今季のweek5には、セインツのQBドリュー・ブリーズが、キャリア通算のパッシングヤード記録で、NFL歴代記録更新という素晴らしいニュースがありました。ブリーズはまだピーク時に等しいと言えるほどの実力を維持しているだけに、記録はまだまだ伸びそうですが、今後彼の記録に追いつけるQBは出てくるのでしょうか?
espnに面白い記事がありましたので、チェックしてみましょう。
(この記事から、一部を紹介します。以下の英文は、引用したものです。)
When Drew Brees set the NFL passing yardage record on Monday Night Football last week, the moment was important enough to stop time. The game came to a halt as the crowd in New Orleans and the television audience celebrated Brees' accomplishment. The same thing happened when previous record-holder Peyton Manning took the title from Brett Favre in 2015, though given that he set it on a 4-yard checkdown on second-and-12, Manning seemed more cranky about the entire exchange than anything else.
ドリュー・ブリーズがweek5のマンデーナイトでNFL歴代最高のパッシングヤード記録を更新した。時を止めるのに十分値いする重要な瞬間だった。その時点でゲームは中断され(※)、ニューオリンズのスタジアムに詰めかけた観客と、テレビの前の視聴者は、ブリーズの偉業達成を祝福した。
前回の記録更新はペイトン・マニングがブレッド・ファーブの記録を破った2015年で、同じようにゲームが中断された。しかしその時は2nd&12からの4ヤードの短いパスでの記録更新で、マニング自身はセレモニーの最中、不機嫌そうに見えたものである(※)。
※訳注:ブリーズの記録更新は62ヤードのTDパスで、大記録更新に豪華な華を添えたものでした。記録更新のパスと、セレモニーの様子の動画リンクを以下に貼っておきます。実況「なんていう決め方(での記録更新)だ!」「1つの言葉しか浮かびません。グレートネス」と伝えています。
※訳注:ペイトン・マニングが記録更新した時の動画を以下に貼っておきます。まだドライブの途中で、サードアンドロングが残った状況での試合中断に、不機嫌そうにしているようにも見えます。
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Just as Manning took the title from Favre and Brees topped Manning, though, we know that we're going to see another ceremony for another passing yardage record-holder in the future. In a league in which passing efficiency continues to rise and quarterbacks are playing effectively into their early 40s, no record is safe.
マニングがファーブの記録を破り、ブリーズがマニングを抜いたように、ファンは記録更新のセレモニーを将来のいつかは目撃することになるだろう。パス攻撃はより効果的になる傾向は続き、QBが40代まで現役を続ける現在のNFLでは、安泰な記録はない。
(以下、記事の概略のみ要約して記載します)
Current record-holder: Drew Brees, 72,103 yards (and counting)
現在の記録保持者:ドリュー・ブリーズ 72,103ヤード(さらに更新される見込み)
ブリーズははたして、何ヤードまで記録を伸ばすだろうか? 今季のブリーズはここまでリーグ最高のパッサーレイティング122.3であり、少なくとも今季はリーグ最高レベルのQBとして活躍しそうだ。そのまま2019年までプレーし、40歳の2019年は(ややペースを落として)リーグ平均レベルの成績と仮定しよう。このようなやや控えめな予想でも、彼はキャリア通算80,000ヤードを超える初めてのQBになる。80,504ヤードをブリーズの残す記録として仮定して、考えてみよう。
短いスパンでの候補者たち
実際のところ、ブリーズを超える可能性のあるQBは近い将来では考えにくい。トム・ブレイディは現在4,345ヤード差でブリーズの記録を追ってはいるが、ブレイディ自身キャリアの晩年だ。2014年時点で両者の差が2,412ヤードだったことを考慮すれば、差は広がっている。
イーライ・マニング(53,344ヤード)、ベン・ロスリスバーガー(53,098ヤード)、フィリップ・リバース(52,050)らもいるが、彼らがブリーズを超えるには、ブリーズよりも4~5年は現役を長く続ける必要がある。アーロン・ロジャースは40,499ヤードで、まもなく35歳。怪我がないまま40代半ばまでプレーすることが条件となる。
マット・ライアンの方がまだ可能性はある。まだ33歳で43,751ヤード。今季も、キャリアハイとなる5,213ヤードのペースだ。先にブリーズが残す記録を80,504ヤードと仮定した場合、ライアンがそれを上回る可能性は14.4%。
もう1人の現実的な候補はマシュー・スタフォード。最初の2年はけがに苦しんだが、その後は出場を続けているし、パス重視のオフェンスでプレーし、現在30歳。今季ここまでのペースを続ければ、今季終了時には通算で39,181ヤードになる見込み。ほぼライアンと同程度の可能性をもった候補だ。
キャム・ニュートンとラッセル・ウィルソンはパッシングヤードでは上回るとは思えない。2015~2017までけがで苦しんだアンドリュー・ラックも候補から除外。マーカス・マリオタもけがが多い選手だ。ジェイミス・ウィンストンは絶好調のレベルで数年プレーしてから候補として考えることにしよう。
長いスパンでの候補者たち
カーソン・ウェンツの場合、心配なのは才能でなくけが。ブリーズはチャージャーズ時代に負傷したが、それはweek17でのことだった。実際のところ、ウェンツはすでにブリーズのキャリア通算よりも多く試合を欠場している。それに負傷の前でもウェンツは1試合平均253.3ヤードの獲得に留まっており、パッシングヤードの部門で記録に挑戦できるとは考えにくい。
それよりも可能性があるのはジャレッド・ゴフ。今季は1試合平均で321.3ヤード。デビューした2016年はヘッドコーチ、ジェフ・フィッシャーのもと1試合平均155.6ヤードだったのがマイナス評価だが、新ヘッドコーチ、ショーン・マクベイのもと安定して成長していくだろう。今季の平均321.3ヤードの基準で評価した場合、2019年終了時に25歳で15,175ヤード。こうなればブリーズを上回れる可能性は14%だ。ただしこれはMVPレベルのプレーで、怪我なく2019年までプレーしたと仮定した数字をもとにした計算である。
パトリック・マホームズと、デショーン・ワトソンについてはまだ何かを言うのは早すぎる。カレッジではオレゴンのジャスティン・ハバート、オハイオステートのドウェイン・ハスキンズがいるが、NFL入りの前に予想は不可能だ。
結論としては、ライアン、スタフォード、一番うまくいったとしてのゴフだろうか。ただし、可能性は高くない。
(※記事中の通算記録は、基本的に2018年week6時点でのものを数字として出しているようです)
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鯖缶コメント:いかがでしょうか? どんどんパス重視、オフェンスが有利になっていくように思えるNFLですが、それでもブリーズの記録を抜くのは難しそうですね。
元記事では、ブリーズの持つパッシングヤードの記録以外にも、タッチダウン(ペイトン・マニングの539回)、ラッシングヤード(エミット・スミスの18,355ヤード)、レシービングヤード(ジェリー・ライスの22,895ヤード)、サック(ブルース・スミスの200サック)について、それぞれ記録更新の可能性を考察しています。ぜひ、チェックしてみてください。
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