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【2021NFLマッチレビュー】week3 セインツ@ペイトリオッツ

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week3、ペイトリオッツはセインツをホームに迎えて、苦い敗北を喫しました。相手にFG2本外してもらったにも関わらず28対13での敗戦ですから、完敗と言っていいでしょう。


ディフェンスがよく耐えて試合を作り、QBマック・ジョーンズも腐らずにプレーした印象でしたが、勝機らしい勝機は試合中あまり訪れなかった印象です。


【観戦メモ】

・RBジェームズ・ホワイトのケガ、イタすぎる…!

全体通して苦しかった試合で、最もチームにダメージは大きかったのはホワイトの負傷退場ではないでしょうか。重いケガでないといいのですが…

 

3Q、21対3で追いかける展開で敵陣レッドゾーンに攻め込んで11ヤード地点での1st&10のシチュエーション。ここでペイトリオッツはRBブランドン・ボールデンに2スナップ連続で持たせましたが、2スナップ連続でノーゲイン。ジレットスタジアムの観客からはブーイングが起きていました。(プレーコールへの不満でしょうか?)


ボールデンは長年ペイトリオッツに貢献してきた選手ですが、「個人技で状況を打破」が望めるスターではありません。オフェンスで一番自信のあるプレーを出すべき状況でボールデン2連発は、ペイトリオッツのレッドゾーンでの手段のなさが現れていて、この試合を象徴するシーンだったかもしれません(FGに甘んじました)。ホワイトの不在の苦しさが、今後も響いてきそうです。

 

・スペシャルチームが流れを作れなくちゃダメなのよ

オールプロパンター、ベイリー。苦しい試合こそ頼りになる選手ですが、この日はパントチームが大ブレーキに。パントブロックを喫したシーンはもちろんですが、「インサイド20」が狙えそうなシーンでもタッチバックになってしまったり、チームを助けるシーンがほとんどなかった気がします。ベイリーは、キックオフでもサイドラインに蹴り出してしまい、セインツに40ヤード地点からの攻撃を許すなどアンフォースドエラーも。


スペシャルチームの安定はペイトリオッツのカルチャーなので長い目では心配していませんが、シーズンは短いので「長い目」とか言ってられません。

 

・マック・ジョーンズ、将棋棋士かよ

「偶然」の要素が極端に少ない(というか理論上ない)将棋は、勝った棋士が喜びを表に出す文化がありません。よく、負けた棋士はむしろサバサバと振舞うこともあるのに対し、勝った棋士が「苦々しい表情でうつむいているだけ」というシーンがあります。


(将棋は、「勝てる将棋をミスせずに勝つ」のが難しく、ストレスフルなので、むしろ勝てた時には呆然とした精神状態なのかもしれません)


さて、QBマック・ジョーンズ。TD直後、ベンチに戻って「棋士モード」に。試合は負けてるので喜んでる場合ではないのかもしれませんが、先週の勝ち試合でも、そんな様子だった気がします。


「マジメ」とか「負けず嫌い」とかもあるんでしょうが、マック・ジョーンズ、「ちょっと変わってる人」なような気もします。個人的には、そんなところも「推せる」と思ってます。

 

・エデルマンありがとう

この試合のハーフタイムには、ジュリアン・エデルマンを招いてのセレモニーがありました。放送でほとんど取り上げられなかったので、「扱い小さいな」と、ちょっと寂しい気もしましたが、NFLが「移り変わりの激しい世界」だからこそ、レジェンドを大げさにリスペクトしたり、短い選手生活で記憶に残る輝きに興奮したりするのかな、とも思うので、ちょうどよかったのかもしれません。


僕はブレイディが好きになってペイトリオッツを好きになったので、エデルマンはその思いを2倍にしてくれた選手です。改めて、引退おめでとう。


(動画ツイート貼り付けておきます↓)



【英文記事より】

(ペイトリオッツ公式サイト記事より。英文部分は引用です。訳は当ブログで用意しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてください)


(ホワイトのケガについてきかれたQBマック・ジョーンズのコメント)

"He does everything right all the time. It seems like he just goes about his business. He comes into work every day. It's not like he's cutting any corners short because he's an older player and knows it all," 

(cut corners=近道をする、手を抜く)

 

「彼はすべてのことをいつでも正しくやる。自分のすべきことに集中して、毎日練習する。安易に手を抜くことは決してない。経験があり、大事なことを理解してる選手だ」


 "He continues to work. That definitely sucked to see him go down. We're all behind him 100 percent, and he's a team leader and he's a great Patriot. We all want to be, if we can, like James. He's a big role model for me."

「彼は努力を続ける人だ。ケガをした彼を見るのはツラかった。僕らは、全員彼を100%応援する。彼はリーダーで、ペイトリオッツの偉大な一員だ。もしなれるなら、彼のようになりたいと、みんなが思ってる。僕には最高の手本だった」


(Cデビッド・アンドリュースのコメント)

"It's a tough part of this game. We don't really know what happened, You hate it. For a guy like that who does give his all of the team day-in and day-out. The world could use some more James Whites."

「このスポーツのツラいところだ。何が起きたのか正確にはわからない。こんなことはイヤだ。毎日、自分のすべてをチームに捧げてるような選手にケガが起きるなんて。世界はもう少しジェームズ・ホワイトを使えるはずなのに」


※ The world could use some more James Whitesの部分は解釈が難しくて、ちょっと間違っているかもしれません。例文を探してみましたが、"The world could use some more love."などが出てきました。「(いがみ合うのではなく)もっと愛を使えばいいのに(でも現実はそうではない)」というようなことかと思います。それにならって、ホワイトの不運、これから見込まれる不在を嘆いた意味かと思います。

 

引用元:

www.patriots.com


【ハイライト動画リンク】

Saints vs. Patriots Week 3 Highlights | NFL 2021 - YouTube

 

【おわりに】

ディフェンスは、カマラを随所で抑えていましたし、オフェンスのターンオーバーがなければ、20点以内に相手を抑えることもできたかもしれません。


QBマック・ジョーンズも、ブリッツがどこから来るのか。まあまあ見えていたし、ディープへも「WRにチャンスがあるボール」を何本か投げたように思います。ミスがなければ、21点以上取れたかもしれません。


なので、「ミスがなければ」「相手にもっと大きなミスをさせれば」勝負になったかもしれません。ですが、セインツにはFG2本ミスしてもらってますし、60分のどこかでミスは起こるもの。そう思うと、なかなか重たい敗戦だった気がします。


とにかく勝利が欲しいところです。来週は王者バッカニアーズ。「ブレイディの凱旋」というイベントですが、優雅に楽しむ余裕はなさそうです。引き続き、見守りたいです。

 

(過去記事です↓)

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