鯖缶NFL三昧

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ブレイディ、ベリチックの語るモンタナ、ブレイディ、マニング

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NFL2019シーズンはNFL100周年ということで、「100」にまつわる様々なコンテンツが出されました。その中の1つ、「100 greatest players」は、NFL史上での100人の名選手を選ぶ、というもので、まさに「レジェンド中のレジェンド」ばかりが選出されたものです。


その中でもやはり最も華があるのはQBのメンバーでしょう。オールタイムチームに、10人のQBが選ばれました。そしてビル・ベリチックとトム・ブレイディも、それらのQBにコメントを寄せています。


今回は、その記事の中からジョー・モンタナ、トム・ブレイディ、ペイトン・マニングについてのコメントの一部を訳して紹介します。

 

【引用元】

www.nfl.com

(以下の英文部分は上記記事より一部を引用したものです。訳は当ブログで作成しました。ぜひ元記事で全文をチェックしてみてください)


ジョー・モンタナ(1979-1994)

Tom Brady: We had season tickets to the 49ers. We sat like three rows from the top of the stadium and it was one thing we would do every Sunday. It was a perfect time to grow up in the Bay Area and watch him play, watch the 49ers win and fall in love with the game. When I was in the parking lot in Candlestick, I was trying to be Joe Montana. That was a huge point in my life. He was my idol. When you saw Joe Montana on TV, you knew your team had a chance.

トム・ブレイディ:僕らの家族は49ersのシーズンチケットを持っていた。スタジアムの上から3列目の席に座って、それが毎週日曜に僕らがすることだった。ベイエリアに育って彼のプレーを見るには、最高のタイミングで僕は少年時代を過ごした。49ersが勝つのを見て、このスポーツに恋したんだ。キャンドルスティックの駐車場にいる頃には、僕はジョー・モンタナになろうとしてたよ。僕の人生の大きな転換点だ。彼は僕のアイドルだ。ジョー・モンタナをテレビで見れば、自分の応援するチームにチャンスがあるということだった。


※ブレイディは1977年生まれ。モンタナのスーパーボウル初制覇は1981シーズンでした。キャンドルスティック・パークは、当時の49ersの本拠地です。

 

Bill Belichick: The only chance you had was to try to disrupt the timing. That offense is based on timing. When that foot hit, the ball was gone and out on time. The only chance you had to try and hit the receivers and try to make him hold the ball for a second and make him clutch a little bit, but he was a nightmare. I still see him hitting Jerry Rice on an 80-yard touchdown pass with a minute to go in the game at Giants Stadium.

ビル・ベリチック:(モンタナのオフェンスを止めるために)試みるべき唯一のチャンスは、タイミングを乱そうとすることだった。あのオフェンスは、タイミングをベースにしていた。ヒットして彼のフットワークを乱せば、ボールはそれてタイミングも狂う。唯一のチャンスは、レシーバーをヒットして、(モンタナに)1秒でも長くボールを持たせて、少しでもあわてさせることだったが、いずれにせよ(ディフェンスにとって)彼は悪夢だった。彼がジャイアンツ・スタジアムで、残り1分の時点でジェリー・ライスに通した80ヤードのTDパスは、今でも目に浮かぶよ。


※モンタナからジェリー・ライスのTDパスは、1988シーズンの「残り42秒」での逆転のようです。当時ベリチックはジャイアンツのディフェンシブ・コーディネーターでした。動画リンク貼っておきます↓

www.youtube.com

 


トム・ブレイディ(2000-現在)

Brady: It's pretty amazing. I think you look at all the names and so many of the guys I looked up to over the years, some of my idols and heroes and I love everyone who has supported me and really challenged me -- especially coach -- who to be the best that I could be. I'm glad I'm sitting here, but I'm glad I'm still doing it too.

