NFLのオフシーズンの注目ポイントについて、espnがまとめている記事を紹介します。来季に向けて、最優先となるだろうポイントを、チームごとに1つずつ挙げているものです。チェックしてみましょう。
(AFCについてはこちらで紹介しています↓)
各チーム、今オフでの最重要課題(AFC) - 鯖缶NFL三昧
(2019年1月8日の記事です。この記事から、一部を抜粋して紹介します。以下の英文は、引用したものです)
Dallas Cowboys:Maximize Dak Prescott's skill set.(ダラス・カウボーイズ:ダク・プレスコットの能力を最大限生かす)
It's not that the Cowboys have not made an effort to play to Prescott's strengths, but can they do more? The only quarterback to win more games the past three seasons has been Tom Brady. Prescott will not challenge the passing leaders in the league, especially with Ezekiel Elliott's success on the ground, but the Cowboys can do more with Prescott on the move and getting him on the run. No team would want to expose its quarterback too many times to big hits, but Prescott knows how to take care of himself on the field. Jerry Jones has said the Cowboys need to be "Dak-friendly," but he was talking mostly about personnel. They don't need to completely change their offense, but they need to be more "Dak-friendly" in terms of using his skill set. -- Todd Archer
プレスコットの強みを生かしてプレーすることを、カウボーイズが試してないとは言わないが、もっとできるのでは? 過去3シーズンで、彼よりも多く勝ったQBはトム・ブレイディだけだ。エゼキエル・エリオットのランがうまくいっていることを考えれば、プレスコットはリーグのパッシングリーダーを目指すことはないだろう。しかしカウボーイズは、プレスコットを動かし、走らせることについてもっとできることがあるのでは? QBをビッグヒットの危険に何度もさらすことを望むチームなど存在しない。しかし、プレスコットは、自分の守り方を分かっている選手だ。オーナーのジェリー・ジョーンズは「カウボーイズはより“ダク・フレンドリー”になる必要がある」と話しているが、それはロースター構成のことを主に念頭においてのこと。しかし、彼らは必ずしもオフェンスを大胆に変える必要はない。ただ、プレスコットの能力を生かすという意味において、“ダク・フレンドリー”になる必要があるだろう。
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Chicago Bears:Sign a reliable kicker.(シカゴ・ベアーズ:信頼できるキッカーの獲得)
The Bears probably can't keep Cody Parkey -- even if they wanted to -- after he missed the game winner in Chicago's playoff loss to the Eagles. He missed 11 total kicks this season after the Bears signed him to a four-year deal that included $9 million in guaranteed money. The Bears have struggled at kicker ever since they released the franchise's all-time leading scorer, Robbie Gould, who coincidentally will be a free agent after making 82 of 85 field goals over the past three seasons for the Giants and 49ers. -- Jeff Dickerson
ベアーズは、キッカーのコーディ・パーキーを(たとえチームがそう望んでも)、もうチームに残せないだろう。パーキーは、イーグルス戦で決勝FGになるはずだったキックを外してしまった。900万ドルの保証を含む4年契約をベアーズと結んでから迎えた今季、パーキーは合計11本のキックを外した(※この1本以外に、レギュラーシーズンにFG7本、PAT3本をミス)。ベアーズは、球団史上のリーディングスコアラーだったロビー・グールドをリリースして依頼、キッカーには苦労している。そのグールドは、ジャイアンツと49ersでプレーした過去3シーズン、85本中82本のFGを成功させている。偶然にも、彼はこのオフFAになる。
Green Bay Packers:Get Aaron Rodgers to buy in to what new coach Matt LaFleur brings in. (グリーンベイ・パッカーズ:新HCマット・ラフルールのもたらすものを、アーロン・ロジャースが受け入れること)
Hiring the head coach was just the first part of the solution. Now, it's up to the offense-minded LaFleur to mesh with Rodgers. LaFleur has built-in credibility working with Matt Ryan and Jared Goff, two quarterbacks whom Rodgers respects, so that should help. -- Rob Demovsky
