鯖缶NFL三昧

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NFL(アメフト)の実況でよく聞く英語表現まとめ②

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NFLの実況でよく耳にする単語、言い回しのなかから、知らないと意味が取りにくいものや、面白いものを独断で集めました。観戦のお供にご利用ください。

(↓以前作ったリストの続編です。1つ目の記事はこちらです)

NFL(アメフト)の実況でよく聞く英語表現まとめ - 鯖缶NFL三昧

 

(以下のリストをクリックすると、その見出し語に飛びます)

 

blind side

意味:ブラインドサイド(QBから見えない側)、死角

例文:Teams placed their best pass rusher over the left tackle, aligning him to rush the quarterback's blind side.

訳例:チームは、彼らのベストパスラッシャーをレフトタックルと対峙させ、クォーターバックのブラインドサイドを狙わせた。

※右利きのQBは、左肩を前に出して投げるので、フィールドの左側が死角(ブラインドサイド)になります。一番の弱点になるため、そこを守るLTはオフェンスラインの中でも重要なポジションと考えられることが多いです。

※blindsideは、動詞として「不意打ちを食らわす」「急襲する」という意味で、アメフト以外でもよく使われる単語です。

 

come up empty

意味:徒労に終わる、結局無得点で終わる

例文:They came up empty after 11-play drive. 

訳例:11プレーを費やしたドライブだったが、無得点に終わった。

※「come up」は、一般的に「現れる、達する」という意味ですが、要するに「come」に方向性を加えて強調しているニュアンス。アメフトの実況では、「結局○○になる」という文脈でよく使います。「They came up short on final drive.(=最後のドライブは届かなかった/勝利には足りなかった)」などで「come up」は出てきます。

 

contender or pretender

意味:有力候補者とニセモノ

例文:Are they a Super Bawl contender or a pretender?

訳例:彼らはスーパーボウル進出の有力候補か、それとも見せかけだけか?

※contend(争う、競う)、pretend(~のふりをする)という2つの単語を並べた言い方で、よく出てきます。

 

cost 

意味:(〇〇という対価を)払わせる

例文:The Eagles decided not to catch a punt, and it cost them the lead against the Falcons.

訳例:イーグルスはパントをキャッチしないという判断をしたが、そのことによりファルコンズ対するリードを失うこととなった。

※2017年シーズンプレーオフ。ディビジョナルラウンド。6対3でリードしていた場面でイーグルスはファルコンズの攻撃を抑え、パントに追い込む。イーグルスのリターナーはパントをキャッチしない判断した場面で、別の選手の足にボールが当たり、フリーボールに。結果的にターンオーバーとなり、ファルコンズにボールの保持権と絶好のフィールドポジションを渡してしまう。ファルコンズはそれをTDに結びつけ、リードを奪う展開に。つまり、「パントリターン時の判断ミス」が、「ファルコンズに対するリード」という対価をイーグルスに払わせることになった、ということ。アメフトの試合経過や流れの因果関係を説明するのに、costという単語は非常によく出てきます。「costly mistake(=高い代償を払うことになった、手痛いミス)」というように、形容詞でも出てきます。

※同じような意味で、「pay the price for(=~の代償を払う)」という言い方もあります。「Seahawks may finally pay the price for ignoring offensive line.(=シーホークスはオフェンスラインを軽視したツケをついに払うことになるだろう)」など。

 

extend

意味:引き伸ばす、(パスを投げるための)時間を稼ぐ

例文:He can scramble and extend plays.

訳例:彼はスクランブルに出て、時間を稼ぐことができる。

※デザインされたプレーを断念した場合、QBはその場のアドリブで パスの受け手を探す必要があります。レシーバーがマークを外せるまでパスラッシュを逃げる時に、extendという動詞が使われます。

※「extend play」とほぼ同じ意味で、「buy time」もよく使います。「He can buy time with his legs.(=彼は足で(ラッシュから逃げて)時間を稼げる)」など。

 

four down territory

意味:4thダウンまで使って攻めるべき領域、時間帯

例文:The entire second half and the entire field is four-down territory right now.

訳例:後半に入り、今やフィールドのどの位置でも4thダウンまで使って攻めるべき状況です。(※大量リードを許して後半に入った際の状況説明)

※「four down territory」には2つ意味があります。①「敵陣の40ヤード地点付近」つまり、「フィールドゴールを狙うには遠く、パントを蹴るにはもったいない」ので、4thダウンでもオフェンスのプレーを試みるフィールドポジションのこと。②「4thダウンまで使って攻めるべき状況、時間帯」試合の終盤で、逆転を狙うチームは自陣でも4thダウンまで使って攻めなければいけません。その状況のこと。territoryなので①の意味が本来でしょうが、実況では②の意味で使うことが多いです。

 

heavy dose of

意味:~の多用

例文: You can see another heavy dose of Todd Gurley. 

