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【2021NFLマッチレビュー】week1 ドルフィンズ@ペイトリオッツ

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さて、ペイトリオッツファンの僕にとっては真の開幕戦とも言える試合です。結果は1点差の苦い敗北となりましたが、「今季もペイトリオッツを応援しよう」と思える試合になりました。


2013シーズンごろからNFLを追いかけ、ペイトリオッツのファンになった僕にとって、「新人QBのデビュー」を見守るのは初めての経験です。


2016年の開幕戦で、出場停止のブレイディに代わって3年目ジミー・ガラポロが出場しましたが、それとは意味合いがかなり違います。何しろ、「1巡目で指名したQBをそのシーズンにいきなり先発指名」であり、シーズン前にキャム・ニュートンをリリーズして、「オールイン」の状態で迎えたデビュー戦ですから、ハラハラ度はマックスといってもいいのではないでしょうか。


【観戦メモ】

・マック・ジョーンズ、「新人らしい」スタート


ペイトリオッツは試合最初のドライブ、4回連続のランプレーでFG圏内まで進軍。ドルフィンズ陣内30ヤード地点での1st&10で、マック・ジョーンズ初めてのパスプレー。ここで、プレッシャーを受けたジョーンズは「NFLではほとんど見たこともない」ようなミスをします。

 

サックをなんとか避けようとしてか、後ろにいたTEジョヌ・スミスの足元にボールを投げ捨ててしまうのです。前に投げればパス失敗で2nd&10ですが、後ろに投げればフリーボール。つまり、ただのファンブルです。

 

キャリア最初のパスプレーで、完全に恥をかいたマック・ジョーンズ。「あらら、やはりNFLのスピードに慣れるにはやはりしばらくかかるのかしら」と思ってしまいました。


・マック・ジョーンズ、「新人らしからぬ」振る舞い


ですが、その後のジョーンズは、なかなかのプレーを見せてくれました。パスラッシュのプレッシャーに動じずレシーバーを見て正確にパスをさばき、サードダウン更新を連発。ペイトリオッツファンの僕にとっては、「オフェンスが安定して長い距離を進軍する」のを見るのは、2018シーズン以来かもしれません。


ペナルティの多かったオフェンスで、なんとか試合を作れた(というか勝ってもおかしくなかった)のは、ジョーンズが崩れなかったからでしょう。


そんな中、試合の最終局面でファンブルが出ます。サイドラインに戻ったジョーンズは、手を叩いて周囲を鼓舞する様子が見えました。呆然とするでもなく、感情的になるわけでもなく、「次」を見据えるメンタリティに、チームの誰よりも早く戻っていたのは頼もしかったです。自分のミスにも、チームメイトのミスにも崩れないメンタリティの強さを、試合を通じて見せてくれました。


そして、印象に残ったのは初めてのTDパスの直後です。記念のボールを渡されたにたも関わらず、それをジョーンズは受け取らなかった。(WRアゴラーから渡されて、一度はアゴラーに返し、もう一緒渡されたボールを、控えQBホイヤーに渡した)


試合後に理由を聞かれて、優等生っぽく答えてたようですけど、僕の推測では、TDの2プレー前のサードダウンで、サックされた(結果的には、ラッフィングザパサーの判定で救われ、TDにつながった)シーンの自分の不甲斐なさに、怒ってたんじゃないかと思うんです。


そこに僕は、「優等生の皮をかぶった、本物の負けず嫌い」を見て、はっきり言ってちょっと興奮しました。そう、「ブレイディっぽいな」、と思ったのです。


まあ、「怒ってた」というのは僕の単なる憶測ですが、いずれにせよ「起きたことより次のプレー、次のドライブ」という姿勢は、かなりイケてるな、と思いました。

 

 

 

 


【英文記事より】

www.patriots.com

(ペイトリオッツ公式サイト記事より。英文部分は引用です。訳は当ブログで用意しました。ぜひ引用元で全文をチェックしてください)


The moments after Mac Jones first NFL touchdown pass to Nelson Agholor played as a light-hearted moment between teammates. 

ネルソン・アゴラーに通したマック・ジョーンズのNFL初TDの直後、彼らの間に面白いやり取りがあった。


It was a quick game of hot potato, as Agholor tried to handoff the ball to his quarterback, presumably assuming he would want it as a souvenir. It was, after all, his first touchdown as an NFL quarterback.

(※game of hot potato=輪になって座り、ポテト(でもなんでもいい)を音楽が終わるまでになるべく早く回していく子どもの遊び)

 

ホットポテトのゲームのようだった。アゴラーは彼のQBにボールを渡そうとした。おそらく、記念にとっておきたがるだろうと思ったんだろう。何しろ、NFLのQBとして初のTDだったんだから。


Jones was quick to hand it right back to his receiver. Agholor passed it right back to Jones as they ran towards the sideline, and Jones quickly dropped it in the hands of Brian Hoyer. He didn't want the ball.

ジョーンズはそれを彼のレシーバーにすぐ返した。サイドラインに向かいながら、アゴラーは再びジョーンズにボールを渡したが、ジョーンズはそれをブライアン・ホイヤーに渡した。ボールを欲しがらなかったのだ。

 

"It's not really about me. My job is to be the quarterback, and that's to either hand the ball off or throw it," Jones said. "I can do a better job, and everyone else, I thought they played hard, but we can play even harder. We're just going to go up from here."

(試合後に、その時の気持ちを聞かれて)ジョーンズは答えた。「あれは僕にとっては問題じゃない。僕はクオーターバックで、ボールをハンドオフするか、パスするかが仕事だ」「もっといいプレーができた。全員が懸命にプレーしたけど、もっと必死にプレーできる。ここから前に進まないと」

 

【ハイライト動画リンク】

Dolphins vs. Patriots Week 1 Highlights | NFL 2021 - YouTube


【おわりに】

さて、僕としてはマック・ジョーンズをますます好きになれた試合だったので、悔しさよりも嬉しさが上回った開幕戦でしたが、同地区のドルフィンズに負けたのは痛かったのは間違いないでしょう。もし今季のペイトリオッツがプレーオフを争えるなら、ドルフィンズが直接の競争相手になってもおかしくありません。

 

来週はアウェーのジェッツ戦です。やはり、かなりハラハラすることになりそうですね。

 



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