鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)ファンの個人ブログです。

鯖缶的NFL2021振り返り④(week4)

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NFL2021シーズンで起きたことの中から、僕が個人的に印象に残ったことをまとめていきます(オフシーズンに振り返るための備忘録ですが、シーズン中から作っています)。僕自身の野次馬ツイートを引用しながら、雑談的にコラムを書いてみましたので、よろしければお付き合いください。

 

week4 TNF JAC@ CIN

 

2020、2021の全体1位QB同士の対決になったこの試合。今季のNFLのハイライトの1つと言えるでしょう。注目度だけでなく、内容も面白い試合でした


トレバー・ローレンス、キャリア初勝利に一歩届かずも、実力の片鱗は見せてくれました。「おっかなびっくり」という雰囲気ではなく、一歩ずつのステップも、スローの腕の振りも、しっかりと「前進する意図」の込められた動きで、とてもオーラがありました。

 

一方のジョー・バロウも劣勢にも冷静さを失わず、チームを躍動させるプレーで逆転勝利に導きました。先輩としての面目を保った試合です。


試合が終わってみれば、ジャガーズが2Qラストの1ヤード地点での4th&goalで決められなかったのが悔やまれますが、「そう簡単には勝てない」というところでしょうか。


(ハイライト動画リンク↓)

Jaguars vs. Bengals Week 4 Highlights | NFL 2021 - YouTube


week4 SNF TB@NE

 

トム・ブレイディvsビル・ベリチック。NFL全体の中でも、今季のハイライトとなる試合でした。ブレイディのファンになることとNFLにハマることがほぼ同義だった僕にとっては、複雑な感慨を抱く試合だったので、「終わってくれてよかった」みたいな感じです。


ところで、今から思うとこの試合のエンディング、「アントニオ・ブラウンにトドメを刺されるところだった。あぶねー」という気もしています。(4Qでブレイディ→アントニオ・ブラウンのエンドゾーンへのロングパスが2本連続失敗に終わり、バッカニアーズはFGを選択。終わってみればそのFGが決勝点でした)


僕はNFLファン全体でも、ペイトリオッツファンの中でもおそらく少数派で、アントニオ・ブラウンの活躍を喜んでる方ですが、それでも、ペイトリオッツがアントニオ・ブラウンのレシーブでトドメを刺されたらさすがに笑えない、というか。(まあ、その前の3rd&6でABがターゲットになってますし、実質それが痛かったのですが…)


(よろしければこちらもどうぞ↓)

【2021NFLマッチレビュー】week4 バッカニアーズ@ペイトリオッツ - 鯖缶NFL三昧

 

(ハイライト動画リンク↓)

https://www.youtube.com/watch?v=y3VebhRs0GQ


最後のプレーでニーダウンしなかった件

 

この件は、たぶん半年後にはあまり誰も気にしてないと思うのですが、個人的には「NFLウケる」と思ったエピソードの1つだったので、取り上げておきます。


レイブンズが16点リードした残り3秒のプレー。ラマー・ジャクソンはニーダウンせずにボールをキープして左サイドに走り、5ヤードをゲインしました。


なぜニーダウンしなかったのか。レイブンズはチームとしてこの試合まで42試合連続でラッシング100ヤード以上を記録しており、この5ヤードのゲインによって、43試合のNFL記録(スティーラーズが1974~77にかけて記録)に並んだのです。


試合直後のジョン・ハーボーのコメントを紹介します。

"It's a very, very tough record to accomplish and it's a long-term record. I'm not going to say it's more important than winning the game, for sure. It's certainly not. But as a head coach, I think you do that for your players and you do that for your coaches and that's something they'll have for the rest of their lives."

「この記録は、達成するのがとても、とても大変なもので、長い期間を要するものだ。試合に勝つよりも大事だと言うつもりはない。それは間違いない。だけど、ヘッドコーチとして、選手たち、コーチたちのことを思って決断した。この記録は、彼らの残りの人生でずっと生きるものだ」

(引用元↓)

John Harbaugh Explains Why Ravens Went for Rushing Record Instead of Taking a Knee


なるほど、パスハッピーなリーグで、ランで勝ってきたチームのプライド、達成するのに足掛け4年かかる記録。しかも今季のレイブンズは、シーズン前にRB陣にケガが相次ぎました。そう思えば、「あと3ヤードで記録達成」というところに、インターセプトで戻ってきた「本当ならなかったはずのボールの保持権」、という状況で、「3ヤード取りたい」という気持ちは理解できます。

 

この選択について、試合翌日にブロンコスHC、ヴィック・ファンジオがこうコメントしました。


ファンジオのコメント動画のツイート

"Yeah, I thought it was kinda bull----, but I expected it from them," 
「なんというか、クソだな。でも、彼らがしそうなことだと思ってた」

"Thirty-seven years in pro ball, I've never seen anything like that. But it was to be expected, and we expected it."