新ヘッドコーチが就任したことは課題解決の一歩目にすぎない。問題は、オフェンス畑のラフルールが、ロジャースといかに組んでいけるかになってくる。ラフルールは、マット・ライアン、ジェレッド・ゴフと組んだ信頼性をすでに築いたコーチだ。ロジャースはその2人のQBをリスペクトしている。そのことはプラスに働くだろう。
※訳注:ラフルールは2018年タイタンズのOC。その前は、2017年にラムズのOC、2015、16年にファルコンズのQBコーチでした。
Atlanta Falcons:Hire an offensive coordinator to get the most out of the team's weapons.(アトランタ・ファルコンズ:オフェンスの武器を最大限生かせるOCを連れてくること)
The Falcons need to find a seasoned coordinator to pair with Matt Ryan, Julio Jones & Co. Former Tampa Bay coach Dirk Koetter, who previously served as Atlanta's offensive coordinator, appears to be the top choice after interviewing Saturday. Koetter knows how to play to Ryan's strengths and bring his playcalling expertise to the zone scheme head coach Dan Quinn wants to keep in place. Once the coordinator is hired, the Falcons can focus on beefing up the three spots on the offensive line outside of center and left tackle. -- Vaughn McClure
ファルコンズには、マット・ライアン、フリオ・ジョーンズらと組める、熟練のコーディネーターが必要だ。タンパベイのヘッドコーチを務める前、ダーク・コエッターはファルコンズでOCを務めており、ファルコンズにとってはトップチョイスとなるだろう。すでに面談も済ませている。コエッターはライアンの強みを理解し、ゾーン・スキームを機能させるプレーコールができる。HCダン・クィンもそれを望むだろう。OCの契約が済めば、ファルコンズはオフェンスラインのセンターとレフトタックルを除く3つのポジションの補強に集中できる。
(※訳注:この記事が出たあと、実際にファルコンズはコエッターとの契約を発表しました。以下に参考記事のリンクを張っておきます↓)
Seattle Seahawks:Continue to build up the defense.(シアトル・シーホークス:ディフェンス構築の継続)
The Seahawks have a handful of young building blocks and still have an All-Pro middle linebacker in Bobby Wagner, but there are holes to be filled. Seattle's No. 30 ranking in yards allowed per rush (4.95) and No. 18 ranking in yards allowed per pass attempt (7.51) highlight the needs for another run-stuffer to play alongside Jarran Reed, another edge player to complement Frank Clark and perhaps an upgrade at safety to team with Bradley McDougald, assuming Earl Thomas isn't back. The Seahawks also will need to determine how much linebacker K.J. Wright, an impending free agent, can continue to be an impact player with his troublesome knee. -- Brady Henderson
シーホークスには数人の若手選手とオールプロのミドルラインばっかーのボビー・ワグナーがいるのは確かだが、まだ埋めるべき穴もある。シアトルの守備は1回平均でのランヤード(4.95)でリーグ30位、アテンプトごとのパスヤード(7.51)でリーグ18位になった。その事実を見れば、DTジェイラン・リードの他にもう1人ランスタッファー(ラン守備に優れた選手)が必要だし、DEフランク・クラーク以外にもう1人エッジプレーヤーが必要だ。アール・トーマスがチームに残らないと仮定すれば、ブラッドリー・マクドゥーガルドのいるセーフティにもアップグレードが必要だろう。今オフにFAとなるKJ・ライトがひざに問題を抱えながらも、どの程度活躍できるかについても、判断していく必要がある。
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鯖缶より:カウボーイズのプレスコットが、「アベレージレベルのQBにすぎなのか、まだ伸びしろがあるのか」はとても興味があるところですが、カウボーイズについての文は「このオフに、具体的に何をするんだ?」と思わずツッコミを入れてしまいました。この記事が出て時点でカウボーイズはプレーオフに残っており、オフシーズンの心配はその結果を見てからでも遅くないのかもしれません。それに対して、ベアーズの「キッカー」というのは…(僕からのコメントは差し控えます。涙)
英文元記事では、32チームについて触れています。ぜひチェックしてみてください。
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