訳例:またしても、トッド・ガーリーのフル回転が見られるだろう。

※doseは薬の一服、heavy doseで大量服用、が元の意味。特定の選手やプレーを連続で使うことを説明する時に出てきます。

 

improvisation

意味:即興、即興プレー

例文:Russell Wilson shows unreal improvisation on last-second lateral. 

訳例:ラッセル・ウィルソンは信じられないひらめきを見せ、ギリギリでラテラルパスを通した。

※ほとんどの場面で、戦術どおりのプレーが求められるのがアメフトですが、だからこそデザインされたプレーが崩れた際に、 improvisation(=即興、アドリブ)でのプレーが決まると賞賛されます。 

 

juggle

意味:手につかない、お手玉する

例文:And it is ... juggled and ... dropped!

訳例:さあ、パスが… 手につかない... ドロップです!

※「ジャグリング」の「juggle」です。WRがボールを捕ろうとしてお手玉してしまう時などに出てきます。

 

kill the clock

意味:(スパイクして)ゲームクロックを止める

例文:In football and basketball, to "kill the clock" means to stop the game clock.

訳例:アメフトやバスケットボールでは、"kill the clock"はゲームクロックを止めることを意味する。

※「Clock it, clock it!(=スパイクしろ!)」と、「clock」のみで使われることも多いです。

 

make something out of nothing

意味:何もないところから、何かを作り出す。

例文:Carson Wentz is really good at making something out of nothing.

訳例:カーソン・ウェンツは、ノーチャンスに見える状況からプレーを決めるのが非常に得意だ。

※ネット上の訳例では「いちゃもんをつける」などの意味も紹介されていましたが、NFLの実況では、いい意味で使います。デザインされたプレーがうまくいかず、普通なら失敗に終わるはずだったのに、QBがその状況からスクランブルに出て即興でプレーを決めた際などに使う表現です。

 

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on the same page

意味:同じ作戦を理解している

例文:All 11 players must be on the same page in order to run the play successfully.

用例:プレーを成功させるには、11人全員がプレーコールを理解していなければならない。

※一般には「意見が一致している」の意味で使われるフレーズですが、アメフトの実況においては「プレーコールが伝わっている」という意味でよく使われます。QBとWRのタイミングが合わずパス失敗になった際に、「They're not on the same page.」などと言います。

 

rest

意味:残りの部分

例文:Kirk Cousins tosses a short pass to Adam Thielen and he does the rest! 61-yard touchdown!

訳例:カーク・カズンズがショートパスをアダム・シーレンに通す。あとはシーレンがやりました! 61ヤードのタッチダウンです!

 

Swiss Army knife

意味:スイスアーミーナイフ(のようにいろんな場面で使われる選手)

例文:Saints backup quarterback Taysom Hill, the human Swiss Army knife, is already a fan favorite in New Orleans.

訳例:セインツの控えQBのテイサム・ヒルは、「ヒューマン・スイスアーミーナイフ」の活躍で、すでにニューオリンズファンのお気に入りとなっている。

※「Swiss Army knife」は、缶切りやハサミ、ドライバーなどがついた「十徳ナイフ」。複数の役割をこなす選手を伝える表現として、よく出てきます。例えば、ペイトリオッツのWRジュリアン・エデルマンは、ジェットスィープで走ったり、トリックプレーでパスの投げ手になったり、パントリターナーもこなし、けが人が重なった2011年シーズンではコーナーバックとしてディフェンスでも出場して、まさに「Swiss Army knife」の活躍ができる選手です。例文に挙げたテイサム・ヒルは、QBキープで走ったり、TE、リターナーも務め、パントカバレッジでタックルを決めたり、マンガのような活躍をしています。

 

take away

意味:ターンオーバーを奪う

例文:They need a huge take away in this situation.

訳例:この状況では、ターンオーバーを奪うことが必要です。

※反対に、ターンオーバーを与えることはgive awayと言います。

 

terrific

意味:すごい、ものすごくいい

※日本語の「ヤバい」と似ているでしょうか。「ネガティブな意味の言葉を、いい意味で使う」という口語的な形容詞で、実況でよく出てきます。トム・ブレイディのあだ名「Tom Terrific」(もともとはキッズアニメのタイトルのようです)で覚えると忘れません。

※terrible、horrible(恐ろしい、身の毛のよだつ→ひどい、下手な)は、悪いプレーやミスを形容する言葉としてよく出てきます。ridiculous(ばかげた)は、信じられないほどのすごいプレーを褒める意味でも時々出てきます。

 

That's the ball game!

意味:試合終了! 勝負あった!

※元々は野球でよく使われる言い方のようですが、NFLの実況でもよく出てきます。

 

tiptoe

意味:つま先、つま先立ち、つま先歩き

※レシーバーがサイドライン際でキャッチしてつま先をインバウンドに残した時や、ボールキャリアーがサイドライン際を走るときにラインを踏まないようにつま先立ちになった時などに使います。(名詞としても動詞としても出てきます)

 

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ひとまず以上とします。

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