NFLに関連する英文記事を見たなかで、慣れないと解釈が難しいかも、と感じた単語、熟語をまとめてみました。英文記事を読むときの参考にしてみてください。中には、アメフトの記事に関わらず、他のスポーツやニュースでも出てきそうな表現もあります。
(以下のリストをクリックすると、その見出し語まで飛べます)
- away from
- be out there
- call it a career
- double down
- down the stretch
- elusive
- Father Time
- favorite
- gunslinger
- hot seat
- horizontally
- jury is still out
- man among boys
- make one's case
- make onr's presence felt
- one-dimensional
- pick up where he(we/you) left off
- pick your poison
- put the game on ice
- security blanket
- steal
- stink up the joint
- tough call
- ugly game
- work in progress
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away from
意味:~から離れて。awayの前に距離の単位を入れて、「Tom Brady is now 16 yard away from 1000 carrer rusing yards.(トム・ブレイディはキャリア通算で1000ラッシングヤードまで、あと16ヤードだ)」などで使います。距離だけでなくもっと比喩的に、「あと〇〇さえあれば」というニュアンスで使われることもあります。
例文:The Houston Texans are a good QB away from Super Bowl contention.
訳例:もしまともなQBがいたなら、ヒューストン・テキサンズはスーパーボウル出場の有力候補だ。
(※「a good QB」の分だけスーパーボウル争いから離れている、という文の構造です)(※2016年にQBブロック・オズワイラーを獲得するも機能せず、それでもプレーオフまではたどり着いたテキサンズが、翌2017年のドラフトでQBデショーン・ワトソンを指名することを予想した文脈で出てきました)
be out there
意味:(試合に)出場して (※文脈ごとに意味は変わるので、解釈しにくい場合もあるのですが、NFLの記事でthereと説明なしに出てきたら、「試合や練習の現場」という意味で使われていることが多いです。)
例文:They’re out there every snap, so they really never come off the field.
訳例:彼らはすべてのスナップでプレーし、フィールドから下がることがない。
call it a career
意味:引退する、引退を決める(※一日の仕事終わりにcall it a day=「もう今日はここまでにしよう」、飲みに行って帰る前にcall it a night=「今夜はお開きにしよう」というのと同じ構造です。NFLに限らず、スポーツ選手の引退にはよく使われます)
例文:Peyton Manning is calling it a career after 18 seasons in the NFL.
訳例:ペイトン・マニングはNFL18シーズンのプロキャリアに、終止符を打とうとしている。(※引退を発表する前の記事のタイトルなので、「is calling」となっています)
double down
意味:倍賭けする(ギャンブルなどで)
例文:Bears general manager doubled down on that venture by adding a host of QB-friendly characters, beginning with new head coach and offensive coordinator.
訳例:ベアーズのGMは、その投機を翌年も継続させた。QBに楽をさせられる人材をチームに加えたのだ。新しいヘッドコーチと、オフェンシブ・コーディネーターである。
(※2017年に、ベアーズがQBミッチェル・トゥルビスキーを獲得し、その翌年に新しいHCとOCを招いたことを伝える文です。QB-friendlyも面白い表現で、「(オフェンスの作戦や、QB以外の選手の働きなどによって)過度にQBに依存しないようにする」というようなことを言っています)
down the stretch
意味:ゲーム終盤、シーズン終盤、終盤の勝負どころ(※stretchは、homestretch:競馬や陸上の最後の直線コースを指します)
例文:The most impressive part of his game was his decision making down the stretch.
訳例: ゲームで、彼の最もよかった点は、終盤での判断力だった。
elusive
意味:捉えどころのない、巧みに逃げる、思い出せない(※NFLの場合は、RBを褒める言葉として、「タックルをかわすのが得意な」という意味で使われることが多いです)
例文:LeSean McCoy was one of the most elusive backs in the NFL in 2016, averaging 3.96 yards after defenders closed within 1 yard.
