16対10でビルズに勝利したペイトリオッツ。後半オフェンスが沈黙してしまったまま試合中に手段を見いだせず試合終了を迎えたようにも見えましたが、トム・ブレイディは試合直後何を語ったでしょうか。
球団公式ページから記者会見のトランスクリプトを一部訳しました。チェックしてみましょう。
(以下の英文部分は上記記事より引用したものです。訳は当ブログで作成しました。ぜひ元記事で全文をチェックしてみてください)
Q: You could’ve gone up 20-0, and you're first and goal on the two, three yard line, and it looks like he's open and then the corner peels off. Can you talk about that play?
Q:20対0のリードが狙える1st&goalの(※)で、2~3ヤード地点からの場面で、レシーバーが空いてるように見えて、別の選手についていたDBがマークを外してきました。あのプレーについて話してください。
※13-0でリードして2Q。ペイトリオッツは1st&goalの状況まで進軍し、サードダウンの時点であと2~3ヤードでした。ブレイディはWRエデルマンを狙いましたが、WRマイヤーズについていた、ビルズSハイドがパスを読みインターセプト。ペイトリオッツは20対0にするチャンスを逸しました。
※原文の「You could’ve gone up 20-0」ですが、「もしあの場面でTDを決めていれば」という「現実に反する仮定」をして、その条件を満たせば「could’ve=だったかもしれない」という帰結を語っている「仮定法」です。「could」「should」が出てきたら、「仮定法かも」「実際には20対0になってないかも」と考えると間違えにくいです。よろしければこちらをどうぞ↓
NFL民のための英文法⑦(「仮定法①」編) - 鯖缶NFL三昧
A: Yeah, he made a really good play, and I just can't let that happen. Just be smarter. You know, that's - they do actually make a lot of those types of plays. This defense, they're just, they have some secondary players that intercept the ball.
トム・ブレイディ:ああ、彼には本当にいいプレーを決められた。僕はただ、あんなプレーをさせてはいけなかった。もっといい判断をしないとね。彼らはああいったプレーを多く決めている。ビルズの守備、セカンダリーには、インターセプトができる選手を揃ってる。
And you know, you're a little careless and you think you got someone, and windows close pretty quick. You know, Julian [Edelman] beat his guy, and then he fell off and made a good play, and that was a bad play by me, so can't afford to give away points like that, but our defense made up for it.
made up for (不足、損失を)補う
そして、ちょっと油断すると、レシーバーが空いてると思ってしまうんだ。でも実際には、ウィンドウ(※窓。パスを通せる空間のこと)はすぐに閉じてしまう。ジュリアン(・エデルマン)は相手選手のマークを外して、倒れこみながらレシーブできる状況だった。僕のプレーが悪かった。(ああいったミスで)得点機会を逸する余裕なんて本来はない。でも、僕らのディフェンスが、ミスを補ってくれた。
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Q: During the week, you talked about how the Bills defense makes you earn everything. Today, consistently, you guys really had poor starting field position, how much that really challenge things?
Q:この試合までの1週間、「ビルズディフェンスは相手オフェンスに楽をさせない(※)」と話してきました。今日の試合では、繰り返しあまりよくないフィールドポジションからの攻撃機会が続きました。フィールドポジションの影響はどの程度ありましたか?
※「makes you earn everything」は時々目にする言い方です。earnは「稼ぐ」という意味。つまり、「ミスやペナルティで与えられるのでなく、自分たちのいいプレーや懸命なランでゲインしていかないとオフェンスが進めない」ということかと思います。
A: You know, I don't think field position to me, doesn't matter that much. Wherever we start, we start. We still have to move the ball for points. So, we just didn't do a very good job, I would say, of consistently doing the right thing against a really good defense, that certainly plays well at home, but it's good to win.
トム・ブレイディ:フィールドポジションはそこまで大きいとは思わないな。どこから攻撃を始めようと、ボールを運ばなければ得点できないのは同じさ。(フィールドポジションのせいでなく)ただ攻撃をしっかり機能させられなかった。正しいプレーを出し続けることができなかった。本当に強いディフェンスを相手に、しかも相手のホームでの戦いだったしね。勝てたことがよかったよ。
Whether we win 45-40, or 45-3 or whatever it was, say 16-10, they all count the same. We just have to figure out how to do a better job on offense. Defense, I know they're going to play great. They're playing great all season long, and try to score more points than we did today.
45対40で勝っても、45対3で勝っても、16対10でも、同じ1勝だからね。あとは、どうやったらオフェンスをもっとよくできるかを見出す必要があるだけだ。ディフェンスは、すばらしいプレーをするだろうとわかってる。シーズン通してしっかりやるだろう。あとはオフェンスが今日よりも点を取らないとね。
Q: How did you feel seeing Matthew Slater’s touchdown? The first one of his career.
Q:マシュー・スレイターのタッチダウンはどう感じましたか? キャリア初でした。
A: It was great. I was hoping to throw him one at some point. He might have had a shot in 11, on a post that he kind of fell down as he caught it, but it was great seeing him getting into the end zone. He’ll get to keep that ball.
トム・ブレイディ:すばらしかった。できれば今後いつか、僕のパスでタッチダウンを決めてほしい。2011のシーズンに、1度チャンスがあった。ポストに走って、倒れながら捕ろうとしたプレーだ。ともかく、エンドゾーンに突入した彼を見られたのはすごくよかった。彼はボールを大事に取っておくだろう。
※スレイターは、この試合のTD(JCジャクソンがパントブロックしたボールをスレイターが確保し、そのままエンドゾーンに持ち込んだ)がキャリア初のTDでした。スレイターのキャリアで、レシーブは1回のみ(ターゲットは8回)。ブレイディがコメントしている「ひょっとしたらTDになったかもしれないプレー」は見つけられませんでした)。
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鯖缶より:引用元のページには、動画もありますので、ぜひブレイディの表情をチェックしてみてください。勝てたとはいえ後半オフェンスは沈黙した内容だったので、なんとも言えないトーン(不機嫌にならないよう最大限気をつけてる感じでしょうか)話す様子が味わい深いものがあります。
スレイターのスペシャルチームでのTDは試合の上でも大きなものでしたし、チームの結束の象徴とも言える選手なので、ファンとしても大変盛り上がりました。ブレイディの言うとおり、オフェンススナップでのレシービングTDが見てみたいです。チャンスは来るのでしょうか?
(TDのシーンの動画、Youtubeのリンク貼っておきます↓)
(Youtubeに飛べば再生できます)
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