ブレイディ:(「100 greatest players」の1人に選ばれるなんて)すごいことだ。選ばれた選手の名前を見て、その多くは僕が長年憧れた選手だし、僕のアイドルやヒーローだ。僕のことを支えてきてくれた人々、僕に挑み刺激をくれた人々、特にコーチ、みんなのことが大好きだ。おかげで、僕がなれる最高の自分になれた。ここに座れてうれしい。そして、まだ現役でプレーしてることもね。


Belichick: The crossroads was in the middle of the 2001 season when we played the Rams. That was the week that Drew (Bledsoe) had come back and so I split the reps between Tom and Drew that week. The Rams beat us in that regular season game on Sunday night. I didn't think that was Tom's best game, but in retrospect I looked at it and thought it would be hard for anybody to play well getting half the reps. The following week against New Orleans I said we're going with Tom, he's getting all the reps and he's going to play. He played very well in that game, and I think that's one of the real trademarks of Tom's career. There have been a couple games along the way where it hasn't been his best, but the next game he has always came back for an outstanding game. That was a real turning point, I would say, in that season and all in the evolution of Tom's great career.

ベリチック:運命の分岐点は2001シーズンの中盤で、私たちがラムズと対戦した時だ。その週は、ドリュー(・ブレッドソー)がケガから復帰していて、私は練習で先発チームでの出場をトムとドリューで分けていた。我々は、サンデーナイトの試合でラムズに破られた。その試合はトムとしては最高の出来ではなかったが、振り返ってよく考えてみると、誰だろうと練習機会が半分になったら、試合でいいプレーをするのは困難だろう。翌週のニューオリンズ戦を前に、私はトムが先発で、練習でも先発チームはすべてトムを起用し、試合でもそうだと話した。実際その試合でトムはとてもいいプレーをしたし、あの試合はトムのキャリアにとっていいトレードマークになった試合の1つだ。不出来な試合が2つ続いても、次の試合では常に素晴らしいプレーを見せる。これがあのシーズンの本当のターニングポイントになったし、その後のトムの素晴らしいキャリアにもつながることになった。


※2001シーズンはブレイディのキャリア2年目。week2でQBドリュー・ブレッドソーが負傷し、ブレイディが先発を引き継ぎました。ラムズ戦はweek10でペイトリオッツの敗戦。ブレイディが4TDを挙げ勝利したweek11以降、ペイトリオッツは負けることなくスーパーボウルを制覇しました。

 

ペイトン・マニング (1998-2015)

Brady: Peyton was such a spectacular player and we had so many great games against him and to be on the other sideline, you just knew that the margin of error was razor thin. He was a relentless competitor and I think he had incredible expectation. I think one thing I really admire, I felt as a 199 pick, I had a year where essentially I could learn and play with no expectation. He was first pick overall and probably the top-rated recruit in high school, and then ends up having probably the most prolific career of anybody that's ever played. Only he himself can match his expectation as that type of athlete and competitor.

ブレイディ:ペイトンは華々しいプレーヤーで、僕らはサイドラインを隔てて彼と対戦し、多くの素晴らしいゲームをした。彼と対戦する時は、ミスができる余地はカミソリの刃のように薄かった。彼は妥協なく競技に臨み、そして彼に寄せられた期待は計り知れないものだ。僕にとってはそのことは感嘆してしまう。僕は199位で指名され、事実上何の期待も受けずに1年学んだ。彼は全体1位だったし、おそらく高校時代からトップランクのスカウトからの評価を受けていた。そして、プロ入り後は史上最高と言える数字を残すキャリアを送った。プロのアスリート、選手の中で、その高い期待に匹敵するプレーをしたのは彼だけだ。


【鯖缶より】

「NFL100」は様々な企画がありましたが、その中でも「100 greatest players」、特にQB10人はもっともキャッチーなコンテンツと言えそうです。ぜひ元記事で全文をチェックしてみてください。


ジョニー・ユナイタスに子ども時代のベリチックがセンターとしてスナップしていたり(同じくコーチだった父のスティーブ・ベリチック主催のキャンプでのことのようです)、ブレット・ファーブのプレーが「予測不可能」と言われ、ファーブ自身が「父の練習が古いタイプのものだったから」と話すなど、大変面白い内容でした。

 

 

 

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