訳例:ルショーン・マッコイは2016年のNFLにおいて、タックルで捕まえにくいRBとしてトップクラスだった。ディフェンダーに1ヤード以内に迫られてから、平均で3.96ヤードをゲインした。
Father Time
意味:「時の翁」(※時間 (time) の擬人化で, 大鎌 (scythe) と水差し (water jar) または砂時計 (hourglass) を持ち, 前髪 (forelock) を残したはげ頭であごひげをはやした老人の姿で表される)(※NFLの記事では、「トム・ブレイディがいつ引退するのか」の話題でよく出てきます)
例文:He should be a top quarterback until Father Time says otherwise.
訳例:年齢による衰えが訪れない限りは、彼はトップQBだろう。
(「時の翁」がそうでないと言うまでは、彼はトップQBだろう)
favorite
意味:本命、優勝候補(※「多くの候補のなかでの本命」にも、「2チームのうち下馬評が高い方」にもよく使われます。反対は、underdogです)
例文:The win re-cemented New England as a favorite to come out of the AFC.
訳例:この勝利によって、ニューイングランドはAFCの本命の立場に返り咲いた。
gunslinger
意味:早撃ちの名手、ガンマン。アメフトの記事に出てくるときは、ほぼ間違いなく「クォーターバック」の意味です。
例文:The strong-armed gunslinger was effective in the team's quick-rhythm offense.
訳例:その強肩QBは、速いテンポのオフェンスで効果的にプレーした。
hot seat
意味:(処刑用の)電気椅子。(※NFLでは、ヘッドコーチやGMのクビが危ない立場にあると、よく使う表現です)
例文:Who is on the hottest seat in this season?
訳例:今季(もし結果を出さなければ)、最もクビが危ないのは誰だ?
horizontally
意味:水平に。アメフトについては、「フィールドを横に(サイドラインからサイドラインまで)幅広く使って攻撃します」などの文脈でよく使われます。フィールドの縦方向(ゴールラインからゴールライン)にはvertical(vertically)を使います。
例文:They attack you at all different points horizontally and vertically.
訳例:彼らは、縦にも横にも、あらゆる場所を狙って攻めてくる。
jury is still out
意味:陪審員はまだ戻らない、決定は下っていない
例文: The jury remains out on how well the revamped offensive line will perform.
訳例:再構築されたオフェンスラインが機能するかは、まだ分からない。
man among boys
意味:子どもたちの中に交じった大人、1人だけ経験豊富な男(※NFLでは、体格に恵まれたTEロブ・グロンカウスキーが、数人のディフェンダーを引きずりながら突進する様子を思い浮かべるとイメージしやすい表現です)
例文:He is like a man among boys.
訳例:彼は、子どもたちの中に1人だけ大人が交じったようだ。
make one's case
意味:順序立てて[論理的に]自分の言い分を述べる、証拠を挙げて自分の主張の正しさを説明する
例文:He made his case for the starting RB job with two touchdowns.
訳例:2つのタッチダウンを挙げて、彼は先発RBの力があることをアピールした。
make onr's presence felt
意味:自分の存在を感じさせる(注目させる)
例文:He made his presence felt with those clutch play.
訳例:いくつかのクラッチプレーで、彼は存在感を見せた。
※特にNFLならでは、という表現ではありませんが、make O C(OをCの状態にさせる)という言い回しに慣れると英文を読むのが楽になるので紹介しました。
one-dimensional
意味:一次元の、表面的な(※アメフトにおいては、「パス(またはラン)に攻撃が偏った状態」に対してよく使われる表現です)
例文:Once we were able to limit their run game and make them really one-dimensional, we knew it would be tough for their QB.
訳例:僕らディフェンスが、ランを止めることで相手をパスにしか頼れない状況にできれば、相手QBを苦しめることができるだろうね。
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pick up where he(we/you) left off
意味:中断していたところから始める(※NFLの記事では、けがで休んでいた選手が、復帰した時などに使います)
例文:What were your thoughts on Julian Edelman being able to step back in and pick up where he left off tonight?