「37年プロのフットボールをやってるが、あんなようなことは見たことがない。だけど想定の範囲だし、そう思ってた」

"I just know how they operate," 
「それが彼らのやり方だ」

"It's their mode of operation there. Player safety is secondary."
「そういうことをやるんだ。選手の安全は二の次だ」


どうでしょうか。文字で見るとかなり強い言葉で非難しているように見えますが、動画をみると比較的落ち着いて「遺憾を表明」というようなテンションにも見えます。(いや、まあわざわざ言うぐらいですから、相当腹が立ってたのかもしれませんね)


アメフトを知らない人にこのファンジオの怒りの理由を伝えるは難しいかもしれません。もう勝負がついてる状況で、負ける側が「ギブアップ」というルールがない以上、勝ってる側がプレーをつぶして時間を流す、というのが当然なのに、そこで「ボールを前に運ぼうとする」プレーをされたら、ある種の勝負への冒涜、というか、負けてるチームへの挑発、というか。


でも、怒ってるからと言ってHCが相手チームのやったこと(ルール上何の問題もない)を“bull----”と言っていいのかどうか。まあ、ルール上問題がないからこそ勝負哲学の問題として批判するしかないのでしょう。


(個人的には、ファンジオの気持ちは分かります。僕が同じ立場なら、相手を批判するのも悔しいので、ツイートに書いた幻の京都人のように、「イヤミ」を言うと思います)

 

それに対して、その後ジョン・ハーボーのコメントはこうでした。

"Throwing the ball in the end zone with 10 seconds left;…I don't know that there's a 16-point touchdown that's going to be possible right there, so that didn't have anything to do with winning the game," 

「(ブロンコスは)残り10秒でエンドゾーンへボールを投げる… 16点が可能になるタッチダウンがあるのか私は知らない。あれも勝敗とは関係ないプレーじゃないか」

"What's meaningful to us might not be meaningful to them and we're not going to concerns ourselves with that."

「我々にとって意味のあることが、彼らにとっては意味がないかもしれないが、そのことにかまっていられない」

(引用元↓)

John Harbaugh Won’t Give Vic Fangio’s ‘Insult’ a Second Thought


このコメントを記事で読んだとき、僕は正直言うと「ムカつくww」と思いました。(※僕は「週刊少年NFL」を毎週楽しみに読んでる感覚でNFLを見ているので、あくまで「敵キャラが憎たらしいこと言った」という感覚での「ムカつくww」です)


「いや、残り10秒で16点差は一応可能性ゼロじゃないでしょ」「TD(35%)→2PT成功(42%)→オンサイドキック3秒でリカバー(1%)→ヘイルメリー(3%)→2PT成功(42%)で、今計算したら0.001852%ぐらい追いつける可能性が残ってる! その可能性を求めるのは、無意味じゃない! かなり無意味に近いけど、それを対戦相手が無意味っていうのは単なる悪口よりヒドい!(※成功率は適当な主観です。オンサイドキックを時間以内にリカバリーするのが最難関な気がします)」「勝った上に、やる必要のない好きなことをやって、その上自分たちが正しい側にいるとアピールしたいのかよ」と。


その時はそう思ったのですが、1週間経ってみると、先に批判したのはファンジオの方ですし、ちょっとぐらい言い返しても普通かな、とも思います。


なんというか、勝つためには冷静じゃないといけないのですが、それは必要条件なだけであって、必要十分条件でもないし、冷静でいることが目的なわけじゃない。負ければ腹も立つし、チームについていわれのない批判をされたら言い返さないわけにもいかないのかもしれません。お互いに「余計な一言」が出るのは、アメフトの「冷静と情熱の間」みたいな感じがして、なんとも面白いエピソードでした。


(この件、ワシントンポストでも詳しく取り上げています↓)

Broncos’ Vic Fangio calls ‘bulls---’ on final play vs. Ravens; John Harbaugh responds - The Washington Post


(試合のハイライト動画はこちらです↓)

https://www.youtube.com/watch?v=1bM8FiTrGFQ

 

week4 まとめ

 

ローレンスは惜しくも惜敗しましたが、ジェッツのザック・ウィルソン、ベアーズのジャスティン・フィールズにキャリア初勝利が出た週となりました。「週刊少年NFL」への課金はまだまだ続きそうです」


おまけ

 

 

(今回は以上です。week5はこちら↓)

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(week3のまとめはこちらです↓)

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