鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

NFL観戦日記2022⓾(意味の分からないものを呆然と見続ける)

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9月29日(木) ただの作業用BGMだろ

朝4時起き。マック・ジョーンズのケガで、ペイトリオッツの今シーズンに対してどういう熱で応援したらいいのか、宙ぶらりんな気持ち。負け試合の後で、インタビューとかレビューとか記事を読む気にもならないし、ポッドキャストを聴く気にもならない。かと言って、他に何をしたらいいのかも分からず、結局NFLを見てしまう。二日酔いの朝に、迎え酒を飲んで頭がスッキリしたと勘違いするアルコールガチ勢みたいな。


そのくせ、気持ちとしては荒んでいるので、「NFLなんて、ただの作業用BGM」と思って、week2のセインツ対バッカニアーズの試合を見ながら日記を書く。試合を集中しても特にポイントなどよく分からず、勝負の雰囲気を味わってるだけなんだ。「ながら」で見るのだって結構楽しい。一方で日記を書くのも、「書きたいことがあるから書いてる」というよりは、「書いてるうちに書きたい気持ちになってくる」という感覚なので、PCの前に座ってメモパッド開いてる時間が長い方がいい。試合を見ながら、その合間にキーボード叩くぐらいがちょうどいいかもしれない。


week2は、バッカニア―ズの試合とペイトリオッツの試合の時間が重なってしまって、バッカニアーズの試合はスマホの画面でチラ見してただけだったんだ。その後、なかなか見る機会もなくてもうweek3も終わった。このまま別に見ないでもいいんだけど、もう仕方ない。


バッカニアーズオフェンス、最初の2ドライブは結構気分よくボールを動かしてたんだな。だけど、1ドライブ目は3rd&1のクオーターバック・スニークでファンブルして無得点。ブレイディは軽く突き指をしたみたい。プレーに大きな支障はなさそうだけど、ちょっとスニークは使いにくいだろう。相手ディフェンスは1つ守りやすくなったかも。それは、次のドライブで現実化してしまう。4th&1でフォーネットのランが正面から潰されてまたも無得点。


こういう試合だったのか。同地区対決の落とせない試合で、憎たらしいライバル相手にお互いアツくなってるだろう。そんな中での我慢比べ。昨季の完封負けの試合と似てるな。バッカニアーズ、これはまずいかもしれない(もう勝つことは知ってるんだけど)。第3クオーターまで見てから出勤。


会社から帰ってきて、何もする気にならなくて昼寝。これがへこんでしまうんである。生涯賃金をだいぶ犠牲にしてパートタイムでの勤務を続け、ようやく手に入れた午後の3時間。なのに、「何もする気にならない」なんて。ウケる。


9月30日(金) 意味の分からないものを呆然と見続ける

4時起きでゲームパス起動。ストイックにダラダラするのがNFLファンらしい秋の過ごし方じゃないか。昨日の続きでセインツ対バッカニアーズの第4クオーターを最後まで見た。バッカニアーズ、薄氷の勝利だったんだな。


ディフェンスは素晴らしい出来だったと思うけど、それでも「圧倒」とか「完封」とかとは少し違って、第3クオーターにはレッドゾーンでのファンブルフォース、第4クオーターにはエンドゾーンへのロングパスをインターセプト。余裕で見切ったのか、相手がミスをしてくれたのかは分からないけど、「ちょっとでも神様の気まぐれが起きれば、セインツのタッチダウンで終わっていた」ドライブに見えた。


ようやくバッカニアーズがリードを奪ったタッチダウンドライブも、サードダウンを2回ペナルティで更新していた(つまり、判定次第ではそこで攻撃が終わっていた)。ぺリマンへのタッチダウンパスは見事だったけど、これもサードダウンまで追い詰められていて。ギリギリの得点だった。結果は知ってたけど、ハラハラしたな。


