敗に伸ばしました。シーズン中盤でのアウェー2連戦を2連勝した結果も、ラン、パスともディフェンスの完成度を上げてきた内容も、手応えを感じた週末となったのではないでしょうか。

【観戦メモ】

･インターセプト対決、「ギルモア１」対「JCジャクソン2+ジェイミー・コリンズ１=3」はさすがに気分いいでしょ

この試合が始まる前に、ペイトリオッツファンの頭にどうしてもよぎってしまった予感がありました。それは、「トレードでパンサーズに加入したステファン・ギルモアのINTで負けることになったら、泣いても泣ききれない」という悪夢です。

そして、それは半ば現実になりかけました。2Q、7対3の4点リードをさらに広げたいドライブで、マック・ジョーンズはギルモアに痛恨のINTを喫します。苦し紛れではなく、いいタイミングで投げたパスに見えましたが、ギルモアのカバーと読みが上回っていたということでしょう。試合の主導権をそのまま握られてもおかしくないビッグプレーを、よりによってギルモアに決められてしまうとは。

しかし、それを救ったのがディフェンス陣でした。パンサーズに絶好のフィールドポジションを与えてしまった２回のドライブでTDを許さずにFG２回に抑えたのです。ここでのディフェンスの頑張りがオフェンスユニットを落ち着かせたことは間違いないでしょう。

そして後半には、INT3つを獲得。新CBエースのJCジャクソンが2つ、ギルモアと入れ替わりでチームに戻ってきたジェイミー・コリンズ（FAでの加入で、ギルモアとのトレードではありません）が1つですから、「元カレ、ギルモアを忘れるきっかけ」になりそうな結果になりました。

前半でランを止めまくり、後半パスである程度進まれるも、ラッシュとカバーの両方が機能してゼロ失点ですから、シーズン後半に勢いをつける勝利となりました。

（コリンズのインターセプトの動画ツイートを貼り付けておきます↓）

Jamie went up and got it.

📺: @NFLonCBS / Patriots app pic.twitter.com/aAASumQhK8
— New England Patriots (@Patriots) November 7, 2021

･RB陣の躍動に目を細めつつ…

パンサーズのディフェンスは強く、オフェンスユニットは「勝った」とは思ってないでしょうが、それでも最低限の仕事はしてくれました。RBのダミアン・ハリス、ラモンドレ・スティーヴンソン、ブランドン・ボールデンはそれぞれ持ち味を発揮し、オフェンスラインとFBのヤコブ・ジョンソンのランブロックも随所でいい仕事を見せたと思います。

それだけに、不必要なペナルティ（3回のフォルススタートなど）は心配ですし、それ以上にスティーヴンソン、ハリスのけがは心配ですね。脳しんとうだと思うのですが、無事と回復を祈りたいです。

・マック・ジョーンズ、やっぱり推せるのよ

マック・ジョーンズにとってはベストの1日ではなかったでしょうが、ファンとしては頼もしく思えたシーンもありました。

ファンブルロスト、インターセプトという2つの大きなミスを犯しましたが、それぞれ次のポゼッションで75ヤードのTDドライブを率いました。ハンター・ヘンリーのひざぐらいの高さに投げたTDパスは精密なコントロールが必要な難しいパスだったと思います。強いディフェンスと戦うにはミスや凡プレーもどうしても出るもの。それを引きずらずに次のプレー、次のドライブに集中できるメンタルの強さを見せてくれました。

ほぼ勝ちが決まりかけていた試合終盤では、相手選手と揉み合いになりかけたオフェンスラインマンたちを無理やりに引き離して落ち着かせようとするリーダーシップも見せました。3rd＆1でのQBスニークも安定していて、オフェンスラインと呼吸を合わせるのがうまいのも、個人的にはポイントが高いです。

引き続き応援したいと思えた試合でした。

【英文記事より】

New England Patriots Postgame Quotes 11/7

（ペイトリオッツ公式サイト記事より。英文部分は引用です。訳は当ブログで用意しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてください）

（マック・ジョーンズのコメント）

RE: Did you plan to have the running backs be so involved:
記者：RBを攻撃で多用したのはプランだった？

That is secret information. I think you will have to ask Josh about that one when you get a chance. I think they did a good job running the ball and we got ahead and tried to milk the clock a little bit. That is just kind of how the game went. They did a good job blocking up front as usual.

マック・ジョーンズ：それは機密事項だね。聞くなら、何かの機会にジョシュ（・マクダニエルズ）に聞くべきだと思う。RBはみんなランでいい仕事をしたし、リードしてからは僕らは時間を使おうとした。ただそういう展開だったんだ。ブロックもいつもどおりしっかりやった。

※訳注：「milk」は、ここでは動詞として「しぼり取る」。

Offensive line, great job in the running game and in the passing game too. There were just one or two things, really just on my part, with communication that I can clean up and that will solve 95% of the issues.

オフェンスラインはランゲームでもパスゲームでも素晴らしかった。少しは悪かった点もあるけど、それは僕の責任だ。コミュニケーションで修正できるはずだし、問題の95％はコミュニケーションで解決できる。

RE: What has running back Brandon Bolden meant to him:
記者：RBブランドン・ボールデンの重要性について

He is a great dude. Brandon, that is my guy. He is just a great team player and he has obviously been in the NFL for a long time. Just like James has. He has seen a lot of football and he just helps the team win in any way he can.
すごくいいヤツだ。ブランドン、大好きだよ。彼は素晴らしいチームプレーヤーで、ジェームズ（・ホワイト）のように、NFLでの長い経験がある。多くのフットボールに立ち会ってきて、彼ができるあらゆることでチームに貢献してきた。

He makes plays. You saw the over the shoulder catch was an exceptional catch and we needed that play. He stepped up and did a good job of running the ball. He is fast and strong, and he is a great teammate too which is really important. He always has my back and has other people's back on our offense and keeps it positive. That is what makes is really fun to play with him.

彼はプレーを決めてくれる。肩越しのボールをキャッチしたプレーは、チームが必要としてたものだ。必要な時に役目を果たし、ランでボールを運んだ。速く、強く、そして素晴らしいチームメイトだ。それはとても大事なことだ。いつも僕についていてくれるし、僕以外でも誰でも味方になってくれて、チームをポジティブに保ってくれる。だから、彼とプレーするのは楽しいんだ。

※訳注：have one's backで「味方になる」「（背後を）守ってくれる」