訳例:ジュリアン・エデルマンが以前の彼に戻って、今夜のゲームで復帰できたことについて、どう思われますか?
(※ペイトリオッツのWRエデルマンが、2017年シーズン全休、2018年開幕4試合出場停止を明けて、復帰したweek5のインタビューで、ヘッドコーチへの質問で出てきた表現です)
pick your poison
意味:毒を選べ。(※パーティーで「お酒はどれにする?」などという時にも使うようです。もともとは「毒=選びたくないもの」として「究極の選択」ということなのでしょうが、「ペイトン・マニングを選ぶか、アーロン・ロジャースを選ぶか」というような、いい意味の選択でも使われるようです。※NFLの試合実況では、「ランを守るか、パスを守るか」という文脈でよく使われます。「相手オフェンスが強く、ランを守ろうとすればパスを投げられ、パスを守ろうとすればランで押される」という状況で、「さあ、どちらを守る?」という時に出てきます)
例文:Dallas Cowboys have a "pick your poison" offense.
訳例:ダラス・カウボーイズには、「ピック・ユア・ポイズン」のオフェンスがある。(攻撃陣が、ランもパスも好調で簡単に止められない)
(※上の例文は、2016年に13勝を挙げたカウボーイズについての記事のタイトルでした)
put the game on ice
意味:ゲームを決定づける、ダメ押しする
例文:That interception put the game on ice.
訳例:そのインターセプトによって、試合(の勝敗)が決定づけられた。
security blanket
意味:安心毛布(幼児が心を落ち着かせるために持っている毛布)。(※実際の毛布ではなく、比喩として「安心できるもの」という意味でもよく使われる表現です。NFLの記事では、「QBがいざという場面で頼りにするレシーバー」という意味で使われることが多いです)
例文:He is a perfect security blanket for the rookie QB.
訳例:チームの新人QBにとって、彼は最高に頼れる存在だ。
steal
意味:盗み、うまく奪ったもの ※アメフトの文脈では、例えばドラフトで、「本来の価値よりも、低いドラフト指名順で獲得できた選手」などを指します。
例文:Last year, the biggest steal was arguably New Orleans Saints running back Alvin Kamara.
訳例:昨季、最大のスティールとなった選手は、おそらくニューオリンズ・セインツのランニングバック、アルビン・カマラだろう。
stink up the joint
意味:ダメなプレーをする、(チームや選手の)パフォーマンスが悪い(※do something badly)
例文:This year the team is really stinking up the joint.
訳例:今季、チームのパフォーマンスは最悪だ。
tough call
意味:①(審判の判定で)難しい判定 ②(一般的に)難しい判断
例文:That tough call went against him.
訳例:難しかったが、彼に不利な判定となった。
(※試合中に審判が下す判定で、例えば「ファンブル」なのか「ダウンバイコンタクト」なのか難しい判定、という時に使う表現です。実況などでよく使われます。スポーツなどを離れて、例えば「寿司にするか蕎麦にするか迷う」などの場面でも使われます。※toughの語感に惑わされて、「厳しい」という意味に誤解しそうですが、その場合はの形容詞はharshなどが使われるかと思います。反対に、「明らかな判定」の場合はeasy callです。「正しい判定」はgood call、「間違った判定」はbad callです)
ugly game
意味:醜い試合(※ミスが多い試合や、ディフェンスが強く高得点にならない試合のイメージです)
例文:Finally, they found a way to win this ugly game.
訳例:なんとかして、彼らはこのみにくい試合に勝つことができた。
work in progress
意味:処理中[進行中]の作業、生産中の未完成品
例文:The offensive line continues to be a work in progress.
訳例:チームのオフェンスラインは、まだ仕上がってるとは言えない。
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ひとまずは以上です。
ここに挙げた以外にも面白い表現はたくさんありますので、またまとまったら続編を作るつもりです。お楽しみに!
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