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NFL(アメフト)の記事でよく見る英語表現まとめ③

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同タイトルのまとめの第3弾です。NFLの英文記事を紹介するなかで出会った英語表現の中で、面白いもの、慣れてないと解釈が難しいものなどを中心に集めました。NFL以外のスポーツ記事や、一般ニュースでも使われるものもありますので、ぜひ参考にしてください。

 

(↓過去記事はこちらです)

NFL(アメフト)の記事でよく見る英語表現まとめ - 鯖缶NFL三昧

NFL(アメフト)の記事でよく見る英語表現まとめ② - 鯖缶NFL三昧

 

(以下のリストをクリックすると、その見出し語に飛びます)

 

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at full steam

意味:全速力で、全力で

例文:Can you imagine how good this Chargers team would be if it was at full steam?

訳例:今季のチャージャーズがフルパワーを出せたとしたら、どれほどの強さになっていたか想像できるだろうか?

※例文は2018年のweek13で、チャージャーズがエースRBメルビン・ゴードンを欠きながら強敵スティーラーズを破ったあとに出た記事での文章。DEジョーイ・ボサをシーズンのほとんどで欠いていながらも9勝3敗のチャージャーズに対し、「もしフルメンバー揃っていたとしたら、どれほどの強さになっていたことか」と伝えています。

※同種の表現で、「firing on all cylinders(=シリンダーの排気量を目一杯使って→エンジンをフル回転させて)」もしばしば目にします。

 

balanced attack

意味:バランスのいい攻撃

例文:The Patriots went with the trusted formula that has worked throughout the season with a balanced attack.

訳例:ペイトリオッツは、ランも含んだバランスのいい攻撃を、今季ずっと信じてきたようにこの試合でも続けた。

※パス重視は「pass-heavy」、ラン重視は「run-heavy」などと言います。balanced attackは「ランもパスもバランスよく使って」という意味ですが、(近年ではパスが攻撃の主役であることが多いので)「(パスだけでなく)ランも使っている」ということを強調したい含意がある場合も多いです。

 

can't come soon enough

意味:待ち遠しい

例文:Football season can't come soon enough.

訳例:フットボールシーズンが待ちきれない。

※「十分に早く来ることができない」→「どんなに早く来たとしても早いとは言えないほど、待ち遠しい」という構造で、英語らしい言い回しです。

 

come up roses

意味:うまくいく、バラ色になる

例文:Even when Nick Foles didn't make fine throws, all came up roses.

訳例:QBニック・フォールズがきれいなパスを通さない時ですら、すべてはうまくいった。

※2018年のweek15、アウェーでラムズを倒したあとの描写です。スーパーボウルを制覇した前年に続き、シーズン終盤で出番が回ってきたニック・フォールズ。勝ち運に恵まれた印象を、「(どうしてか)バラだらけになる」という言い回しで伝えています。

 

deep into the playbook

意味:プレーブックの奥深く

例文:One thing is clear: neither head coach is afraid of diving deep into the playbook on football's biggest stage.

訳例:これだけは確かだ。どちらのヘッドコーチも、NFL最高の舞台でプレーブックを使いつくして戦うことを恐れてはいなかった。

※普段使わない珍しいトリックプレーを使う際などに出てくる表現です。上の例文は、スーパーボウル52(イーグルスが「フィリースペシャル」を決めてペイトリオッツに勝利)のレビュー記事で出てきた表現です。

 

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every-down back

意味:ファーストダウンからサードダウンまで起用される選手(ランニングバック)

例文:The running back position is far more than just rushing the ball as pass protection also plays a major part in the duties of an every-down back.

訳例:ランニングバックは、ただボールを運んで走るだけの役割ではない。エブリ・ダウン・バックにとっては、パスプロテクションも重要な仕事になっている。

※RBはサードダウンでレシーブ能力に優れたタイプ(「third down back」と言います)を起用することも多く、ファーストダウンでのボールキャリーの役割に加え、サードダウンのパスシチュエーションでも引き続き使われる万能タイプの選手を「every-down back」と言います。上の例文では、そういった選手にはパスプロテクションの能力も求められる、と伝えています。ペイトリオッツのRBレックス・バークヘッドは1st~3rdどのシチュエーションでもプレーができる上に、スペシャルチームでも活躍するため、「fourth down back」と言われることもありました(パントはほとんどの場合4thダウンでのプレーのためです)。

 

ground game

意味:ラン攻撃

例文:Sure, the Patriots have quarterback Tom Brady, but this team is even tougher to beat when the ground game is firing on all cylinders to help open up the aerial attack.

