NFL2019シーズンを、僕の野次馬ツイートでミーハーに振り返っています。ペイトリオッツが中心です。
(1つ前はこちら↓)
【コラム】鯖缶的NFL2019振り返り⑤ - 鯖缶NFL三昧
もくじ
- 独断おすすめQBランキング
- week14 KC@NE チーフス23 - 16ペイトリオッツ
- アメフト説明ヘタ選手権
- week16 BUF@NE ビルズ17 - 24ペイトリオッツ
- week17 MIA@NE ドルフィンズ27 - 24ペイトリオッツ
独断おすすめQBランキング
【今日からNFLを見る人への独断おすすめQBランキング】
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 3, 2019
1マホームズ(チーフス)
最高難度のプレーを鼻歌まじりのように簡単に決める。昨季のMVP。最も華があり未来があるQB。
2ジャクソン(レイブンズ)
超人だらけのNFLで、この人が走るとまわりがスロー再生に見える。
3ウィルソン(シーホークス)
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 3, 2019
身のこなし、ロングパス、勝負強さ。アメフトの醍醐味を味わえる。
4ロジャース(パッカーズ)
QBに必要な資質をすべてA+で備えた男。
5ブレイディ(ペイトリオッツ)
SB制覇6回の絶対王者。42歳の彼があとどれだけプレーするか。見届けるチャンスを逃して死ねない。
6ワトソン(テキサンズ)
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 3, 2019
7ガロポロ(49ers)
8ジョシュ・アレン(ビルズ)
9ブリーズ(セインツ)
10カズンズ(バイキングス)
(今季のプレーオフ進出が見込めそうなチームの選手を上位にランキングしました。ハマったら、来期以降も楽しめる、という要素を重視して若手を上位にしています)
上の連ツイートは、2019年の12月に入った時点でのおすすめQBランキング。QBが頼りないチームを全力で応援するのも通には楽しいかもしれないけど、もしNFL初心者の人に、おすすめチームを紹介するなら、QBがアツいチームを教えたいし、プレーオフに残れそうなチームを教えたい。
本来ならランクインしてもおかしくないウェンツ(イーグルス)やプレスコット(カウボーイズ)を外したけど(チーム的にグダグダしてた流れで、新規ファンにおすすめできなそうな気がしました)、2020シーズンスタート時点でもう一度ランキング作るなら、どうなるだろうか? 僕としては、スタフォードとライアンをランクインさせたいんだけど、プレーオフ進出候補になれるだろうか。ブレイディはどうだろう? 新規にファンにおすすめできるような、「見るべき何か」を出せるだろうか。
(というか、現時点でNFL開幕を信じるのは、楽観的すぎるのかもしれません。まあ、開幕を想像して楽しみにするぐらいは許されるでしょう…)
week14 KC@NE チーフス23 - 16ペイトリオッツ
(YouTubeに飛んで見てください)
今度のブレイディ対マホームズ、ひょっとしたら最後の対戦になるかもしれないって思うとすごくドキドキする。
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 6, 2019
プレーオフで再戦する可能性は十分あるし、来季以降も何度でも対戦してほしいし、ブレイディに限らず誰でも未来なんか不確かだから、どの対戦も「もしラス」なんだけど。それでも。
敬愛するPatsへ
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 9, 2019
僕は、「勝利への執念」を見たいんだ。だから、前半の最後はあきらめが早すぎた気がしたな。
不運がありながらも勝負に持ち込んだ4Qには惚れ直しかけたよ。あと6分あれば結果は違ったかも。惜しかった。
勝たなければ、執念を証明できない。来週以降に期待。惚れ直させてくれ。
1つめのツイートは、試合前のもの。「ブレイディ対マホームズ、ひょっとしたら最後の対戦になるかも」と書いてる時には、実はそんなことは思ってなくて、プレーオフで再戦するだろうな、と思ってたんだけど。(プレーオフ、ペイトリオッツはワイルドカードで敗戦してチーフスとの対決はなかった。そしてシーズン後、ブレイディはバッカニアーズへ。2020はチーフス対バッカニアーズの対戦はある。世界が無事なら、NFLが無事なら、2人が無事なら、ブレイディ対マホームズは見られる)
ここ1ヵ月で、「確かな未来なんてないな」と700万回ぐらい思った。選手が何年もプレーを続けるとは限らないNFLの1シーズンごと、1試合ごと、1ドライブごと、1スナップごとがいかに「取り返しのつかないもの」だったことか。
