鯖缶NFL三昧

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NFL観戦日記2022⑪(勝手に想像して、勝手に共鳴しがち)

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10月1日(土) 勝手に想像して、勝手に共鳴しがち

子どもたちの運動会を参観。保護者は、自分の子どもの学年だけ見られるシステムで交代制で、お弁当はなし。だけど、去年と違うのは、「子どもたちは他の学年の競技を校庭で応援して、赤組対白組の得点計算も行う」という「運動会システム」が復活したというところ(去年は、子どもたちも交代制で、得点もつけなかった)。


この、「組み分けする」「他の学年の競技を応援する」「得点をつけて集計する」ということだけで、子どもたちは大盛り上がり。アメフト界の名言思い出すな。「勝ち負けが大事でないというなら、なぜわざわざ得点をつけるんだ?」みたいなやつ(「別にどっちが勝ってもどうでもいい」と思ってる子どももいるんだろうけど)。


うちの子どもたちの徒競走は、2人とも最下位だった。タイムが近い子同士が同じ組で走るので、全体で言えば「中の上」ぐらいだったと思うけど、走った組では最下位で。オーケー、懸命な敗者が名勝負を作るんだぜ。


娘の同級生の男の子の活躍が神がかってて、見てて盛り上がってしまった。徒競走の最終組(一番足の速い子ども5人のレースだと、みんな知ってる)でトップ。5年生最速を証明して。その5分後はに最終競技のリレーに出場。ここまで赤組と白組は同点で、運動会全体の勝敗が懸かってる。そこで、アンカー前の走者を任されて、2メートル差のトップでバトンを受け取るや、快足を飛ばした。1周走った時にはリードを5倍広げて、勝利を確実にしてアンカーにバトンをつなぐ。そして、その直後の閉会式。吹奏楽部の部員でもある彼は、サックスを持って自分のポジションに早足でついたんだ。さっきリレーに出た直後で、「遅れてワリィ」みたいな雰囲気がカッコ良すぎ。それで自分が勝たせた赤組の優勝旗授与を伴奏するんである。


こんなの、MVPじゃないか。彼の気持ちを想像して盛り上がる。これほどの大活躍をしたことが僕にあっただろうか。いや、ないよ。多くの凡人たちの人生のピークを超える活躍なんじゃないか。いったいどれほどの興奮なんだ(彼にとっては自分の俊足は当たり前であって、ひょっとしたらそれほどの感慨はないかもしれないんだけど)。


勝手に気持ちを想像して、その興奮に勝手に共鳴するのが好きで。無名だったマルコム・バトラーがスーパーボウルの(事実上)最終プレーでインターセプトを決めた時の気持ち。想像できるか。いや、想像の範疇を超えてるでしょ。その瞬間は、自分でも何を起こしたのか理解できてなかっただろう。すごいプレーを、すごいタイミングで決めたことを、サイドラインで理解していく時のトリップ感。強烈な逆バンジーをスローモーションで体験するような。


運動会、見に行けてうれしかった。よく晴れて、疲れたよ。午後はほとんど寝て過ごす。


10月2日(日) 同僚の電話がヘタで心配な件

コールセンターで働いてるんだけど、同僚の電話がヘタで心配してる。「この人ヘタじゃね?」と、昔から薄々感じてはいたんだけど、それを気づくのを避けてた、というか。勤務態度は真面目そのもの(無遅刻無欠勤、職場のルールや上司の指示に対して不満を顔に出したりしない)、同僚にも礼儀正しく、電話対応も穏やかな声で言葉遣いも丁寧。そんな彼が、週40時間働いて電話対応を続けていて、それが致命的にヘタだなんてあんまりじゃないか。


どうヘタか。お客の気持ちをまったく察することができないんである。人間の会話、発する言葉には、表面上の意味とは別に文脈上の意味がある。その文脈上の意味を、まったく読み取れないんだ。


こちらが、お客に名前を聞いたとする。するとお客が、会員番号を伝えてくる、みたいな「噛み合わなさ」が電話対応では度々あるんだけど。会員番号をいきなり伝えてきたお客は、「会員番号をまず伝えた方がスムーズなんじゃないか」「会員番号を書いた書類を手元に持ってると伝えた方がいいんじゃないか」と思ってるから伝えてくるわけであって、その「言外の意図」をくみ取らないと、コミュニケーションが成り立たない。端的に言えば、「会員番号ですね。大変助かります」とか、会員番号言ってくれてありがとう、という態度を出して、お客を立てないと、その後の会話がうまくいかない。だけど彼は、会員番号を伝えてきたことを無視して、ゆっくり丁寧に「お名前を、お願いします」と言うんである。言葉は穏やかだけど、事実上お客を挑発してる。分かってやってたとしても、分かってなかったとしても相当ヤバい。


正直言うと、僕は「名前を聞いたのに会員番号を伝えてくるお客」がとても嫌いだ。だって、オペレーターをバカにしてるじゃないか。「オペレーターの指示による会話の順番を無視して、俺の伝えたいことを伝えた方がうまくいく」っていう意思表示ですよね(※名前を聞くときには当然、オペレーターの画面は「名前の入力欄」にカーソルが合ってるので、素直に名前を言った方が早く済みます!!)。だけど、好き嫌いでお客を選べない以上、意図を読み取ってこちらがテンポを合わせないとうまくいかない。


会話の言葉選びだけでなく、そもそもテンポを合わせるのもヘタ。話すテンポというのは、その人の大事にしていることが表れてる。人の話すテンポを無視したら、会話はうまく進まないよ。

 

そんなことを思っているうちに、彼の復唱までヘタに思えてきた。ひらがなを伝える時に、お客が「“もも”の“も”」と言っても、絶対に「“もなか”の“も”ですね」とマイルールを貫いて確認する。これは、僕にとってはかなり違和感のあるやりとりだ。お客が、人生いろいろあってたどり着いたのが「桃」だったら、まずはそれを味わおうよ。「“もも”の“も”」とお客の言ったとおりに復唱して、念のため確認、という申し訳なさそうなニュアンスで「“もなか”の“も”で、お間違いないでしょうか」とか言えばいいのよ。


ああ、心配だ。まあでも、彼はずっとそんな対応をしてきて、別にクレームの数が多いわけでもないし、間違ってるのは僕の方なのかもしれない。人の対応を、ヘタとか決めつけるなよ。「不器用」とかでいいじゃないか。僕が自分の閉塞感をうまく消化できずに、人のイヤなところをピックアップしてしまっているだけなのかもしれない。


でも、やっぱり心配だな。昔から対応は不器用だったけど、最近ひどくなってる(かたくなになってる)気がする。ちょっとヤケになってるところがあるのかもしれない。「お客を怒らせたとしても、会社のマニュアルどおりに対応を進めた方が楽。お客のタイプに合わせた対応を考える方が面倒」みたいな開き直りがあったのかもしれない(その気持ちは、正直言って少し分かる)。どうかな。

 

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