訳例:もちろん、ペイトリオッツのQBはトム・ブレイディだ。しかしそれでも、このチームはランゲームがフル回転して、パスを通すスペースを作った時に、よりタフなチームになる。

※この例文に出てくるとおり、NFLの記事では「ground」は「ラン」、「air(ここではaerial)」は「パス」を指します。

 

gut it out

意味:がんばり通す、耐え抜く 

例文:Call Sunday's victory a gut-it-out win.

訳例:日曜のゲームは、耐え抜いて得た勝利だろう。

※「Call (A) (B)」で「(A)を(B)呼ぶ、みなす」です。gutは「はらわた」の意味です。

 

formula

意味:公式、お決まりのパターン

例文:They finally recalled their winning formula.

訳例:彼らはついに自分たちの勝ちパターンを思い出した。

※winning formulaとせず、単にformulaでもほぼ同じ意味になります。よく出てくる単語です。

 

in a class of his own

意味:比類のない、最高の

例文:John Harbaugh is a very good NFL head coach. But he’s not Bill Belichick. Belichick is in a class of his own.

訳例:ジョン・ハーボーは、とてもいいNFLのコーチだが、彼はビル・ベリチックではない。ビル・ベリチックに並ぶコーチはいない。

※NFLに関わらずよく使う表現ですが、NFLの例文で理解すると分かりやすいと思い取り上げました。「彼自身で(だけで)、1つの階級を作っている→比類のない、最高の」ということです。

 

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in the driver's seat

意味:首位にいる、(優勝や勝ち残りを)自力で決められる状況にいる

例文:The Cowboys are now in the driver's seat of NFC East.

訳例:カウボーイズはいまやNFC東地区の首位に立ってる。

※「in the driver's seat」で、「権力の座について、支配的な立場にいて」などの訳が辞書で見つかります。スポーツで出てくるときは、シンプルに「首位にいる」でよいでしょう。また、「運転席にいる=自分の運命を自力で決められる」ということなので、「the driver's seat for playoff spot(=プレーオフ進出を自力で決められる位置)」などという言い方もできます。

 ※関連する言い方として、「Back-seat coaching(=後部座席からのコーチング。車の後部座席からドライバーに指示を出すように、無責任に批判をすること)」という表現も見たことがあります。2018年week14の「マイアミ・ミラクル(試合最後のラテラルパス2回の奇跡的なプレーでペイトリオッツがドルフィンズに敗北)」を伝える記事の中に、「Back-seat coaching: Why not use Josh Gordon as the center fielder there? (=無責任な野次として言わせてもらえば、なぜジョシュ・ゴードンをフィールド中央に使わなかった?)」というものがありました(ペイトリオッツはロブ・グロンカウスキーをエンドゾーンに配置していたが結果的に裏目。その代わりに、ジョシュ・ゴードンを使えばよかったのに、という「たられば」話です)。

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January

意味:1月(プレーオフ、ポストシーズン)

例文:If we're lucky, these two teams will meet again in January.

訳例:もしNFLファンが幸運なら、この両チームは1月に再戦するだろう。

※NFLのレギュラーシーズンは9月から12月までの17週。なので、NFLの記事で「January」と出てきたら、「プレーオフ、ポストシーズン」を意味することが多いです。上の例文は、2018年week6のペイトリオッツ対チーフスのレビュー記事で出たきたもの。両チームがプレーオフで再戦することを期待した文章です。

 

nail-biter 

意味:(爪を噛むように)ハラハラさせる展開の試合

例文:It will be another nail-biter between the Steelers and Ravens.

訳例:スティーラーズ対レイブンズは、またも接戦になるだろう。

 

off one's game

意味:調子が悪い

例文:The point is that New Orleans narrowly lost despite Drew Brees being off his game for much of the night.

訳例:重要なのは、ドリュー・ブリーズがゲームのほとんどの時間で不調だったにも関わらず、ニューオリンズの敗北は僅差だったということだ。

※「調子がいい」は「on one's game」です。

 

one-and-done

意味:1度だけでおしまい、1回戦負け

例文:Hope the Rod Marinelli/Kris Richard 11 are otherworldly in the playoffs -- otherwise, the 'Pokes will be one-and-done.