さて、この試合は2019のペイトリオッツにとって最大の「たられば」試合だった。前半の劣勢を修正して後半持ち直したことも含め、敗戦とはいえ2019ペイトリオッツのベストゲームだったかもしれない。
20対7で圧倒された前半。3Qはディフェンスが持ち直して拮抗、3Qの最後の時点で23対13の10点差。ここで、デビン・マコーティーがケルシーにタックルしてファンブルさせるも、「ダウン・バイ・コンタクト」で笛が鳴る。(チャレンジでターンオーバーと認められた)
これはペイトリオッツにとっては相当ツラい判定ミスで、ひょっとしたらリターンTDになってもおかしくないリターンが取り消しになったことも痛かったし、ここでチャレンジを使い切ってしまった(これより前に、ファーストダウン更新をめぐって一度チャレンジ失敗していた)。
さて4Qのペイトリオッツのボール保持。チーフス陣内15ヤード時点でのスナップから、ショートパスを受けたWRニキール・ハリーが、大外を回って、見事な身のこなしでパイロンに突っ込んだ。TDに見えたが、判定は「アウトオブバウンズ」。ここで! ペイトリオッツには、もうチャレンジが残っていなかったのである!!!!(レビューを見る限り、チャレンジできれば判定は覆ったと思われます)
4Qのラストドライブには4th&6からブレイディの「魂のスクランブル」も出て、チーフス5ヤード地点まで進むも、エデルマンへのTDパスは弾かれて試合終了。「あの時、ハリーのTDが認められていたら」「ファンブルのはずがプレーを止められなければ」「チャレンジを1つ無駄遣いしてなければ」と、思わずにはいられない。(もちろんハリーのTDが認められても、最後はチーフスが勝った可能性は十分以上にあるんだけど)
なぜ「最大のたられば」かと言えば、この試合に勝てていれば、ペイトリオッツはリーグ終了時にセカンドードを確保できていたからだ。そうなったら、シーズンの結果も変わったかも、などと思っちゃうんだからしょうがない。
そんな「たられば」を思うのも、シーズン振り返りの楽しみなので、お許しください。そういえば、2018シーズンは11勝5敗で運良くセカンドシード獲得。テキサンズがイーグルスに勝っていればサードシードだったはずで、その時のラッキーの揺り戻しが来た、とも言えるのかな。
アメフト説明ヘタ選手権
僕「アメフトって、つまりじゃんけんなわけよ。攻撃と守備がお互いに手を読み合うわけ。仮に、ランをグー、パスをパー、それ以外をチョキとするじゃん」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 14, 2019
妻「それ以外?」
僕「で、ランでも真ん中をぶち抜くのをグーA、外側を回るのをグーBとするじゃん」
妻「グーA? B?」#アメフト説明ヘタ選手権
この、「アメフト説明ヘタ選手権」の投稿は読み返したら自分でもわりと好きで、4月になってから自分でリツイートしてしまった。それで、「#アメフト説明ヘタ選手権」でネタ募集したら、ツイッターの相互フォローの方や、そうでない方もこのハッシュタグでたくさん投稿してくれて、うれしかった(自分が募集した大喜利が短い期間でも流行するのは興奮しました。大変恥ずかしい話ですが)
アメフトのルール、面白さを説明するのってすごく難しい。そして、オタクは「細かいニュアンスを無視してザックリ説明」ができないもの。どうしても説明しすぎてしまう。説明する間に、どんどん要素を付け加えたくなって、もう何を言ってるんだか分からない、みたいな。
(最近ツイートしたネタ2つも貼り付けておきます↓)
「ほら、ピタゴラ装置みたいに、事前に綿密に準備した、とっておきの計画があるとするじゃん。それがオフェンスね。で、うまくいくか、失敗するかハラハラするんだけど、時々、装置なしでピタゴラの旗があがっちゃう場合もあって、その不条理がウケるのよ」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) April 9, 2020
#アメフト説明ヘタ選手権
「OLは歩で、RBは飛車、WRは角ね。エースクラスのWRになると一手で2回動ける。スロットレシーバーは桂馬」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) April 9, 2020
「QBは?」
「そりゃあ王将でしょ。取られたら終わり。いや? RBがボールを持ってたらRBが王将か? ん?」
「説明にボール使うなら、将棋のたとえ諦めろよ」
#アメフト説明ヘタ選手権
week16 BUF@NE ビルズ17 - 24ペイトリオッツ
(YouTubeに飛んで見てください)
(´-`).。oO(月曜の早朝から起きて、奥歯を噛みしめて、辛抱、我慢、と心で唱えるのも、NFLの魅力...!)