会社から帰ってきて、サーズデーナイトのドルフィンズ対ベンガルズを。もうweek4か。40分モードでなく、フルゲームで見る。ペイトリオッツの同地区ライバルであるドルフィンズを、ベンガルズが負かしてくれるかもしれない。無関心にならずにアツく見られる。


ベンガルズは白いユニフォームか。カッコいい感じもするし、繊細でひ弱な感じもするけどどうか。試合は、ベンガルズがやや優勢ながら、はっきりと点差を広げられない展開。ひょっとしたら、ドルフィンズの新ヘッドコーチ、マイク・マクダニエルはなかなかいいコーチなんじゃないか。オフェンスも、ディフェンスも、爆発力と粘り強さを併せ持つようなユニットになってないか? 


10秒送りを時々押して、グングン見ていく。頑張れベンガルズ。トゥアを、ヒルを、ワドルを仕留めてくれ。いや、なかなか捕まえきれないな。手前も奥も使って的を絞りにくい。厄介じゃないか。トゥアは、フットワークのステップも、スローイングのモーションもコンパクトで、小気味いい。こいつを捕まえないと、結局勝てないぞ、ベンガルズ。


その流れで第2クオーター。ベンガルズディフェンスがトゥアを捕まえた、とガッツポーズを握りしめたところで、トゥアが起き上がってこないんである。指を硬直させて、宙に浮かせた状態で止まってる。痛みに耐えて、力が入ってるのか、それとも何か別の症状なのか。メディカルスタッフがフィールドに突入してくる。周りの選手のリアクションも、「これはヤバいかも」というようなシリアスな感じ。


僕は、握りしめてしまった自分のガッツポーズを、誰にも気づかれないようにコソコソとほどいて、ヘラヘラと画面を見つめる。「大丈夫っぽい」という情報が画面から出てこない。さっきまで、トゥアを捕まえようとする側のベンガルズディフェンスを応援しながら見ていて、そうするとドルフィンズオフェンスが強く見えて、「ひょっとしたら僕はドルフィンズが好きなんじゃないか」と薄々思ってた矢先に、こんなことになってしまった。いや、違うな。「アイツを潰せぇ」という、普段自分のキャラからは出てこないような野蛮な気持ちを膨らませて、それを楽しんでたじゃないか。


「ファンたちがはやし立て、褒めたたえ、お金を落として、若者たちに危険なことをさせる。それを安全な場所から便乗して、危険な気分を楽しんでる」っていう構造を思い出して、シュンとしてしまった。毎年それを思い出すんだけど、結局は見続けてるんだから、言い訳のしようもない。「選手たちは自分で選んでフィールドに立ってるんであって、勝手に同情したり申し訳なく思ったりするのだって図々しいだろ」とも思うんだけど、まあ、さすがにシュンとしちゃうよね。


何度かのCMを挟んで(僕は10秒送りでそれを飛ばして)、3rd&17で試合再開。ドルフィンズの控えクオーターバックはブリッジウォーター。いきなり長いパスを通した。すごい。でも、ファーストダウン更新にはギリギリ届かない。52ヤードのフィールドゴールトライ。ベンガルズのブロック。ベンガルズは1点リードを維持。全部がギリギリの流れだ。でも、シュンとしながら見てるので、「遠いどこかで起きてるよく意味の分からない出来事」みたいに見える。いや、本来そうなんだよ。「遠いどこかで起きてるよく意味の分からない出来事」なんだよ。それを、なんでか知らないけど過剰に感情移入して見ちゃってたんだよ。「よく意味が分からない」という受け止め方が普通なんだよ。


かと言って、途中で見るのをやめるのも違う気がして、10秒送りを使いながらグングン進めて。両軍それぞれタッチダウン取って13対14で前半終了。ブリッジウォーター、しっかりさばいてるじゃないか。そりゃあそうだ。諦めていい試合なんて1試合もない。


僕は、途中からほとんどドルフィンズを応援するような気分で、でもどちらかと言うと呆然としながら、よく意味の分からないものを見続けた。最後まで見届けて。いつもよりシュンとしながら、「ナイスゲーム」と画面を閉じた。


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