訳例:(DC)ロッド・マリネリと(ディフェンシブバックコーチ)クリス・リチャードの指揮するディフェンスが、プレーオフでも異次元の強さを発揮できることを願おう。そうでなければ、カウボーイズはワン・アンド・ダンだろう。

※上の例文は、2018年シーズンのweek14終了時点で出た記事のものです。「Pokes」はカウボーイズのニックネーム(cowpokeで、カウボーイ、カウガールを意味します)。カウボーイズはディフェンスが好調で、それに比べてオフェンスは低調でした。「このままならプレーオフには残れそうだが、相当ディフェンスがオフェンス力の低さをカバーしない限りは、勝ち残れずにワイルドカードラウンドでの敗退が濃厚だろう」と伝えるものでした。その前年では、先発QBのカーソン・ウェンツを負傷で欠くことになったイーグルスが、その時点で「Eagles will be one-and-done in playoffs.(=イーグルスはプレーオフですぐに敗退するだろう)」と伝える見出しもありました(実際には下馬評を3戦連続で覆してスーパーボウル52を制しました)。

※one-and-doneは、NBAでは「(ドラフトにエントリーするために)カレッジを1年だけプレーしてやめる」を意味するようです。

 

runner-up

意味:2位の、準優勝の

例文:Todd Gurley's stellar performance netted him the AP Offensive Player of the Year award, as well as runner-up in league MVP voting.

訳例:トッド・ガーリーは素晴らしいパフォーマンスによって、APオフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、またMVPでは2位の票を得た。

※覚えてしまえば特に難しい単語ではありませんが、頻出の割には外来語としてはほとんど出てこない単語なので紹介しました。 

 

showdown

意味:決戦、(最後の)対決、天王山

例文:Denver will enter the Manning-Brady showdown with home-field advantage and a superior defense.

訳例:マニング対ブレイディの決戦となるこの試合に、デンバーはホームフィールドアドバンテージとより強い守備力を持って臨むことになる。

※2016年シーズンのプレーオフ(日付としては2017年1月)、AFCチャンピオンシップを伝える文章です。showdownは、ポーカーからきた言葉で、自信のある手札(ストレート対フラッシュなど)が揃った時に、チップの積み合いでお互い降りずに手札を明けて勝負する(showdown)ということです。長年のライバル同士の対決や、その年の無敗チーム同士が対決する時などにはぴったりの言葉です。

 

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swiss cheese

意味:スイスチーズ(※穴だらけのディフェンスのたとえとして)

例文:Will the defense crumble under pressure like a piece of swiss cheese? Or will the wall stand strong, stand tall, and push back?

訳例:プレッシャーに負け、ディフェンスはスイスチーズのように粉々に崩れてしまうか? それとも壁のように強く高く立ちはだかり、攻撃をはね返せるか?

 

 

take care of business

意味:やるべきことをやる、想定どおりのパフォーマンスをする、順当に勝つ

例文:We gotta take care of business at home.

訳例:ホームでの試合だ。なすべきことをしなくては。

※プレーヤーに使えば、「実力どおりに役目を果たす」という意味になりますし、またチームに対して使えば、「順当に勝つ」ということを言っている場合もあります。「The Cowboys stood a good chance to play postseason ball if they could take care of business against a struggling opponent. (=不調の相手チームに対し順当に勝つことができれば、カウボーイズにはプレーオフ進出の十分な可能性が残る)」など。

 

 

up for grabs

意味:手に入る、どちらが勝つかまだ分からない

例文:The sixth and final spot in the AFC is still up for grabs.

訳例:AFCは(プレーオフ)第6シードの行方はまだ分からない。

 

 

when it matters most

意味:(ゲームの、シーズンの)最も重要な時に

例文:Ben Roethlisberger outdueled Tom Brady when it mattered most.

訳例:ベン・ロスリスバーガーは、試合の最も重要な場面で、トム・ブレイディを上回った。

※例文は、2018年week15で、スティーラーズが勝った試合を伝えるものです。when、matter、mostと、頻出する重要単語が含まれる文なので紹介しました。

 

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今回のリストはここまでとします。NFLの英文記事を読めるようになると、NFLの楽しみは倍増すると思うので、よかったらこのブログに出てくる英文を訳文と照らし合わせて読んでみてください。NFL好きの方の英語力アップに、少しでも役に立てればうれしいです。

 

(この記事では、解説して面白いと思える表現を中心に取り上げましたが、より簡単な単語も含め、語彙力アップに使える記事も作ってみました。あわせてご利用ください↓)

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