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 15, 2019
錯乱気味のNEファンの僕「46ヤードのFG 成功が、これほどありがたいとは、ああ、きっと食糧難の時代に食べた白飯はどれほどの美味さだったかと、つまり、TDが取れなかったことを嘆くような飽食の時代は去り、それほどの貧しさを僕らは生きている、敵陣35ヤード地点での4th&4の最適解はパント(文字数)
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 15, 2019
僕「プロの将棋指しに好きな駒を聞くと、銀とか桂馬とか答えるんだけど、なんだかんだ言って本音では初心者と同じようにやっぱり飛車が好き、っていう話があって」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 22, 2019
妻「将棋の話?」
僕「いや、ペイトリオッツの話だよ」
妻「は?」
僕「NEのO#だって、本当は飛車を使いたいんだよ。今季始めには、ABとゴードンで2枚飛車じゃん、みたいな夢を僕も見たんだ。でも」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 22, 2019
妻「でも?」
僕「桂馬や香車をうまく配置して戦うのが難しいけど結局強いんだよ。それができそうな雰囲気が出てきたんだ」
妻「そう」
僕「圧倒的感謝・・・!」
さて、この試合はブレイディの(たぶん)ペイトリオッツ最後の勝利だったし、ひょっとしたら2019シーズンで唯一「ブレイディのおかげ」と言える試合だったかもしれない(それ以外の11勝はディフェンスが勝因だった)わけで、ブレイディ信者の僕がツイートで「圧倒的感謝…!」というのもしょうがない。正座して見たな。
ブレイディはweek17でも4Qで逆転ドライブを出したんだけど、もはやそんなことは誰も気にかけないし、勝負とは残酷なものだ。
week17 MIA@NE ドルフィンズ27 - 24ペイトリオッツ
(YouTubeに飛んで見てください)
ホームで同点の前半2ミニッツ、点を取りにいかないのは僕は「屈辱」にも感じるけど、それをためらいなく選ぶベリチックも面白い。
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 29, 2019
東4局の親で、配牌取る前から「この局は捨てる」と決めて打つ感。
敗戦から学ぶのが得意なチームの力を信じます…
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 29, 2019
昨日までのNEファンの僕「タイタンズ6thシード来るよね? ひょっとして、KCとBAL倒してフォックスボロに来てくれるのでは? 悪くないかも」
— 鯖缶@NFL三昧 (@savacanNFL) December 30, 2019
今の僕「タイタンズ怖い・・・ ワイルドカードでタネヒルがブレイディに引導を渡すシナリオ?・・・ ちょうどいい”まさか”感・・・ オワタ・・・」
この試合の注目すべき点は、前半の2ミニッツだ。10対10でドルフィンズの攻撃を3&アウトに終わらせたペイトリオッツ。ドルフィンズがパントを蹴る4thダウン(残り1分50秒弱)で3つも残していたタイムアウトを取らなかったのだ。ボールを得てからも、ラン2回で、タイムアウトは取らず。つまり、完全に点を取りに向かわなかった。
これは控えめに言っても、ただごとじゃない気がする。ペイトリオッツ、ブレイディにとって、前半最後の2ミニッツは「切り札」であり「顔」であり「18番」であり「キラーコンテンツ」であり「看板娘」であり「生命線」であり「最後の砦」であり「ベストアルバム」であり「伝家の宝刀」であり「おふくろの味」であったはず。「難しいプレーはなくても、遂行が正確で少しずつ優位を拡大して圧倒」みたいなドライブを時間ぴったりで得点に結びつける。それを12月になって試みようともしないとは。やれやれ。
(ツイートにも書いたけど、ベリチックは「オリた方が勝ちやすい」と思ったからためらわずに実行したんだろう。それはそれでアツい)
もう1つは、3Qのエランドン・ロバーツのTDレシーブ。先発FBのデヴリンがケガで離脱し、代役の若手も2人ぐらいケガ(調べれば名前は分かるんでけど、あえて調べない。いつか活躍して名前を思い出させてくれ!)。そこでLBからコンバートされてFBで役目を果たしていたロバーツが、まさかの「どフリー」でレシーブ。ブロッカーとして警戒されていたからこそダウンフィールドでガラ空きになったんだろうから、ペイトリオッツのシーズン中のアジャストが結実したシーンだ(願わくば前半で勝負を決めて、「ロバーツへのパス」のパターンはプレーオフに温存したかったところだろうけど、3Qで7点差で負けていた)。
ところで、スーパーボウル6回制覇のブレイディにとって、それ以外のスタッツはそれほど重要ではないとファンの僕は思ってるけど(本人は「勝利だけが重要」と強調するけど、「キャリア1000ヤードラッシュ」を守ろうとして「前進ニーダウン」をやったように、個人スタッツもそれなりに気にはしてると思う)、「違うターゲットへのTDパス成功人数」というNFLレコードは、個人的に注目してる。「いろんな選手を輝かせた」「チームが移り変わるなかで戦い続けた」ことを示す記録に思えるからだ。
この記録でブレイディは2018シーズン中に史上トップになり、2019シーズンにそれを77人に伸ばした。2019で、アントニオ・ブラウンや、エランドン・ロバーツが加わったということ。移籍して2シーズンフルにプレーできれば、さらに記録は伸びることになるけど、どうなることか。NFL、無事であれよ。ブレイディ、無事であれよ。そう思うしかない。
(参考↓)
https://www.nbcsports.com/boston/patriots/list-all-receivers-tom-bradys-td-passes
ところで、week17の最重要試合は、49ers対シーホークスのはずで、文字通りの紙一重(紙一枚分TDに届かず、49ers勝利)の決着。もし、49ersがNFC1位シードから落ちていれば、プレーオフの展開も違ったかもしれない(特にセインツファンはそう思うのでは?)。
でも、僕はその試合を見なかった(見ようと思えば見れたけど、先に結果を知ってしまった)。ペイトリオッツが負けて、ふてくされていたからである。そんなweek17だった。ふて寝も醍醐味、ととりあえず思うことにする。
(今回は、ここまでにします。近日中に、続き(プレーオフ編)をアップするつもりです。お楽しみに!)
(2019シーズン振り返り、スタートはこちらです↓)
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